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四章『トマト編』
第576話 追跡開始
しおりを挟む「魔力光(マジックライト)」
ジゼルの周囲が明るくなる。魔力を光らせているんだ。
下水の長い通路の真ん中を水が川のように流れている。よく見れば至る所に分岐がある。
「ジゼルや、天井の魔石を光らせないのか。レバーを引けば仕掛けられた魔石が下水全体を照らしてくれるぞ」
「それだと相手にも気づかれる。ワッパーの逃走を早めてしまう」
「それもそうじゃな。では二手に別れようかの」
「それもダメ。危険すぎる」
「大丈夫じゃよ。ワシ一人とお主たち三人で別れるだけじゃ」
「ダメ。それにもう見つけている」
「なんじゃと」
「この日のために痕跡を辿る訓練もしてきた」
「ほっほ、頼りがいのある子に育ってくれたのぉ。それではこの老いぼれ存分に頼らせてもらおうかの」
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