新世界VS異世界

黒木シロウ

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一章「四宝組編」

第三話 ショッキングモール・前編

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 真冬たちが去ったあと、騒ぎを聞きつけた四宝組の幹部が廃ビルに訪れていた。

 人影は二つ。

 一人は十代前半くらいの少女だ。髪は黒髪でショートボブ。服装は銀河色のミニ浴衣。左目を覆う包帯と、右耳の後ろにつけてある何かの骨でできたお面が印象的だ。履物は赤い長靴、それがワンポイントとなっている。
 四宝組十二幹部の一人、闇園一花やみぞのいちかである。

 もう一人は、三十代後半くらいの男だ。髪は黒髪で風車のようなポニーテール。掛け布団のような白い着物には黄色い五つの花弁を持つ子供が落書きしたような花がランダムに刺繍されている。履物は高下駄で、歩くとガラぁンと音がする。
 四宝組十二幹部の一人、風間清十郎かざませいじゅうろうである。

「清十郎!」
「なんだ」
「『彼』が、久乗さんは死んだって言ってます」

 二人以外に人間はここにはいない。だが姿は見えないが、廃ビルの中で巨大な何かが蠢いている。

「そうか」

 清十郎は淡々とした口調で返す。

「悲しいですか?」
「いや」

 足元の砂を踏みしめる。死んだ者に興味は無いと言わんばかりに。

「そうなんだ、あ!」
「今度はどうした?」
「『彼』が久乗さんを倒したのは崩紫さんだって言ってます」
「そうか」
「これも倒されるのは当たり前って感じですか?」
「いや、勝つとは思っていなかった。久乗は弱いが善良には相性がよかった」

 清十郎はバールのようなものを拾おうとしたが、ただの砂の塊だった。
 真冬が証拠になりそうなものは全て『崩壊』させておいたのだ。

「そうなんだ、あ!」
「まとめて言え」

 ガラぁン。

 高下駄を鳴らし。一花のほうに戻る。

「『彼』が『魔女』の匂いがするって言ってます」
「そうか」
「『崩壊』に『魔女』。このことは哭龍さんに報告しておきますね!」

 一花は携帯電話を取り出す。

「丁度いい。一花」
「はい?」




______




 真冬は、送り届けてくれた個人タクシーの運転手に礼を言うと、大急ぎで心紅の家の玄関に駆け込む。

 ドアノブを捻る。開かなかったら壊すつもりだった。
 幸いにも鍵が掛かっていなかったのでそのまま入る。

「!?」

 そこには、人型の蜥蜴の魔物がいた。
 背丈は二メートル近い。黒曜石色をした鎧のような鱗に身を包んでいる。尻尾は細く長い。手足も長い。ほっそりとしているが体質なだけで筋肉はしっかりついているのが鱗越しでもわかった。鋭い大きな目がこちらを睨みつけてくる。

 新手と思い構えたが、蜥蜴のほうから喋りかけてきた。

「さっさと中に入れ、坊主」

 どうやら違うらしい。
 真冬が背負っていた心紅を蜥蜴はお姫様抱っこする。そのまま二階に運ぶ。真冬は黙ってついていくしかなかった。
 蜥蜴は心紅の部屋へと進んでいく。真冬も着いていこうとすると。

「お前はダメだ。後で治してやるから、あの部屋にいろ」

 蜥蜴は器用に尻尾で、前に真冬がいた部屋を指差した。
 真冬は魔物の言う通りにした。

「はぁ······」

 心紅は大丈夫なのだろうか。俺の傷を一日で治した薬がまだある可能性にかけて、こうして心紅の家に連れてきたわけだが······。
 あの魔物は心紅の使い魔か何かだろうか? 任せきっていいのだろうか?

 この世界には魔物がいる。これはこの世界にいるものにとって当たり前の知識だ。
 今は亡き、世界三大害悪の一人。『魔物』の能力者。彼は魔物を作り出すことができた。問題はその後で、能力者が死んだ今でも『能力の残滓』が世界各地で魔物を発生させ続けている。

 それとは別に異世界から召喚される魔物もいるが、これは数が少ない。
 勝手に増える連中と呼ばなきゃ来ないヤツの違いらしい。

 そんなわけで魔女が魔物を従えていてもなんら不思議はない。しかし真冬は腑に落ちなかった。

「人の言葉を喋る魔物なんているのか」

 いるのかもしれない、実際いたのだから。己の勉強不足を呪った。

 約三時間後。
 蜥蜴が部屋に来た。

「心紅はーー」

 バシン。

 真冬の頬に激痛が走った。蜥蜴は尻尾を鞭のようにしならせて叩いたのだ。

「まぁ一命は取り留めた」
「あ、ありがとう」
「気にするな」

 この感じ、昨日、横切ったのはコイツか。『認識ずらし』ってのを使っていたのかな?

