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7章 白旗争奪戦 『神を穿つ宿命』
冒険の書の確認 これまでのあらすじ⑤
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冒険の書の確認 間幕復習⑤
新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は、自他ともに認める重度のゲーマーだ。
そんな、俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを、思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。
第一回テストプレイはただ一つ、予想外の赤旗バグ『レッドフラグ』を除けば順調だった。
俺達はデバッカーとしての使命からこの謎の赤旗を立てた『魔王』と名乗る連中を追う事となる。
そうやってログアウト直前に殴りこんだ魔王の城、第一回テストプレイは残念ながらそこで、強制終了ログアウトの運びとなってしまった。
そして夢から目を醒まして……。一端リアルに戻った俺達を待ち構えていたのは、ある意味魔王よりも手ごわい敵だった!
データ不良、俗にいう正真正銘のバグによって、これまでの冒険の書をリセットするかどうかという瀬戸際に立たされる事となる。リセットは冒険の書を消す事に留まらない。世界も、全て無かった事にするっていうヤバい手段だぞ。
だが、最終的に俺達は選ばなかった。開発者達も、その手段を取る事良しとしなかったな。まぁ、手塩にかけたあの、とんでもねぇリアルだと脳が騙される異世界を、多少のバグで無かった事にしてまっさらに、っていうのも今時のゲーム事情で云うとありえない話だ。不具合があるならアップデートしていけばいい。バグがあるなら取り除けばいいのだ。
取り除ければ、の話ではあるものの。
バグありと知ってて続けた物語。この世界に現れたバグは、無事除去出来るのかどうかを試すテストプレイの続きとも言えるだろう。
第二回テストプレイを開始した俺達は、予測していた通りのセーブロードデータとは到底思えないような事態に遭遇する。
俺は氷漬けだわ、正気じゃない奴はいるわ、記憶喪失だわで7人は見事にバラバラになってしまっていた。
トドメの様なグリコのおまけ付き!
テンション高いぞ、何せ自分の事だからな、無駄にテンション上がりまくりだ!
俺は『俺』ではなくなってしまった。
しかもレッドがお約束をきっちり守ってくださいましてそりゃぁもう、俺はアイツがますます大嫌いになりましたとさ。
何はともあれ爆弾抱えた俺とレッド、目指すは大陸座!
何かと謎の多いシーミリオン国の皆さんと再会して……俺達は北国シェイディへ!
……そろそろログアウトも近そうな気配を密かに察知しつつありまして、しかしてその前にこの爆弾処理しないと!俺、特に、俺!!!
怖くてログアウトできねぇんだから!
新型ゲーム機のテストプレイヤー兼デバッカーとして雇われた俺達は、自他ともに認める重度のゲーマーだ。
そんな、俺達が早速送り込まれた世界は、現実なのか仮想なのかを、思わず取り違えそうになる程に『リアル』な『異世界』だった。
第一回テストプレイはただ一つ、予想外の赤旗バグ『レッドフラグ』を除けば順調だった。
俺達はデバッカーとしての使命からこの謎の赤旗を立てた『魔王』と名乗る連中を追う事となる。
そうやってログアウト直前に殴りこんだ魔王の城、第一回テストプレイは残念ながらそこで、強制終了ログアウトの運びとなってしまった。
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だが、最終的に俺達は選ばなかった。開発者達も、その手段を取る事良しとしなかったな。まぁ、手塩にかけたあの、とんでもねぇリアルだと脳が騙される異世界を、多少のバグで無かった事にしてまっさらに、っていうのも今時のゲーム事情で云うとありえない話だ。不具合があるならアップデートしていけばいい。バグがあるなら取り除けばいいのだ。
取り除ければ、の話ではあるものの。
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俺は氷漬けだわ、正気じゃない奴はいるわ、記憶喪失だわで7人は見事にバラバラになってしまっていた。
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テンション高いぞ、何せ自分の事だからな、無駄にテンション上がりまくりだ!
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しかもレッドがお約束をきっちり守ってくださいましてそりゃぁもう、俺はアイツがますます大嫌いになりましたとさ。
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何かと謎の多いシーミリオン国の皆さんと再会して……俺達は北国シェイディへ!
……そろそろログアウトも近そうな気配を密かに察知しつつありまして、しかしてその前にこの爆弾処理しないと!俺、特に、俺!!!
怖くてログアウトできねぇんだから!
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