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41~50話

42e、グレン……っ! ※

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 ねっとりと絡む舌の感触も、秘部の圧迫感も、素肌の熱も、胸の高鳴りも、すべての刺激が快感に書き換えられて———。

「ん……っ、んぅんん——————っっっ!!!!」

 腕も脚もきつくグレニスに巻きつけ、弓なりに背をしならせる。

 とてつもなく強い痺れが、つま先から脳天まで一直線に駆け抜けた。

「っ———!」

 どくんっ

 グレニスが息を詰める気配と同時に、下腹の奥にぶわりと熱が広がる。

 どくっ、どくっ

 私の中で、屹立が強く脈動する。

 熱い……。
 広がる熱がじわじわと身体に染み込んでいく。

 ようやく口付けを解かれた私は、空気を求めて喘いだ。

「っはぁ! んはっ……、はぁっ、はっ……」

 力を失った腕がぱたりとシーツに落ちる。

「っは、っは……。リヴ……、リヴ、すまない」

 耳に熱い吐息が触れて、ぞくりと背筋を震わせる。
 強い疲労感と心地よいまどろみの中、霧散しそうな思考をかき集め、なんとか言葉の意味を理解しようと努める。

 ええと……? グレニスは、一体何を謝っているのだろう?
 ……私に、痛い思いをさせてしまったから?

「だい、っじょぶ、で———」

 言い終わらないうちに、抱きしめられたままの身体をぐんと起こされた。

「ぅんんっ!?」

 崩れ落ちそうな身体をしっかりと抱かれ、向かい合ってグレニスの上に座る。
 角度を変えた屹立が自重で深く突き挿さり、未だ繋がったままの結合部からはぼたぼたと何かが垂れる。

「んぁ……っは、……グ、レンっ?」

「すまない、リヴ……もう一度」

「…………へっ?」

 言われた言葉の意味を理解するより早く、グレニスは律動を再開した。
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