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五章『チーズ編』
第678話 大戦争53
しおりを挟む「実(げ)に恐ろしきは始祖たる龍よ。虫など太古の昔に数え切れぬほど叩き潰したわ」
「がっぐ、ギギギ」
魔王の腕が元に戻る。
セミリオンは壁に張り付いている。そして重力に従い床に落ちた。
「終演だなセミリオン」
「そのようで・・・・・・」
セミリオンの体が崩れ始める。
「決着は寿命か。長い年月を掛けて集めたその膨大な魔力。それでやっと神クラスに上がれたとしてもその間僅か十分にも満たない」
「ミ・・・・・・」
「ただ崩れ去るというのもつまらぬだろう。ラストワンとなった今、我が直々に引導を渡してやろう」
「ありがとうございます。魔王様」
「さらばだ。セミリオン。お前という存在を我は永劫記憶に止めておくぞ」
魔王の手刀がセミリオンを袈裟斬りにした。
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