【完結】男運ゼロな高身長ド貧乳女の私が、過保護なスパダリイケメンに溺愛執着された理由

福重ゆら

文字の大きさ
62 / 123
第十一章 楓と直樹の初めてまでのすれ違い

61. 誕生日旅行 温泉(※) side. 直樹

しおりを挟む
「直樹さん、気持ち良いですねぇ……」

 5月の連休、新緑に囲まれた露天風呂。
 楓は乳白色の湯を片手ですくい、うっとりとした表情で言った。
 髪を上げた楓の白いうなじが、薄桃色に色づいて眩しい。

「……っ。そうだね」

 落ち着け、俺。
 今は、ゆっくり、楓と温泉に浸かりたいのだ。
 スイッチが入りそうになるのを必死で抑える。

 今日は俺の誕生日で、楓と温泉旅館に来ている。
 楓からプレゼントは何が良いかと問われ、旅行がいいと答えたのだ。

 部屋付き露天風呂がある客室で楓と2人でゆっくり過ごしたくて俺が手配して支払いまで済ませてしまったら、『それじゃプレゼントにならない』と不服そうな楓をなんとかなだめた。

 美しい庭に囲まれた離れの客室で、露天風呂と内風呂があり、どちらも2人でゆっくり入れる大きさだ。
 部屋食なので、明日のチェックアウトまでこの部屋で、楓と2人っきりで過ごせる。
 先月、『楓を閉じ込めない』と誓ったばかりだというのに、1泊2日とはいえ楓を閉じ込めようとしている自分に内心苦笑する。

 でも、今日は誕生日だから。
 誕生日プレゼントだから、良いのだ。
 自分に言い訳をして、目の前の光景に再び目をやる。

 新緑のカエデとモミジの中、湯に浸かる楓が美しかった。

「楓の誕生日は11月頭の3連休って言っていたよね」

「はい、そうなんです」

 11月なら、ちょうど紅葉の季節だ。
 去年の11月、紅く色付くカエデを見て、楓の名に思いを馳せたことを思い出す。
 あの時は楓を『後輩ちゃん』と呼んでいて、名前すら伝え合っていなかったことを思い出し、今こんな関係になれたことが奇跡のように感じた。

「ここの庭、紅葉も綺麗だろうから、楓の誕生日にまた来ようか」

「……ええぇっ! ダメですっ! こんなお部屋、1年に何度も泊まれませんよ! 一生に一度、泊まれるかどうかってレベルのお部屋ですよ?!」

「そんな大げさな……」

「大げさなんかじゃないですっ! ……直樹さん、さては浪費家ですね?!」

「……っっっ!!!」

 先月、勢いでマンションを買ってしまったことを思い出し、言葉に詰まる。

「……図星ですねっ! 直樹さん、弱点が何もないからおかしいと思ってたんですけど、浪費家だったなら納得です。でも、大丈夫ですよ! 直樹さんがもし破産したら、私が養いますのでっ」

 楓がフフンと胸を張って言った後、ハッとして、少し自信なさげに続けた。

「……私の稼ぎじゃ、直樹さんにお小遣い少ししか渡せないので満足できないかもしれませんけど……」

 俺はなんだかくすぐったい気持ちになって、楓の肩を引き寄せた。

「俺が破産しても一緒にいてくれるつもりなのは嬉しいけど、……そんなお金の管理もできないで破産するような男、養っちゃダメだ。もし万が一そんなことが起こったときはバッサリ捨てようね」

 楓は目を瞬いた。

「……ええっ、そんなの、嫌です……」

「うん、大丈夫。楓とずっと一緒にいたいから、俺、絶対破産しないよ」

「それなら安心です……? いえ、安心じゃないですっ! 結局、直樹さんに弱点はないってことじゃないですかぁ……。優しくてカッコ良くて何でもできる上に、こんな素敵な温泉旅館に何度も泊まれるなんて、……他の女性に狙われる要素がまた増えちゃいましたよぉ……」

