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31~40話
38b、私は足腰の状態をわかっていない
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すぐさまガルに抱き上げられ、ベッドの上へと戻される。
「すまない。初めてだったというのに、無茶をしすぎた」
「ぁ……」
無茶をしたと言う言葉に昨日の激しい情事が思い出され、みるみる頬に熱が集まる。
「マヤ……そんな顔をしていては、今すぐ襲いたくなって困る」
するりと頬を撫でられ、そのまま捉われて深く口付けられる。
「んっ、んぅっ……っ……、っぷは」
唾液に濡れた唇をなぞった舌がぬるりと首筋へ下りてきて、私は慌てて声を上げた。
「ガル様……っ、お仕事! お仕事に行く時間ですっ!」
「…………そうだったな」
舌を這わせ、ちゅうと2、3吸い上げてようやくガルが動きを止める。
「だが今日さえ終えれば明日は非番だ。マヤ、無理せずいい子で寝ているように」
「はい……、いってらっしゃい」
惜しむように後頭部を撫で、すくい取った髪にも一つ口付けると、ガルは今度こそ仕事へと出かけていった。
「……トイレに行きたい」
疲労感から二度寝して目覚めた私は、見計らったようにメイド長がベッドに運んできてくれた遅い朝食を食べ終え、そろそろ目を逸らしきれなくなった尿意と直面していた。
もの凄くトイレに行きたい。
けれどそっと片足をベッドから下ろしてみても、そのまま踏ん張って立ち上がれる気がしない。
「すまない。初めてだったというのに、無茶をしすぎた」
「ぁ……」
無茶をしたと言う言葉に昨日の激しい情事が思い出され、みるみる頬に熱が集まる。
「マヤ……そんな顔をしていては、今すぐ襲いたくなって困る」
するりと頬を撫でられ、そのまま捉われて深く口付けられる。
「んっ、んぅっ……っ……、っぷは」
唾液に濡れた唇をなぞった舌がぬるりと首筋へ下りてきて、私は慌てて声を上げた。
「ガル様……っ、お仕事! お仕事に行く時間ですっ!」
「…………そうだったな」
舌を這わせ、ちゅうと2、3吸い上げてようやくガルが動きを止める。
「だが今日さえ終えれば明日は非番だ。マヤ、無理せずいい子で寝ているように」
「はい……、いってらっしゃい」
惜しむように後頭部を撫で、すくい取った髪にも一つ口付けると、ガルは今度こそ仕事へと出かけていった。
「……トイレに行きたい」
疲労感から二度寝して目覚めた私は、見計らったようにメイド長がベッドに運んできてくれた遅い朝食を食べ終え、そろそろ目を逸らしきれなくなった尿意と直面していた。
もの凄くトイレに行きたい。
けれどそっと片足をベッドから下ろしてみても、そのまま踏ん張って立ち上がれる気がしない。
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