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61~最終話
エピローグ2a、お楽しみはこれから ※
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「……んぅ!?」
うなじを支え、ぐっと抱き寄せられて口付けが深まる。
いつも一緒に寝るときには、触れるだけの軽い口付けだったのに!
「んっ、んく……、っふ……」
舌の腹を擦り合わせられて、ぞくぞくと広がる疼きに背筋がしなる。
酒気を帯びた口腔は熱く、触れた部分からとろりと溶かされていくようだ。
奥深く入り込んだ舌がぬるりと舌の付け根をねぶれば、喉奥から鼻腔へとグレニスの香りが抜け、香りを直接流し込まれているかのような錯覚をもたらす。
濃く香る酒精がくらくらと私を酔わせ、霞がかった頭の中を快感に染めあげていく。
段々と落ち着かない気持ちになってもじもじと腰を揺らすと、グレニスが吐息で微笑む気配がした。
ちゅるりと吸い上げた舌をやわく噛まれ、歯先で輪郭をなぞられて。
力の抜けていく身体がくるんと反転したかと思えば、やわらかなマットレスに背中が沈んだ。
「っはぁ、は……」
「……リヴ、あまり焦らしてくれるな。加減できなくなる」
「んぇ……?」
陶然と見上げた群青は、ゆらりと揺らめいてその色を深める。
「———さて、この手をどかしてもらおうか」
ニヤリと弧を描いた唇が私の胸元に下り、ガウンを握りしめる手の甲へと口付けを落とした。
うなじを支え、ぐっと抱き寄せられて口付けが深まる。
いつも一緒に寝るときには、触れるだけの軽い口付けだったのに!
「んっ、んく……、っふ……」
舌の腹を擦り合わせられて、ぞくぞくと広がる疼きに背筋がしなる。
酒気を帯びた口腔は熱く、触れた部分からとろりと溶かされていくようだ。
奥深く入り込んだ舌がぬるりと舌の付け根をねぶれば、喉奥から鼻腔へとグレニスの香りが抜け、香りを直接流し込まれているかのような錯覚をもたらす。
濃く香る酒精がくらくらと私を酔わせ、霞がかった頭の中を快感に染めあげていく。
段々と落ち着かない気持ちになってもじもじと腰を揺らすと、グレニスが吐息で微笑む気配がした。
ちゅるりと吸い上げた舌をやわく噛まれ、歯先で輪郭をなぞられて。
力の抜けていく身体がくるんと反転したかと思えば、やわらかなマットレスに背中が沈んだ。
「っはぁ、は……」
「……リヴ、あまり焦らしてくれるな。加減できなくなる」
「んぇ……?」
陶然と見上げた群青は、ゆらりと揺らめいてその色を深める。
「———さて、この手をどかしてもらおうか」
ニヤリと弧を描いた唇が私の胸元に下り、ガウンを握りしめる手の甲へと口付けを落とした。
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