 そう言って頭を抱える楓の頬に、俺は手を添えた。

「俺には楓しかいないのに。またそんなこと言うの?」

「だって……」

 楓は、俺が何度も伝えているのを覚えていないとかじゃなくて、どうやら『俺が優しいから』だと思っている。

 どうやったら楓に伝わるのだろう?
 この、狂おしいほどの想いが。

「……楓、俺、けっこう弱点多いよ?」

「え?! 弱点あるんですか?」

「……うん、楓が弱点。今も触れたいのを抑えてる」

 薄桃色だった楓の頬が紅く色付いた。
 まるで紅葉したカエデのようだななんて見惚れてしまう。
 すると、その後、楓は少し怒ったような拗ねたような口調で言った。

「今日は直樹さんの誕生日ですよ! 抑えたりしちゃダメですっ! それに、すぐに言うって前に約束したのに……」

「うん。でも、一緒にゆっくり温泉に浸かりたいって気持ちもあったから……」

 そう言うと、楓が俺の顔をじっと見つめる。
 俺の心臓が早鐘を打つ。

「……もう、ゆっくり、浸かりましたよ?」

「そうだね……」

「それに、明日まで、何度だって入れますよ?」

「……っ。そうだね」

「……だから」

「うん……」

 お互い顔を近付け、唇を合わせる。
 俺はそのまま楓の腰を引き寄せ、楓を横向きで膝の上に乗せた。

 このままここで楓を襲ってしまいたい気持ちになるけど、プライベートな空間とはいえ外だ。
 楓の可愛い啼き声を誰に聞かれるかなんてわからない。

 俺は膝の上の楓を横抱きにして立ち上がる。

「直樹さんっ?!」

 いきなり俺に抱き上げられて驚く楓の耳に囁いた。

「中に入ろう。……楓の声、誰にも聞かせたくないから」

 楓は瞬きしたあと、更に頬を紅潮させ、こくんと頷いた。

 
 ◇


 内風呂で上がり湯をしようと楓を下ろし、シャワーを出していたら、楓に口づけられた。

「……ん」

 俺の唇を覆うように口づけた楓の唇を、覆い返そうとすると、唇の裏の粘膜を擦り合うように楓が口を動かした。
 まるで俺を誘惑するような楓の動きに、心が捉えられる。

 ベッドに行こうと思っていたことも忘れ、柔らかく敏感な部分を擦り合わせる感覚に夢中になっていると、楓が俺の口内に舌を侵入させた。
 そのまま舌を絡め合い、唾液を求め合う。

 楓の体に手を這わせようとすると、なぜか楓に手で制され、俺の中心にとんでもない刺激が走った。
 楓が俺のモノを掴んでいたのだ。

「待って、かえでっ……」

 慌てて体を離すと、楓がイタズラっぽい笑みを浮かべていた。

「今日は直樹さんの誕生日なので、私が思いっ切り直樹さんを気持ち良くしますねっ!」

「……え?! どういうこと?」

「……だって、直樹さん、私に宿泊代も払わせてくれなかったし、他にプレゼントもいらないって言うから……」

「だって、俺が欲しいもの、……楓だけだから。楓と、2人っきりになれる場所で、過ごす時間が欲しかったんだ」

「……!」

「だから、触れてもいい?」

「……ダメッ、です」

「……えぇぇ……。……俺の誕生日なのに」

「じゃあ、直樹さんがして欲しいこと、何でも言ってくださいっ! 私がしますのでっ!」

「……だから『何でもする』なんて言っちゃダメだって」

「直樹さんなら、いいじゃないですか」

 ある意味、俺が一番危険なのに。
 少し意地悪な気持ちになった俺は、楓にして欲しいことを正直にお願いすることにした。

「……じゃあ、そのまま立ってて。動いちゃダメ」

「……! ダメですっ! だって、直樹さん、私に何かするつもりですよね?」

「……うん、触れさせて。楓が気持ち良くなること、しよう?」

「ダメですっ! 直樹さんが気持ち良くなることをお願いしてくださいっ」

「……気持ち良いよ。……いや、気持ち良い、とは違うのかな。……幸福感に浸れる」

「だから違うんですって! 私は、直樹さんが気持ち良くなることをしたいんですっ」

「……でも、……」

 そんな感じで、押し問答を続けた後、どちらからともなくクスクス笑い合った。

「……俺たち、何やってるんだろうね」

「……直樹さんが頑固だからですよ?」

「そうかなぁ? ……『頑固』なんて俺、初めて言われたかも」

「えっ?! そうなんですか?」

 楓が物凄く驚いているのを見て、今までのことを振り返る。

「……確かにそうか。楓に関することだけは、『頑固』かもしれない」

「そうですっ! そうなんですっ! いつも私がしてもらうばかりなので、今日だけは譲ってくださいっ」

「……でも、俺の誕生日だよ?」

「……!」

 楓は逡巡したあと、口を開いた。

「……わかりました。じゃあ、直樹さんと一緒に気持ち良くなりたいです。……私だけはナシですよ?」

「……うん、わかった」

「直樹さん、じゃあ、……」

 そう言いながらふわりと微笑んだ楓は、俺のモノに手を添えて角度を変えると太ももに挟み込んだ。

「まっ、て……、かえ、でっ……んぅっ」

 制止しようとした俺の唇は、楓の唇に塞がれた。
 たぶん楓は脚をクロスさせたのだと思うけど、一層強い刺激が俺のモノに走り、俺の身体はビクリと跳ねる。

 そして、楓は俺の胸の蕾に両手を這わせた。

 ――全然『一緒に』じゃない!

