【完結】男運ゼロな高身長ド貧乳女の私が、過保護なスパダリイケメンに溺愛執着された理由

福重ゆら

文字の大きさ
48 / 123
第九章 楓と直樹の穏やかな日々

47. 独占欲 後編(※) side. 楓

しおりを挟む
 改めて、お泊まりすることが決まったあと、直樹さんが必要なものを買いに行ってくれた。
 流石にサニタリー用品は恥ずかしい上に申し訳なさすぎて、かなり強めに断ったのだけど、私の体の方が大事だからと諭され、私は車の中で待つことになった。

 やっぱり直樹さんは過保護すぎる……!

 少し経ったあと、直樹さんが戻って来たのが見えた。
 直樹さんの姿を見て嬉しくて、思わず顔が綻んだ次の瞬間、顔が引き攣るのを感じた。

 女性が、直樹さんに話しかけたのだ。

 小さくて、可愛くて、胸が、……とても大きな子。
 直樹さんと2人並ぶと、すごくお似合いの2人だった。

 何故だか息苦しくなって、涙が出そうになった。

 直樹さんが女性から話しかけられるのなんて、いつものことなのに。

 ああ、そうか。
 生理中だから、感情が昂ってるんだ。

 ーーー直樹さんは、私にとって、奇跡みたいな人だ。

 優しくて、聞き上手で、ちょっと過保護で。
 艶のある端正な顔立ちで、背が高くて、程よく筋肉がついた引き締まった体で。
 料理上手で、美味しいコーヒーを淹れることができて、マッサージも上手。
 以前、悠斗さんに感じたスペックの高さは、同じ職場で働く直樹さんにもそのまま当てはまった。

 何でそんな奇跡みたいな彼が、奇跡みたいなタイミングで私の前に現れたんだろう?

 何で今も、私と一緒にいてくれるんだろう?

 その答えは、わかっている。
 私と直樹さんが同じ傷を持っていたから。

 そして、私には他にもたくさんの傷があったから。
 優しくて世話焼きの直樹さんは、私の傷を癒やしたいと思ってしまったのだろう。

 その傷が癒えてしまってら?

 傷を持つ別の女性のところに、行ってしまうようのかもしれない。
 だって、直樹さんは優しいから。

 直樹さんが美形じゃなければ良かったのに。
 人の目を引くほどの長身でも、何でもできる人でも、優しい人でもなければよかったのに。
 そうしたら、直樹さんのこと、私がずっと独り占めできたかもしれないのに。

 ああ、でも。

 こんなドロドロした気持ち、直樹さんには知られたくない。
 知られたら……直樹さんが私から離れて行ってしまうような気がした。


 ◇


 女性に話しかけられた直樹さんは歩調を緩めることなく、『急いでいる』といったような仕草をすると、女性は残念そうな表情を浮かべ、店内の方へと去って行った。
 たぶん直樹さんは優しいから、私を待たせないように、そんな対応になったんだと思う。

 私がいなかったら、直樹さんとあの女性はどうしていたのだろうか?

 自分が邪魔者のようにしか思えず、暗い想像ばかりしてしまう。

 そんなことを考えているうちに直樹さんの家に着き、直樹さんによって私はベッドの上に寝かされた。

「……楓、どうしたの?」

「……何でもないです」

「何か溜め込んでる時の顔してる」

 直樹さんは鋭すぎる……。

「……生理中って、悪い事ばかり、考えちゃうんです……」

「……そっか。どんな悪い事、考えたの?」

 直樹さんの何でも見透かしてしまう真っ直ぐな瞳に見つめられて、私は悟った。

 たぶん、誤魔化しても無駄だ。
 私は早々に、諦めた。

「……。直樹さんがカッコ良くなかったらよかったのに、って」

 直樹さんは少し可笑しそうに吹き出した。
 そして、物凄く嬉しそうに言った。

「楓。俺のこと、カッコ良いって、……思ってくれてるの?」

 私はこんなに悪い事を考えているのに、直樹さんは幸せそうだ。
 何だか拗ねた気持ちになって、目線を下げながら言った。

「……はい。だって、私が今まで会った男性の中で、……一番カッコ良いですもん」

「……そっか」

 直樹さんは心底嬉しそうに言ったあと、私の隣で横になると、私をぎゅうぎゅうと抱きしめた。

「それで、何で、俺がカッコ良くない方がいいって思ったの?」

「……直樹さんが美形でも、人の目を引くほどの長身でも、何でもできる人でも、優しい人でもなければ、他の女性に言い寄られないかもって。そうしたら、……私が独り占めできたのにって、思って」

