異世界創造NOSYUYO トビラ

RHone

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12章  望むが侭に   『果たして世界は誰の為』

書の9前半 ログアウトⅣ『夢を見る間に何度でも』

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■書の9前半■ ログアウトⅣ and Come Back then

 トビラを潜る。

 ギガースが捕らわれていた大きな鉄の鳥籠は、残っていた。GMはアービスによる最後の執着でもって直前で力尽きた。記憶的には大分長い間生活した谷は散々の有様で、比較的豊かだった植物が枯渇、大半が砂原に変わり果てていたが、ギガースが居た場所はかろうじて『破壊』を免れた形だ。
 その鳥籠、レッドの話だと空間的に連鎖していてぶっ壊せないという話だった、構成を変えるのはアリなのな。
 詭弁だ、俺はいつもこいつの嘘に騙されっぱなしなのだ。
 もぅいい。もぅ慣れた。

 俺には無理だから見ているけれど、テリーとランドールで籠の形を強制的に変えている。
 鉄格子をひん曲げて、人一人通れるようにして……。

 椅子の奥にある鉄トビラ。
 ギガースが通った跡があるとかでレッドは簡単にエズに向けたトビラに構成し直した。


 そんで、トビラを潜るんだ。

 あ、勿論ちゃんと『なんとか』したのだ。
 ランドールも、テニーさんも、インティも、な。なんでも、現在全ての禁忌が開放されている関係で、使えなかった魔法が使える様になった、とかレッドが言ってた。それで、残っていたデバイスツールをそれぞれに渡し、かなり強引にログを撒き戻したらしい。
 レッドは、どーせ貴方は理解しないでしょうからと、詳しい説明を省きやがった。
 はいはい、求めてもいねぇよ。でもまぁ、一応ざっくりとは説明された。
 いくら禁忌を犯しても、記憶の改竄に近しい事を完全に元に戻す事は難しいらしい。それで、よくわからんが、デバイスツールの強権限でグランドセーブ前のバックアップから、ログを取り寄せてコピペした、との事である。
 コピペとは……コピーアンドペーストの事な、パソコンならキーボード操作でコントロールキー+C&Ⅴ。
 勿論付け焼刃的な処置だ、改変されたログは、補強材として張り付けられたログで『自主的に上書き』を行い、それが完了したら、いずれ差しこんであるデバイスツールごと引っこ抜くんだと。
 貼り付け剤として……アーティフィカル・ゴーストを使っているみたいだとナッツが教えてくれたが、別にそんな事俺は知らんでもどーでもいいのだがな。

 とにかく、そうして晴れてデバイスツールはこの世から殆ど無くなる、だってさ。

 エルドロウは体格上この格子を潜れそうにねぇな。奴にはひん曲げた鉄格子の隙間も、その奥のトビラも小さすぎる。ま、元魔王八逆星だ。
 八精霊大陸に戻る必要は無い、か。
 そのまま中央大陸に留まり、俺が言った通り死霊の存在を許す町の準備でもする、と言っている。
 エルドロウにはジーンウイントが残したデバイスツールを渡してある。ま、これから『色々』起きるかもしれないからな、奴の事は救うと約束した手前、レッドフラグの加護が切れる様な事態になる可能性もある。それを乗り越える為に渡して置けば安心だろう。

