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11~20話
ぬるぬる泡プレイ【中】
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「ヒナを中に入れた状態で?」
「はいっ!」
いつかテレビで見た、特大のシャボン玉の中に人を入れるという楽しそうな実験。
今の私のサイズなら、特別な道具なしに実現できるかもしれないのだ!
「わかった。試してみよう」
「お願いします!」
クロは石鹸を手に取ってよく馴染ませると、正座して座る私の周りを囲むように両の指で輪を作り、そのままぺたりと台に当てた。
どきわく! どきわく!
ゆっくりとクロの指が持ち上がるのに合わせ、私の周囲にゆらゆらとシャボンの膜ができていく。
「〰〰っ!」
息を吐けば割れてしまいそうで、どうにか歓声を飲み込み息を止める。
透明な膜の表面には、オーロラ色がとろりとマーブル模様を描き。
ぐるり見渡す視界のすべて、儚く揺らめいて様々に色を変え、シャボン越しの世界はなんとも幻想的だ。
――ぱちんっ
「あぁー……」
「もう一度やってみるか?」
「お願いしますっ!」
大きく息を吸い込んで、止める。
ふわりと空気を包み込んだ膜が、ゆらり、きらきら。
ああ……小さくなるというのも、案外悪くない。こんなに素敵な世界を見られるのだから。
ガラスのように透き通って張り詰めた、けれどもやわらかに揺れるシャボンの膜に、誘われるようにそっと手を伸ばす。
………………ぬるんっ! べしゃっ
石鹸まみれの台の上。重心移動に耐えきれず膝を滑らせた私は、シャボンの膜を割ってそのままぺしゃりと台に伏した。
「ヒナ! 大丈夫か!?」
「うぇ、泡が口に……ぺっ、ぺっ!」
「湯をかけるぞ」
「うぁい……お願いします……」
泡が目にまで入りそうで目を開けることもできず、大人しく座ってお湯を待つ。
ザパァーッ
流れ落ちるお湯でゴシゴシと顔を洗い。
「――っぶはぁ! ありがとうございました!」
「ほら、これで拭いたらどうだ?」
「これはこれは」
クロの差し出してくれたミニチュアバスタオルを受け取って、ありがたく顔を拭――――ん? バスタオル?
手にしたそれをまじまじと見つめ、念のため大きな桶を振り返って何も掛かっていないことを確認する。
今一度視線を手元に戻すと、恐る恐る……恐る恐る自分の身体を見下ろした。
「!!!」
裸っっっ!!!
「はいっ!」
いつかテレビで見た、特大のシャボン玉の中に人を入れるという楽しそうな実験。
今の私のサイズなら、特別な道具なしに実現できるかもしれないのだ!
「わかった。試してみよう」
「お願いします!」
クロは石鹸を手に取ってよく馴染ませると、正座して座る私の周りを囲むように両の指で輪を作り、そのままぺたりと台に当てた。
どきわく! どきわく!
ゆっくりとクロの指が持ち上がるのに合わせ、私の周囲にゆらゆらとシャボンの膜ができていく。
「〰〰っ!」
息を吐けば割れてしまいそうで、どうにか歓声を飲み込み息を止める。
透明な膜の表面には、オーロラ色がとろりとマーブル模様を描き。
ぐるり見渡す視界のすべて、儚く揺らめいて様々に色を変え、シャボン越しの世界はなんとも幻想的だ。
――ぱちんっ
「あぁー……」
「もう一度やってみるか?」
「お願いしますっ!」
大きく息を吸い込んで、止める。
ふわりと空気を包み込んだ膜が、ゆらり、きらきら。
ああ……小さくなるというのも、案外悪くない。こんなに素敵な世界を見られるのだから。
ガラスのように透き通って張り詰めた、けれどもやわらかに揺れるシャボンの膜に、誘われるようにそっと手を伸ばす。
………………ぬるんっ! べしゃっ
石鹸まみれの台の上。重心移動に耐えきれず膝を滑らせた私は、シャボンの膜を割ってそのままぺしゃりと台に伏した。
「ヒナ! 大丈夫か!?」
「うぇ、泡が口に……ぺっ、ぺっ!」
「湯をかけるぞ」
「うぁい……お願いします……」
泡が目にまで入りそうで目を開けることもできず、大人しく座ってお湯を待つ。
ザパァーッ
流れ落ちるお湯でゴシゴシと顔を洗い。
「――っぶはぁ! ありがとうございました!」
「ほら、これで拭いたらどうだ?」
「これはこれは」
クロの差し出してくれたミニチュアバスタオルを受け取って、ありがたく顔を拭――――ん? バスタオル?
手にしたそれをまじまじと見つめ、念のため大きな桶を振り返って何も掛かっていないことを確認する。
今一度視線を手元に戻すと、恐る恐る……恐る恐る自分の身体を見下ろした。
「!!!」
裸っっっ!!!
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