「……そっかぁ」

 直樹さんは再び、心底嬉しそうに言ったあと、私を抱きしめる腕の力をさらに強めた。

「俺は楓のだよ。どんな俺でも、楓が独り占めしていいよ」

「……でも、小さくて可愛くて胸の大きな子が直樹さんを好きになるかもしれませんよ?」

「……もしそうなっても、俺は楓しか好きにならないよ?」

「直樹さんみたいに優しくて察しの良い子が、直樹さんのこと好きになるかも」

「楓はとびっきり優しいし、鋭い直感力があるよ。でも、もしそうじゃなかったとしても、俺は楓しか好きじゃない」

「直樹さんみたいに料理上手でコーヒー淹れるのが上手で、直樹さんを専業主夫として養えるぐらい甲斐性のある子が直樹さんのこと好きになるかも」

「楓も料理上手だし、コーヒーはわからないけど、楓は器用だから上手に淹れられるんじゃないかな? 楓はとっても頼もしいから甲斐性もあると思う。……でも、そうじゃなくても、俺は楓だけが好きだ」

「……」

 まるで子供と大人のテニスのラリーみたいだ。
 私がどんな悪い球を打っても、優しい球を打ち返してくれる。
 なのに私は、ますます拗ねた気持ちが膨らんで、素直にその球を打ち返せない。

「……直樹さんは優しすぎます。私の嫉妬ですら受け入れちゃうなんて」

「……優しいからじゃないよ。受け入れようとしてる訳じゃなくて、楓が俺を独り占めしたいと思ってくれてるのが、単に嬉しいだけなんだ」

「……嬉しいんですか?」

「うん、すっごく嬉しい」

 そう言って、直樹さんは私にキスをした。
 唇が触れるだけのキス。

 でも、私の中の拗ねた気持ちは続いていて、直樹さんの唇に自分の唇をぎゅうっと押し付けた。
 直樹さんがキスをしたまま、ふっと笑ったのがわかって、私はますます拗ねた気持ちになって、ぐりぐり唇を押し付けた。

 すると、直樹さんは唇を離して、言った。

「今日は、優しいキスだけのつもりだったけど、楓がそんな可愛いことするなら、……やめた」

「……え」

 そう言って口を開いた私の唇に直樹さんは舌を差し込む。
 いつもと同じはずなのに、いつもと少し違う。
 直樹さんの舌がゆっくりと丁寧に私の唇をなぞり、歯列をなぞり、上顎をなぞっていく。

 ふわふわゾクゾクとした気持ちが、いつもよりねっとりと熱を持って、激しく私を襲う。

 下腹部は熱を持っていて、秘部は蕩けていて、 私の秘芽は膨らんでしまっているのがわかる。
 下腹部が熱を持っているのは生理中だからで、秘部が蕩けているのは経血によるもので、生理中だからこれ以上先に進めないのに。

 直樹さんへの欲情がコントロールできない。

 あまりの切なさに、視界が涙で滲む。
 すると、私の状況を察したらしい直樹さんが唇を離して言った。

「……楓、気持ち良くなりたい?」

 そんなことまでわかってしまうなんて。
 今日は直樹さんの鋭さが恨めしく感じてしまう。

「直樹さん、今日はできないのに。……意地悪、言わないで」

「意地悪で言ったんじゃないよ。大丈夫。ちゃんと気持ち良くしてあげるから」

「……え?」

 直樹さんはベッドの上で壁を背に座り、脚の間に私を同じ向きで座らせた。
 そして後ろからまわした手で、私のスカートをたくし上げ、下着に指を這わせ、耳元で囁いた。

「楓、触れるよ」

「ダメですっ! 汚いですっ」

「汚くないよ」

「汚いですよ! 直樹さんの手が汚れちゃうし、ニオイも……」

「汚くなんかないよ。赤ちゃんのベッドなんだから」

「……」

 確かに。妊娠した場合は、この血は胎内でベッドの役割を担うんだっけ。
 そんな風に考えたことなんてなかった。
 初潮からずっと『汚いもの』というイメージでいたし、男性なら尚更そうなのかと思っていた。

 目からウロコが落ちる思いでいると、直樹さんが下着の中に手を差し入れた。

「ぁっ、……ダメぇ」

「楓、こんななのに我慢しようとしてたの? 辛かったでしょ」

 すっかり膨らんでしまった私の秘芽を、直樹さんの指が花びらの上からふにふにと押した。

「や、やだぁ……なおきさん、言わないでぇ」

「我慢しないって、約束したでしょ?」

「でも、……生理中なのに、こんな、私、おかしい」

「おかしくなんてないよ。だから、我慢しちゃダメ」

 花びら越しに秘芽をくるくると刺激された。

「ん、ふ、ぁああっ」

 秘芽と、その下部分に、強い快感が走った。
 そういえば陰核って、秘芽以外の大部分は隠れているけど、本当は大きいんだっけ。
 快感に夢中なはずなのに、なぜか冷静に、昔いろいろ調べた時のことを思い出す自分もいる。

「今日はここが良さそうだね」

 生理中なのに。
 こんなの、自分が変になってしまった気持ちになる。
 
「やだぁ、わたし、変なの、やだぁっ」

「楓、ぜんぜん変じゃないよ。……大丈夫だから」

 直樹さんは優しく私の耳元で囁いて、花びらを優しくくるくると撫でる。
 隠された陰核の広い範囲に甘く切ない刺激が走る。

「やあ、ぁん、ぁああんっ」

 涙が溢れ、高まっていくのがわかる。
 はぁはぁと息が上がり、そのまま意識が朦朧としてきた。

「ねぇ、楓。楓は俺のこと、独り占めしていいから。俺も、楓を……」

 私の耳に、直樹さんの切なそうな声が聞こえたような気がした。
 だけど、私はそのまま、眠ってしまったようだった。


 ◇


 目が覚めると、私はベッドの上で寝かされていて、直樹さんに抱き込まれていた。
 顔を上げると、申し訳無さそうな表情の直樹さんと目が合った。

「……楓、さっきは無理矢理してごめん」

「いっ、いえ、私こそ、意味不明な嫉妬しちゃった上に、あんな……っ!」

 先ほどの自分の醜態が一気に蘇り、私は恥ずかしくて直樹さんの胸に顔を埋めた。
 直樹さんはそんな私の頭を優しく撫でながら言った。

「ううん。……あのね、楓が寝てる間に調べたんだけど、生理中にオーガズムに達すると痛みに繋がったり、最悪、病気の原因になることもあるみたいで。俺、楓が達するまで続けるつもりでいたから、すごく危ないことしちゃったなって、……物凄く反省した」

「えっ! そうなんですね! ……調べてくださって、ありがとうございますっ」

 そんなこと、知らなかった。
 私の体のために、調べてくれたなんて。
 嬉しくなって直樹さんの方を見ると、なぜか直樹さんは眉を下げて、申し訳なさそうな表情を浮かべていた。

