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五章『チーズ編』
第717話 静寂なる時の中で6
しおりを挟む「聖光(ホーリーライト)」
影人間(シャドーピープル)たちが光を浴びて消滅する。
「誰!?」
私たちの背後から誰かが現れた。後光を浴びていてよく見えない。
「どうやら間に合ったようだな」
「貴女は三騎士・・・・・・」
「クゥ様!」
アイナが呼ぶとクゥ様はこちらを向く。鎧越しだが視線のようなものを感じる。
「お前たちはそこで楽にしているといい。いま片付ける」
「舐められたものですわね」
アリスを無視して続ける。
「いつも教えていたばかりだったからな。たまには私も戦えると言うところを見せておこう」
「こっちを見なさい」
「五月蝿いな。この結界に侵入された時点で力量の差は明白だ。それを気づかないわけじゃないだろう」
「結界一つ破られたからと言って負けを認めるほど私のカードは少なくないわ」
「ならばよし。戦って死ぬといい。醜悪な魔女よ」
「醜悪ですって」
「ああ。いくら見た目を見繕ったところで内面は変えられん。お前の中で練られている禍々しい醜い魔力を見れば一目瞭然だ」
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