「心紅が目覚める前に治しておけよ」

 そういうと蜥蜴は、塗り薬を投げ渡した。

「傷に直接塗れ。皮膚の上からでもいい。塗ったらこれを貼れ」

 ポイポイと脱脂綿と包帯を放り投げる。

「ありがとう」
「気にするなっていったろ? めんどくせぇな」

 もう言うことはないといった感じで、スタスタと出て行ってしまった。
 真冬は言われるままに傷の手当をした。

 二時間後。
 薬を塗った左手と頭が熱い。痛みは幾分か和らいだ。
 心紅と蜥蜴はどういう関係なのだろうか。真冬が悩んでいると。

「昼飯だ、食べろ」

 蜥蜴が来て、パンを二つ投げた。受け取って礼をいう。

「蜥蜴、さん?」
「そんな疑問符つきの敬称なら無いほうがマシだ。『黒曜石蜥蜴』のクロジカだ」
「よろしく、クロジカ。俺は崩紫真冬」
「知っとるわ」
「二人はどういう関係なんだ?」
「別に、呼んだ呼ばれたの関係だ」

 ああ、やっぱり召喚されたのか。言葉が話せるのはそのためか?

「俺が喋るのがそんなに不思議か小僧?」
「うん」
「はぁ、まぁそうだな、時間もあることだろうし。少し話してやるか」
「心紅の様子を看なくていいのか?」
「大丈夫だ、ここからでも分かる」
「そうなのか。なら話してくれ」
「大層なもんはないな。俺はお前らが異世界と呼ぶ世界から召喚された」

 異世界産の魔物を心紅はどうしようとしたのだろう?

「喋る奴は他にもいるのか?」
「いるが俺はもう魔物じゃないからな、それにこの世界の言葉は心紅に教えてもらった」

 そりゃそうか、異世界には異世界の言葉がある。
 ん? 待てよ。

「魔物じゃないのか?」
「魔人になった、元魔物だ。」
「魔人? 魔物と何が違うんだ?」
「強さが違う。魔人のほうが圧倒的に強いし、知性もつく。例外もあるがな」
「どうしたら魔人になれるんだ?」

 強くなれるのなら俺も魔人になりたいな。真冬は素直にそう思った。

「俺が知ってるのは魔物を喰らうことだ。それも何千何万とな。人間のことは知らん」
「プロセスが違うことを祈る」

 食べるとしたら獣型くらいが限度だ、それ以上は無理ッ!

「あともう一頭、俺と共存していた魔物も召喚されたな」

 クロジカはそういうと尻尾で指パッチンした。いや、尻尾パッチンか。

 ドアの向こうから一頭の蜘蛛の魔物が現れた。五十センチほどの巨大な蜘蛛だ。黒と紺色のストライプ模様。八つの赤い目玉。モフモフの体毛、ずんぐりしたボディ、ムチムチした脚。丸っこくて可愛らしい愛玩動物のような印象を受ける。

「こいつは魔物だ。鎖蜘蛛という。名前は無い」

 鎖蜘蛛はクロジカの背中まで這うとピタリと止まった。まるで元々そこに合うように作られた装備のようにシックリとハマっている。

「まぁ、この世界でいうと、ジンベイザメにくっついているコバンザメってところか」
「面白い生態だな」
「グゲゲ、だろう? だからこの種族はあんまり食べなかった」

 少し食べたのかよ!

