603 / 1,167
五章『チーズ編』
第603話 馬鹿げた戦争
しおりを挟む宿屋。
「王国民はどこに避難するんだ?」
「王国の中心に集めているそうです。王城の周りにも大きな施設が沢山あります。あとは地下に避難する人も多いそうです」
「王都から出ても危ないもんな。にしてもエリノアはどこをほっつきあるってんだか」
「心配です。どうしてこのタイミングで」
「分からない。分からないがいざと言う時は駆けつけてくれるのがエリノアだ」
「そう、ですよね。信じましょう」
「なんの話をしているの?」
布団から顔を出したスーが眠そうに言った。
「スー、魔王が来るぞ」
「・・・・・・やなの」
スーは布団に潜ってしまった。アイナがベットに腰掛けて丸くなった布団を優しく撫でる。
「大丈夫、大丈夫ですよ」
自分に言い聞かせているようにも聞こえる。
「ネスはバカなの、大バカなの」
「そうだな、こんな馬鹿げた戦争早く終わらせような」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる