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五章『チーズ編』
第669話 大戦争44
しおりを挟むセミリオンの外骨格が崩壊していく。周囲の物に比べて崩壊が遅いのはその魔力密度のせいだろう。
「あと数分。お前が絶命するまでこの空間に留める。なに看取り慣れている私がいるんだ。安心して逝け」
「ミッ!!!」
セミリオンの超振動で割れた地面も破滅(ルイン)の光で消滅する。セミリオンは鳴き喚くが体が消滅していく。
そして、
「ミ・・・・・・、ミ・・・・・・」
大人しくなってきたな。終わるのか。
『パキッ』
「ここで『する』ことを選んだか! セミリオン!」
セミリオンの背中が割れて中から何かが出てくる。
あの破滅空間でセミリオンは羽化しようというのだ。
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