「儂もここでおさらばにするかの」
 無事八精霊大陸側への転位門が開いた事を見届けて、エース爺さんが言った。
「そうだねぇ、それがいいかも」
 ナッツが頷いている。俺は引き留める手立てがないが、なんでそれがいいのかお前の都合はよく分からない。
 なんだか一回り小さく感じる。
 俺は、エース爺さんと手を結んでいる少年の、頭に手を伸ばし、撫でてから顔を上げた。
「コイツをご神体に戻しちまうのか?」
「まぁ、出来るだけ自由に出来るようにウラスには掛け合おう。一先ずは儂のけじめとして、暗黒貴族種に報告はせねばならぬ」
「……なら、あたしも一緒にいっていいかい?」
 マツナギが顔を上げ、ようやく決めたように……状況が分かっていない少年の前にしゃがみ込んで微笑んだ。
「あたしも、いつまでも運命だったとかこれが宿命だとか。逃げていないで立ち向かうよ」
 笑って振り返る。
「あたしの娘とノイザーの不幸を繰返さないために。よかったら……彼の面倒をあたしで見たいんだ」
 きょとんとした顔で少年、インティは俺を見上げながら俺のズボンの裾を引っ張る。
 こいつ、思えばいつも宙に浮かんでたもんなぁ。
 本当はこんなに、ちっちゃかったんだ。
 俺もちっちゃいのに弱い?ロリショタペドッ気なんかないはずなんだけど。
「お兄ちゃん」
 よくよく見れば幼子だ、でも口調は思っていたよりもはっきりしている。
「……なんだ」
「またね」

 これがお別れで、でも……また会えるって分かってんのかよ。
 俺はお前の兄じゃねぇ、けど。
 思えばお兄ちゃんと呼ばれるのは……悪くねぇ。
 これはサトウーハヤトの感覚だろうけど、この世界では一人っ子で親族がいないヤトがちょっと新鮮に感じてるかもしれない。
 兄弟かぁ、どんなんだろう。
 思えば……そういう憧れはあったよなぁとリコレクトする。
 もう一回頭を撫でるに、やっぱり懐かれてるみたいだ。
 またね、と言った癖にズボンの裾を離してくれないぞ。
 うーむ、なんでそんなに懐かれるんだ俺。苦笑いするにマツナギがそっとインティの手を握りやんわりと離してくれた。

 俺達は……一旦マツナギと別れてトビラを潜った。


 最後にもう一つ、やらなきゃ行けない事が俺には待っている、からな。




 出迎えた連中を見回して深くため息。
 すでにイズミヤに向けて帰る旨の連絡はしている、と言っていたけど。
 でもな、出迎え不要って言いつけたはずなのに割としっかり出迎えられてしまった状況に俺は、ため息をついている。
 ランドールの帰りを待っていたシリアさんやワイズ、マースにリオさん。
 魔王討伐隊担当官のイズミヤ、それからエズ駐在軍とそれを指揮しているおっさんとか。
 それからギガース。
 今も木桶をちゃんと両手で抱えている。

 ところが俺達は多分、喪中という位にはくらぁい形相で現れたんだと思う。
 少なくとも俺は不機嫌だ。めちゃくちゃに不機嫌を顔にしていた筈だ。
 だから出迎えた連中は途端、歓声を上げようとした顔が引きつったのが伺える。
 その雰囲気を一番に醸し出しているのは……間違いなく俺だろう。

 俺は、非常に機嫌が悪いのだ。

 籠の鉄扉を潜り、短い階段を下りる。
 抱えている布からは……はらはらと白い羽が舞い落ちた。
 何があったのだと駆け寄りたい連中を黙らせるに十分な気力の無い形相で、ナッツと一緒に抱えていた布の包みを持って……俺達は真っ直ぐ、ギガースの前に向かう。
「トーナさんの事、憶えてるか?」
「……とぅな」
 ギガースに近づき、小声で耳打ちする。
「サイトウーナギサさんだ」
 瞬間身を強ばらせ、木桶を掴む両手に力を込めたのが分かる。
「……お前より先に……あっちに戻っちまった」
「……トーナ」
「約束だ」
 静かに包みを地面に置いた。ゆっくりと、それでも漏れ出る白い翼から力無く羽毛が抜けて風に乗り、ゆっくりと舞う。
 俺はそれを地面に眺めながら無気力に収めていた剣のセーフティを外し、引き抜いた。
「……お前を戻してやるよ」

 だから出迎え無用、ギガースだけ用意しろって言ったのに、イズミヤの奴。
 流石に雰囲気が祝賀ムードではない事を悟ったようでエズ駐在軍が動揺を見せ始める。遅い。空気読むの遅いよお前ら。
 見せ物じゃねぇんだから、散った散ったとテリーが追い払おうとしているのが見えるが……。

