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五章『チーズ編』

第603話 馬鹿げた戦争

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 宿屋。

「王国民はどこに避難するんだ?」
「王国の中心に集めているそうです。王城の周りにも大きな施設が沢山あります。あとは地下に避難する人も多いそうです」
「王都から出ても危ないもんな。にしてもエリノアはどこをほっつきあるってんだか」
「心配です。どうしてこのタイミングで」
「分からない。分からないがいざと言う時は駆けつけてくれるのがエリノアだ」
「そう、ですよね。信じましょう」
「なんの話をしているの?」

 布団から顔を出したスーが眠そうに言った。

「スー、魔王が来るぞ」
「・・・・・・やなの」

 スーは布団に潜ってしまった。アイナがベットに腰掛けて丸くなった布団を優しく撫でる。

「大丈夫、大丈夫ですよ」

 自分に言い聞かせているようにも聞こえる。

「ネスはバカなの、大バカなの」
「そうだな、こんな馬鹿げた戦争早く終わらせような」

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