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五章『チーズ編』

第607話 ソロ推奨ダンジョン

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「真下だと」
「はい、王城の地下、初代国王が作った迷宮の奥にチーズは眠ってまーす」

 ここに来てダンジョンか。

「大丈夫なのか? あと6日しかないんだが」
「大丈夫でーす。迷宮と言っても身内が作ったものですかーらマップがありまーす、正規ルートを通れば着くのに一時間も掛からないでーす」
「そうか、ガーゴイルの強さは? 強さしだいではメンバーを集めてから挑みたいんだが」
「残念でーすがそれ無理やな。ガーゴイルはその特殊性から一人で行くのが好ましいんやでーす」

 初ダンジョンがソロ推奨ダンジョンか、難易度はどうなんだ。

「説明してくれないのか?」
「知ってても知っていなくても同じことでーす。私は一人で行くことを勧めまーす」
「わかった。アイナはこの近くで待っていてくれ」
「問題のない距離で、一番近いところで待機していたいです」
「そうだな。王さま、ダンジョンには最初から一人で入らないと行けないのか?」
「いえ、最深部の大部屋の手前までは入っても問題ないでーす。そこから先に入るとガーゴイルが起動しまーす」
「そうか、ならアイナ、大部屋の外にいてくれ、ヤバくなったら全力で逃げるからな」
「はい!」

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