 別にいい。

 これは、世界で公認され、この国で出された依頼で、俺達が引き受けた仕事だ。
 でも……気が重い。
 すげぇ、やりたくねぇ。

「ええと、ヤトさん!あの、本当に、それ……」
 イズミヤが例によって慌てている。
「ああ、お前らが倒すように依頼した、ギガースだ」
 人畜無害だったろう?
 俺はそのように肩をすくめ、視線をギガースに戻し剣を中段に鋭く構える。
「……いいな」
「それはいいが、これをまだ君に返していないよ」
 そういって突き出された木桶を俺は、仕方が無く剣を下ろして片手で受け取った。ため息混じりに桶を無造作に背後の地面に置く。なんというか、ペースを悉く崩す奴だよな。
 何事も舞台のようにカッコ良く、は運ばないもんだ。
 再び剣を構えようとする俺の前で……ギガースは静かに頭を下げた。
「じゃぁ、頼もうか」
「なるべく痛くねぇようにするから」
「……そんな事まで望みはしない」
 一瞬上げた顔に苦笑の様なものを浮かべ、ギガースは地面に置かれた布を寂しそうに見やる。
 きっと、ギガースは最後に……リコレクトしたんだと思いたい。
 この世界で、お前を愛してた人の事を。
 そんで、その思いにお前が気が付き、思い出してるんだと信じてみたい。

「私が望むはたった一つだ」

 サガラの剣を構え直す。
 切れ、痛みさえ無くその存在を断ち切れ。

 中段に構えていた剣を振り上げ一閃。
 首の骨の隙間を一瞬で探り当て滑り込ませ、切断。

 ギガースの首と一緒に血が地面を滑り落ち、その後ゆっくり体も傾いで……トーナさんを包む二つの布の上に落ちた。

 白い旗が消える。
 これで、終わりだ。

 力が抜けて、剣を地面に差して俺は、倒れそうになっちまった体を支える。
「……大丈夫ですか」
「大丈夫に見えるかよ」
 俺をそっと支えた魔導師に向け、俺は顔を上げずに答えた。
「……すっげぇ後味悪い」
 何かを殺して終わりなんて、最悪だ。
 俺は素直にレッドに寄りかかり、頭を預ける。
「………疲れた」
「ええ」
「あと全部お前に任せるぞ」
「いいですよ、」
「お前らに全部ブン投げて、俺、全力でこの国から……世界から、逃げるからな」
 剣をマントで拭い、鞘に収め……地面に置いてあった木桶を拾い上げる。

 小さく芽を出した大きな種を、俺は……不思議と愛おしく思う。

「どちらに行かれますか?」
「……いいのかよ」
「いいですよ、……貴方をこの旅に呼び込んだのは僕なんですから。旅の終わりに、貴方に出来る礼は最大限に示しましょう。貴方の自由を保障します」
 俺は苦笑し、木桶を抱えた。
 なんだって、か?
 嘘を付きましたと……今回はお前に弁解の余地は与えてやらねぇからな。
「じゃ、コウリーリスに送ってくれ」
 ぶっきらぼうに希望を通す。
「……転移紋が燃えて無くなった可能性があります、調べてからになりますので……今すぐ、でしょうか?」
「……いいや」
 俺は手を差し伸べ、もう大丈夫だと奴の胸を押して離れる。
 今じゃなくて良いと少し笑って答えて疲れた体を引きずった。
「お前も疲れてるだろ。……都合の良い時でいいよ」


 イズミヤが何やら言って駆け寄ってきたが、俺はな、マジで疲れてるんだよ。
 お前らの相手をしている気力は……もう、俺にはないんだから。


 どうやって宿に通されたのかもよく憶えてない。
 スキップ開けて、気が付けば俺はベッドに座り込んでいた。

 ログアウトはもうそんなに遠くないだろうし、そもそも目的は達した。
 俺が、この世界にいる必要はもうない。
 俺も帰ろう。
 セーブ付けたら帰ろうと思う。
 ギガースが戻ってったはずの世界へ。