 反撃しようと、楓の後ろの双丘に手を這わせ、足の付け根をつぅっと指でなぞると、楓の体がぴくっと震えた。

 楓が快感に必死に耐える素振りをしながら、俺の同じ場所を指でなぞる。
 後ろへの快感と、体同士が密着したことで、楓に挟まれた俺のモノが動く。
 蜜口から溢れ出た楓の蜜が俺のモノに擦りつけられる感覚に、堪らない気持ちになった。

「っ……!」

 ダメだ。俺だけ達してしまう。
 俺は慌てて楓から顔を離し、息も絶え絶えに楓に言った。

「……ねぇ、楓、……あのさ、『今日の分』は? それもダメ?」

「……! ……じゃあ、なおきさんの、入れて?」

「……っ」

「そしたら、いっしょにきもちよくなれます、……よね?」

「……っっ」

 先月から指で楓のナカを解し始めて3週間ほど経っていた。
 ほぐれてきたとはいえ、まだ人差し指が付け根まで挿れられるようになったところだ。
 せめて2本、……できれば、3本。
 俺の大きさを考えると、……もう少し時間が欲しいところだった。

 俺が何と伝えるべきか考えあぐねていると、楓がハッと気付いたように言った。

「……直樹さんの誕生日なのに、私がねだるの、ダメです……?」

「ううん。ねだってもらえて嬉しい。……でも、もう少しだけ待ってくれる?」

「……やっぱり、ダメ、ですか?」

 楓が悲しそうに眉を下げる。

 そんな顔をさせたい訳じゃないのに。
 だけど、俺は『断らなきゃ』と思う気持ち……いや、『断りたい』と思う気持ちのまま、以前と同じ答えを口にした。

「楓に、痛い思いをさせたくないんだ」

 楓が複雑そうな表情を浮かべた。

 それでも、俺の『断りたい』という気持ちは揺るがない。

 俺は自身の感情に違和感を抱く。
 こんな顔をさせてまで、俺はなぜ断りたいと思うのだろうか。

 痛い思いをさせたくないから?
 本当に、それだけなのだろうか?

 何か気付きたくないドス黒い気持ちに気付いてしまいそうになって、慌ててその思考の波を振り払った。

「……わかりました」

 少し拗ねたような、でも、自分を納得させようとするような楓の頬に触れる。

「……ごめんね。もう少しだけ、待って欲しい」

 楓はコクンとうなずいた。

「謝らないでください。私のため、ですもんね。なのに、私の方こそ、……ごめんなさい」

 複雑そうに微笑む楓に罪悪感が押し寄せる。

「違うよ。楓に痛い思いをさせたくないのは、俺のワガママだ。俺のため、なんだ」

 すると、楓が目を瞬かせた。

「……直樹さんの、『ワガママ』?」

「……うん」

「ふふっ、私のためなのに、直樹さんのワガママだなんて。直樹さん、優しすぎます」

 楓は心底嬉しそうに微笑んだ。

 紛れもなく俺のワガママだ。
 それに、……優しくなんてない。

「だけど、私だけ気持ち良くするのは、今日はナシです」

「……うん、わかった。でも俺、楓と一緒がいいから、触れてもいい?」

 楓はこくんと頷き、ニコリと笑って俺を見た。
 とても可愛いらしい蕩けたような笑顔で、俺の心臓は撃ち抜かれた思いがした。

「直樹さん、大好き……」

「楓、俺も、大好きだよ」

 見つめ合った後、再び熱いキスを交わす。
 夢中で左手で楓の胸の蕾を摘み、右手を下の蕾に手を這わせ、花びらに当たるように俺のモノの角度を変える。

「んぅ、んん……っ」

 楓の可愛い啼き声が口の隙間から漏れ、体が快感に強く震えた。
 楓が充分に高まるのを待ってから、抽挿を開始する。

「んぅうーーーっ」
「ーーーっん」

 2人で果てたあと、力の抜けた楓を抱き締めた。
 少し冷静になった頭に疑問が浮かぶ。

 先月、楓を閉じ込めないと誓った。
 楓を閉じ込めようとして購入したマンションは貸しに出すことを決めた。

 なのに何で、俺はこんなに罪悪感を抱いているんだろうか?

 その根底にあるドス黒い何かの正体に気づくのは、この日の夕食後のことだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には何年も思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。

泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。 でも今、確かに思ってる。 ―――この愛は、重い。 ------------------------------------------ 羽柴健人(30) 羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問 座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』 好き:柊みゆ 嫌い:褒められること × 柊 みゆ(28) 弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部 座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』 好き:走ること 苦手:羽柴健人 ------------------------------------------

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。 【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】 ☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆ ※ベリーズカフェでも掲載中 ※推敲、校正前のものです。ご注意下さい

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

溺愛彼氏は消防士!?

すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。 「別れよう。」 その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。 飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。 「男ならキスの先をは期待させないとな。」 「俺とこの先・・・してみない?」 「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」 私の身は持つの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。 ※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

処理中です...