「こいつは本当に面白いぞ、なんせ糸の代わりに鎖がでるからな」
「だから鎖蜘蛛というのか」
「そうだ、あとはーー」

 そう言いかけて、クロジカはバッとドアのほうを向いた。

「どうしたんだ?」
「心紅が起きた、話はここまでだ」

 クロジカは話を切り上げて部屋を出ていこうとする。

「俺も行ったらダメか?」
「待っていろ、すぐに連れてくるからよ」

 部屋の入口のところで、クロジカは何かを思い出したように止まり、真冬のほうに向き直る。

「心紅がお前に優しいのは『魔女』の気まぐれなんかじゃない。一目惚れだ」

 グゲゲ、と魔人らしい邪悪な笑みを浮かべて部屋から出て行った。

「はぁ〜?」

 それもそれでおかしいだろ! 最初に会ったときの俺に、惚れられる要素なんて微塵もなかっただろ!

「ゴミ袋をクッション代わりにしててワイルドで素敵ってか? はは、ありえねー」

 魔人の戯言だろう。異世界ジョークだ。真冬は冷静にそう思った。

 三十分後。
 心紅が部屋に入ってきた。服装も部屋着になっている。

「けがの調子はどうかしら?」
「それはこっちのセリフだよ」
「私は平気よ」
「本当か?」

 真冬はずいっと心紅に近づくと背中を触る。

「なに!」
「痛まないか? 血だってたくさん出ていたし」
「だ、だから! 平気って、い、言ってるでしょ!」

 心紅は真冬を押し退けて距離を取る。ベッドの上に乗ってこちらを威嚇してくる。

「よかった」

 一安心だ。真冬はホッと胸を撫で下ろす。

「よくないわよ! いきなり触るなんて! 野蛮よ! 原始人なの? 過去から送られし戦士なの? バーサーカーかな?」
「触って悪かった、戻ってきてくれ」

 心紅には話の主導権を握られっぱなしだな。真冬は切り出すことにした。

「クロジカと鎖蜘蛛に会った」
「そ、そう。そうよね。あーあ、バレちゃった」

 心紅はストンとベッドに腰を下ろした。

「もういいわ、バレちゃったものは仕方ないわ。私は『異世界から来た魔女』よ」

 ん? 異世界の魔女?

「そこまで言ってなかったけど」
「うそ! アイツどこまで話したのよ!」

 クロジカは隠してくれていたんだな。

「えーとだな、クロジカたちをこっちの世界に召喚したのは間違いないか?」
「間違いないわ」
「じゃあ、それより前に心紅はこっちの世界に来てたってことだよな?」
「ええ、そうよ」
「それを知らなかった。心紅が異世界の人間だとは聞いてなかった」
「あらそう。やっちゃったわね。私」
「はい?」

 異世界から来るのはそんなにダメなことなんだろうか?

「まぁ、いいわ。別に悪い事じゃないし。そうよね?」
「うん、悪い事じゃなければ、いいんじゃないか?」

 心紅はふーと息を吐いた。

「真冬がいいなら、いいわ」
「なんだかよく分からんが、よかった」

 クロジカが部屋に入ってきた。

「やいご主人様。食料が底を尽きたぞ」
「あら、まだ沢山あったはずだけど。食いしん坊さんかしら?」
「馬鹿も休み休み言えご主人様。回復薬を作るのに全部使っちまったろうが」
「そうだったかしら、そうだったわね」

 真冬が割って入る。

「まったくないのか?」
「さっきくれてやったパンで最後だ」

 魔人と魔物と人間二人。
 それだけいれば自ずと必要な物が増えてくる。

「うーん、近くのコンビニに行こうかしら」
「待て、あんまり近くで買い物をすると四宝組の奴らに気づかれるかもしれない」
「そっか。それなら丁度いいわ、他に足りないものもあるから、ちょっと遠出してショッピングモールにでも行きましょう」




______




 翌日。
 ショッピングモールには真冬一人で行くことになった。

 心紅は平然と振る舞っていたが、血液をかなり失っていたそうだ。クロジカからのドクターストップがかかったのだ。

 真冬は心紅を巻き込みたくはなかった、しかし、こうなってしまった以上、心紅にも危険が迫るので『魔女』の力を思いっ切り借りることにした。

 『認識ずらし』を使えないか心紅に聞いてみた。
 俺にも使えれば隠密行動などの選択肢が広がるからだ。

 試してもらったが、どうにも俺とは合わないらしい。動かない建物には掛けやすく、動く生き物には効かない場合が殆どだそうだ。初日にクロジカの存在にやんわり気づいたのもそのためだ。しょうがないので帽子を目深に被って変装することにした。

 食料とその他諸々の物品を買うことになった。いくらか渡されたが、いつ死ぬかわからない俺の金を使うことにした。

 ショッピングモールに着いた。大規模なところだ。さっさと買い物を済ませてしまおう。真冬が食品売り場に向かうと、

「あれ? 崩紫さんじゃないですか?」

 一瞬思考が止まった。

「闇園······」

 四宝組十二幹部。闇園一花がそこにいたのだ。

「何してるんですか? こんなところで」

 一花が小首を傾げる。それはこっちのセリフだ!