 でもその前に最後にやっておく事がある。
 セーブ、即ち休憩に入るに武装を解いた。
 汚れたマントを脱ぎ捨て、鎧を全部外し脱ぎ捨て、アンダースーツ代わりのだぶだぶの服を剥ぎ取る。下着一枚のラフな格好になって……つっと、右の胸を撫でて胸筋をなぞり肋骨の隙間を探り当てた。
 谷に迷い込んだ俺が所持していたナイフ。
 それでもって、俺は静かに自分の脇腹を裂いた。
 これは俺が生き続けるに必要な事だ、だから……迷いはない。

 俺は生きる、GMに約束もした。
 けど、平穏な余生を過ごす資格が俺にはない。
 出来る事をしよう。俺が出来る事は……なんだろう?
 俺は、俺達が侭在るように願ったこの世界を、出来うる限り見ていようと思う。
 どんな姿に成り果てようとも見守ろう。
 神にはならない、人が縋る玉座も俺には似合わない。

 発芽した種を体の中に埋め、受け入れる。

 異物じゃねぇ。
 これは俺だ、別だと言って切り捨てたりはしない。
 死んだ俺から生まれ出て、辛うじて命を繋げた姿だ。
 全て枯れ果てる運命を覆す、代替が存在した事を連綿と紡ぐに必要な……唯一残された手段。
 俺もそれに繋がりたい。
 ホントは死んで肥やしにでも成れば良いんだろうけど……俺はあえて生きながらこいつを受け入れよう。

 切り裂いた傷口を手で塞ぐが、塞げるはずがねぇ、だくだくと血が流れるのを死にたくないという想像で塞ぐ。
 いや、無理なんだけど。

 ところがその願いが叶ったかのように唐突に部屋の扉が開いて空元気にアベルが飛び込んでくる。
「ねぇ!軽くお食事会どうですかっ……て……!」
 そのままアベルはナッツの名前を呼びながら部屋を飛び出していった。すぐにナッツが駆けつけて来る。
「何してるんだ!」
「…………」
 何をしているんだろうな、俺。
 後先考えてなかった事は今、ちょっと反省してます。
 ナッツが脇腹を押さえている俺の手を退けようとするのに、必死に抵抗。
「傷を見せろ!」
「……塞いでくれ」
「何か入れただろ!何を入れた!」
「傷を塞げ!俺を殺したくないなら傷を塞げばいいんだ!」
 ナッツは一瞬俺を睨み、背後でまごついているアベルを一瞬見てから……諦めたように視線を戻す。
 そうだ、今ここで力尽くで取り上げても。

 俺は俺がやりたいようにする。……何度でも。

 ナッツは、俺の要望通りに裂かれた腹を傷塞ぎの魔法で塞いでくれた。その過程、俺の血に結合されているという希少物質を感じて……歪なふくらみから根が張り……ぶつりと皮膚を突き破って子葉が開く。
 あーこれ、……結構痛ぇかも、でも……俺が背負うべき痛みだ、我慢しよう。
「あんた、何がしたいのよ」
 俺の行動を理解出来ないというように、アベルが俺の、握り込んでいる拳を掴んでくる。
「……何か喰う気分じゃねぇんだよ」
 何かを喋るのももう嫌で、俺はベッドに横になった。食事会?やってろやってろ、俺は寝る。疲れたから寝る。
 じくじくと痛む脇腹を撫でた。
 ……もう二度とこいつを枯らさない。
 と、アベルが俺を……睨んで見下ろしているのに気が付いた。
「なんだよ……なんて顔してんだ」
「わかんない?」
 俺のこの行動が?こうやって俺が何をしたいのか、お前には分からないのか。
 俺は笑ってアベルに手を伸ばすに、それを……アベルは静かに受け取った。
「俺、お前より先に死にたくねぇな、って。思ってさ」
「……ヤト」
「かといって今更暗黒比混種も発動しそうにねぇし、問題の傷は……塞いじまった。……俺は、お前をずっと見ていたい」
 俺、仲間内だと一番早く死ぬんだよな。正しくは、テリーさんと競争だ。
 人間種族だから他の連中に比べれば寿命は圧倒的に短い。これから50年生きられるかどうか、って感じだ。
 でも他は違うぞ、少なくともアベルはその倍は生きるだろう。レッドも同じく、ナッツはもうちょっと長いかもしれないし、マツナギなんて貴族種だ、更に数倍長生き種族。それに、まだ幼生のドラゴンなんかいったいどんだけ生きるか分かったもんじゃねぇし、カオスなんぞ悪魔だぞ?あいつ、死なねぇんじゃねぇか?