「……実はさ、……俺も、嫉妬してて。それで、あんなことしちゃったんだ」

「え?!」

 私は驚いて、再び直樹さんの方に顔を向けた。

「……直樹さん、嫉妬してたんですか?」

「……うん。楓、今日、葵ちゃんみたいなふわふわ系の女の子と話してたでしょ?」

「……そう、……ですね」

 確かに、買い物中にふわふわ系の女の子に話しかけられたことを思い出す。

「それで、連休中うちに閉じ込めて、楓を独り占めしたくなって」

「そうだったんですかっ?」

「……うん」

 私は眉を下げてしゅんとする直樹さんにらぎゅうっと抱きついた。

「……直樹さん、さっきの直樹さんの気持ち、私もわかりました」

「……さっきの俺の気持ち?」

「直樹さんが私を独り占めしたいと思ってくれてるの、……とっても嬉しいですっ」

「……嬉しいの?」

「はいっ」

「そっかぁ」

 直樹さんは嬉しそうな声音でそう言うと、私をぎゅうぎゅうと抱き締め返してくれた。

「……でもさ、楓、帰ろうとするし。無理にお願いして来てもらったら、我慢しようとするし……」

「だって……あんなの、変じゃないですか。生理中なのに……」

「変じゃないよ。むしろ、体が反応しやすい時期なんじゃないかな? 達しなければ問題はないみたいだから、今度からゆっくり気持ち良くしてあげるね」

「……!」

 『体が反応しやすい』ということに、そういえば、心当たりがあった。
 最近は直樹さんにいつもドキドキしてばかりいて、すっかり忘れていたけど、以前悩まされていた『恋愛感情の誤作動』のことを思い出した。

「直樹さん。私、以前、『私の恋愛感情がポンコツで、誤作動を起こす』って話、しましたよね」

「……してたね」

「誤作動を起こすのって、だいたい排卵日前後と、生理前や生理期間中のことが多かったんです。もしかしたら私の性欲が高まりやすい時期なのかもしれません。……だから、反応しやすいのかも……!」

「……ふぅん?」

 私がスッキリ納得して、直樹さんの方を見ると。
 直樹さんが、直樹さんらしからぬ、物凄く黒いオーラを放っていた。

「あれ? 直樹さん? どうしました?」

「……楓。……その2つの期間中は、うちに泊まろうか? 会社には送り迎えしてあげるから」

「……え? ……でも、そんなことしたら直樹さんが大変じゃ……?」

「ううん、大変じゃないよ。それよりも、そんな危険な状態の楓を外に出したくない」

「えっ、『危険』?! あっ、誤作動が起きるかもしれないから危ないってことですか?!」

「うん、そう。全部、俺に作動するように、独り占めさせて?」

「えっと、あの、でも! 実は、直樹さんと出会ってからは一度も誤作動、起きてないんですっ! 直樹さんにドキドキしてるのを自覚してからは、そういう周期は関係なく、いつも直樹さんにドキドキしてますし……」

「……そうなの? ……そっかぁ」

 直樹さんが放っていた黒いオーラは消え去り、直樹さんは心底嬉しそうにそう言って、ぎゅうぎゅうと私を抱き締めた。

「……でも、来れそうな日は連絡してもいいですか?」

「うんっ! 迎えに行くっ」

「はいっ」

 心底嬉しそうな直樹さんを見て、私はますます嬉しくなって、直樹さんをぎゅうっと抱き締め返した。


 ◇◇◇


 その後、私は平日も直樹さんの家にお泊まりすることが増えた。
 排卵日前後と、生理前から生理期間中、ずっと直樹さんの家にいることはなかったけど、一番高まりやすい日は直樹さんに誘われることが多かった。
 そんなことまでわかってしまう直樹さんはすごいなぁと思うと同時に、直樹さんに独り占めされているのがわかると、私の頬はつい緩んでしまうのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には何年も思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

溺愛彼氏は消防士!?

すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。 「別れよう。」 その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。 飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。 「男ならキスの先をは期待させないとな。」 「俺とこの先・・・してみない?」 「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」 私の身は持つの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。 ※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。

泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。 でも今、確かに思ってる。 ―――この愛は、重い。 ------------------------------------------ 羽柴健人(30) 羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問 座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』 好き:柊みゆ 嫌い:褒められること × 柊 みゆ(28) 弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部 座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』 好き:走ること 苦手:羽柴健人 ------------------------------------------

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。 【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】 ☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆ ※ベリーズカフェでも掲載中 ※推敲、校正前のものです。ご注意下さい

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~

蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。 嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。 だから、仲の良い同期のままでいたい。 そう思っているのに。 今までと違う甘い視線で見つめられて、 “女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。 全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。 「勘違いじゃないから」 告白したい御曹司と 告白されたくない小ボケ女子 ラブバトル開始

処理中です...