「追われてる身だからな、内緒だ」
「それはそれは大変ですねー」

 なんとも他人事だ。
 一花は襲ってこない。すぐに戦いにならなくて良かった。

「闇園のほうこそ、ここで何してるんだ?」
「それは企業秘密です」

 右手にアイスクリーム、左手にクレープが握られている。

「そうそう、久乗さんを倒したんですね」
「もう知ってるのか」

 昨日の今日だぞ。

「はい『彼』は何でもお見通しです」

 どこからか見られてるような感じがする。近くに『彼』がいるのだろう。

「清十郎も驚いていました。崩紫さんと久乗さんが戦ったら、久乗さんが勝つと思っていたみたいです」

 確かに俺一人だったら、最初に憑依されたときに負けていた。

「協力者がいるんですよね、『魔女』がいたと『彼』が言っていました」

 心紅のこともバレている。
 闇園は危険だ。ここでやるか? 真冬が覚悟を決めかねていると。

「無言で悩まないでくださいよ。今日はもうオフなんですから、時間外に戦うなんて無駄なことはしたくないです」
「今日はオフか」
「午前中で上がりました」
「自由だな」
「そういう契約の元、雇ってもらっているだけです、私と清十郎は。これも交渉の賜物です!」
「何はともあれ、闇園とは戦いたくなかったからよかったよ」
「私もです、戦いは清十郎の役目ですから」

 風間清十郎。裏切りの日、俺に致命傷を与えた男。
 心紅がいなかったら俺は二回死んでいたことになる。

「風間さんは近くにいるのか?」
「ふふ、どうでしょうか。呼びましょうか?」
「いや、遠慮しておく!」
「あの日のことも、清十郎は頭を傾げていました。あれで生きてるわけがない、と。けど、そっちサイドに『魔女』がいるのが分かって謎は解けました」
「闇園たちはおかしいとは思わないのか?」

 真冬は聞いてみることにした。

「何がです?」
「先代、伯龍が死んで。哭龍が後を継いでからのことだ」
「組織は流動的に変化していかなければ、このご時世生き残れません」
「だからって、あんなこと!」

 真冬が声を荒げると、周りの客が騒ぎ始めた。

「落ち着いてください。ここで騒ぎを起こしたくないのは崩紫さんのはずです」
「あ、ああ、そうだな、すまない」
「まー確かに。伯龍さんがまだ生きていたなら、少なくとも久乗さんが死ぬことも無かったですね。極秘りに崩紫さんを襲ったようですし」

 真冬は知らないが、本来の久乗伝法の戦術とは、他の幹部が戦っているときの援護だったのだ。
 心許ない下っ端を一人だけ連れて出かけたりしないのだ。哭龍に課せられたノルマに追い詰められた末の行動だ。

「ああ、俺が裏切ることもなかった」
「変化に犠牲はつきものと言いますが、どこまで拡大するのでしょうね」

 一花はアイスクリームとクレープをペロリと平らげる。

「もぐもぐ、ごくん。こうやって消えてなくなってしまうかも知れませんね」
「それが伯龍のためになるなら、全部『崩壊』させる」
「死んだ人間を兼ね合いに出すのは言い訳です」
「ああ?」

 真冬は苛立ちを隠せなかった。

「死んだんです。伯龍さんはもういないんです」
「俺の意思でもある。やり方が気に食わねぇ、それだけで考え無しに無茶してんだよ」
「そんなことで伯龍さんの作った四宝組を崩壊させようとしているんですか」
「ああ、あんなものは四宝組じゃない」
「はぁ、男ってバカですよ。実は命って取り返しのつかないものなんですよ?」

 ガラぁン。

 高下駄の音がする。

「何をしている」

 清十郎が姿を現した。
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