 お前だけじゃなくて、俺よりもうんと長生きする仲間達の幸せを出来るだけ長く……見ていたい。

 それが俺の望みだ。

 自分の幸せなんか願ったりしねぇ。
 俺の願いは、俺を取り巻く世界が……平和にある事。

 そしてそれを見届ける事だと思う。

「笑えよ」
 泣くとこじゃない。
 俺は死ぬんじゃないんだぞ。死ぬんじゃない。
 お前が昔俺に望んだ通り……ずっと、お前らの側にいてやるから。
 俺の右手を取って額に当て、アベルは嗚咽を必死に噛み殺している。
「笑うのは……難しいのよ」
 かもしれない、俺の表情も気が付けば苦笑になっていたりする。
「でも、アンタがそれを望むなら」
 俺の掌に命の雨が降る。
「あたし、あんたの前ではいつか、ちゃんと……笑えるようにする」




 何度でも来よう。夢を見る間に。

 俺達がそうあるように願ったこの世界へ。

 そしてどこまでも俺は眺めやる。

 人が些細と思える仕合わせに笑ってくれる、この世界を。














「あ、じゃぁこれもまずいんだ」
「まずいと思いますねぇ」
 レッドとナッツが額を付き合わせ、何やら深刻に話し合っている間、話について行けないテリーが匙を投げている。

 場面、移り変わりましてこちら、リアルの某ファミレス個室です。貸し切りにしてます、払うもん払ってメニューも頼む客として居るのだが、本来ここまで長居は出来るものではない。そこはここでバイトしているマツナギから便宜を図ってもらってる。
 どっかちゃんとした個室借りてやれよ、って話かもしれないんだけどさ。
「やっぱアレだな、俺に政治は無理だ」
「んな事言ってないでその無駄に筋張ってる脳味噌にヒマがあるならこいつをブチ込めよ」
 レッドから言われて集めてきた書籍を、俺はどーんとテリーの目の前に積んでやった。
「こんなの読んでどーしろってんだよ」
「基礎知識です。いいから読みなさい。読み物としても面白い部類を集めておきました」
 レッドの有無を言わせない気迫に負けてテリー、仕方が無く上の一冊を広げ、めくり始めた。
「俺が基礎知識詰め込んでもしょうがないだろう」
 テリーのぼやきにレッドは手に握ったシャープペンシルの先で軽く書物の山を叩く。
「そんな事はありません、本人設定にキャラクターは比較的忠実に従う所があるのは分かっています。貴方が少しは賢くなれば中での振る舞いに変化があるでしょう」
「いーじゃねぇか、リコレクトするにそれでもなんとかやってるぞ?」
 テリーからの反抗に、レッドが辛辣に付け加える。
「貴方じゃなくてテニーさんがね」
 テリーは口を歪めた。
「勉強会なんだろ、がんばれ」
「気楽に言ってくれるな、そういうお前は何でここにいる」
「決まっている」
 レッドとナッツに加え、なぜかテリーが加わった勉強会の場に……最期の進学単位取得課題を抱えたマツナギと大学受験向けての勉強に打ち込むメージンというメンツ。
 俺はそれらを見渡しニヤニヤ笑う。
「お前らを応援する係だ」
「いらねぇよ、邪魔だよ、帰れ」
「帰っても今、特にやるゲームねぇんだ。午前中はヒマでさ」
 ホントだぞ、嘘じゃない。
 出来れば夜中の連続MMOログインに向けて寝ておきたい所なんだけど、レッドが手伝えって言うから手伝ってやってんだ。有り難く思えよお前ら。
「はい、貴方はこれのチェック」
「え?何」
 突然レッドから渡された端末機を発作的に押し返してしまう俺。
 受け取り拒否してんのに強引に突き出すレッドに負けて受け取ってしまった。
「公式HPの最終チェック、構築はアインさんがやってくれました。構文がおかしい所やアンカー間違いがないか徹底的にチェックしておいてください。それくらい、分かりますよね」
 そりゃ分かるけど、
「終わったら、これの打ち込みを」
「うげ、何これ」
 手渡された紙束をやっぱり突っ返す俺。遠慮無く投げ返してくるレッド。……遠慮が無くなると酷いなお前。
「データは中に入ってます、指示通りにコピペで組み直しておいてください」
「ええー、なんでこんなん俺らがやるんだ?」
「文句在りますか広報担当」
「手当付かないんだぞ、これ」

