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五章『チーズ編』

第616話 ダークバーガー9

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 クロスカウンターバーガーだ。互いに叫びながら吹き飛ぶ。二本のMソードがカラカラと床を滑っていく。

 限界だ。今ので魔力を使い果たしてしまった。虚脱感が俺を襲う。空気を必死に吸うも足りない。

 ダークバーガーも同じだ。そりゃそうだ俺のコピーだからな。互いに満身創痍だ。


 ここまでか・・・・・・。







「バーガー様!」

 俺は振り返る。アイナが叫んだ。

「ファイトです!! バーガー様!!」
「・・・・・・ああ!!」

 力が漲る!

 なぜ?
 否、知っている。このパワーの源は!

「ダークバーガー!! お前がコピーしていないものが一つある!!」

それは! それは!

「愛(アイナ)だ!!」
「ぐっ! 何を言う! 魔力量に違いは無いはずだ!」
「魔力脳に教えてやる! 証明してやる!」

 体が動く。満足感で満たされているからだ。

「うおおおおおおおお!!!!」

 必殺のタックルが決まる。

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