ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ~皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます!~

南田 此仁@書籍発売中

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番外編

挿絵記念SS 同僚は勤務日程をわかっていないa

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 仕事から帰宅し部屋で休んでいると、ドアの方から物音が聞こえた。

 タンッ……タシタシタシ……ガチャッ

 すっかりドアの開け方を覚えたウルが、当然の顔をして入室する。
 まるでここを自分の部屋だとでも思っているような澄ました態度が可笑しくて、思わず吹き出しそうになるのをなんとか堪える。
 は繊細だからな。

 ソファに座る俺の元まで来ると、ウルは鼻先を俺の脇に突っ込んでグリグリと押し広げ、頭ごとすっぽりと腕に収まって満足そうにこちらを見上げた。

「わふっ!」

「ああ、ただいまウル。今日もいい子にしてたか?」

「フンッ」

 『当然のことを聞かないで』とばかりにウルが強く鼻息を吐く。
 いやはやまったく、おっしゃる通りで。

 ウルは人の言葉を完璧に理解しているらしく、一度ダメだと言われたことはやらないし、無闇に騒いだり暴れたりすることもない。
 おかげで手がかからないお利口さんだと、家族や使用人からもかなり可愛がられているようだ。

 よしよしと頭を撫でれば、気持ちよさそうにクゥンと甘えた声を出す。
 抱き上げるのも苦労するほどでかくなったけれど、まだまだ甘えたい盛りの可愛い女の子だ。

「……わぅ?」

 前足を俺の腿の上に置いたウルが、『どうしたの?』とでも言いたげにこちらを窺う。
 こういうところは本当に、よく気が付くものだと思う。

 お言葉に甘えて、俺は心優しい相棒に愚痴を聞いてもらうことにした。
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