 この作業な、正式業務じゃないんだ。
 俺達が今やっているのはテストプレイヤーが任意で纏めたHP開設に向けた準備と、ゲーム攻略についての打ち合わせであったりする。
 会社では出来ん事だ。
 いや、やってもいいらしいけど暫くそのスケジュールを社内で取れそうにないので今やっている。企業とは関係無く、あくまで個人的なテストプレイヤーのテストプレイ感想サイトを作ろうって話になったんだよ。
 ……来月からスーツ着て真面目に出社しないといけないんだよなぁ。それ、緊張してないと言ったら嘘だ。
 とりあえず俺は……広報に回されるとは聞いている。ひたすらプレイヤー代表として体験談を語る仕事らしい。本格的な売り込み営業を始めるに、俺は……テストプレイヤーとして関わり合ったこのゲーム、ええと……正式名称今だ発表ならず。
 とりあえず仮称MFCと呼んでいるモノの『表看板』として引っ張り回される、という職務だと聞いている。
 具体的には『いてくれればそれでいい』んだそうだ。
 ううむ、なんだかデジャヴするぞ、その扱い。

 ナッツは正式に会社転職手続きに入っていて、今有給消化中だ。少し休めばいいのに、毎週トビラに入り浸っては『中』の整理業務に精を出しているようだ。これはレッドも同じく。
 俺なんか、入ってもヒマだからここん所入っている頻度は少ない。
 ……ヒマになる立場を選んだんだからしょうがないよな。文句は言わないぜ。
「そんで、どーすんだよテリー」
「何がだ」
 折角集中して読んでのに邪魔すんな、みたいな顔を上げて俺を睨む。
「お前、まだ提出してねぇだろ」
「しかたねぇだろ、まだ許可が出てねぇ」
 実はこっそり密命を帯びている俺である。
「こんな所に顔出すんだ、ヒマなんだろ自営業」
「そう云う問題じゃねぇんだ、ああ、邪魔すんじゃねぇ!」
 テリーはイライラと本を乱暴に置く。
 こういう時、どうすればいいのか俺は小賢しくも把握しているんだぜ?
「無理なら無理と言えばいいんだろ」
 あえて諦めるように煽ってやるとムキになる性格は把握している。俺とは逆だ。俺は、煽られると場合によってはすげぇ意欲が凹む自称捻くれ者である。
 いやな、どうにもテリーん家でゲーム会社就職を許して貰えないらしいのな。で、今必死に説得している最中らしい。仕事位自由に選ぶべきだと思うのだが、一応奴は自営業で酒屋の息子で、……跡取りなのだな。
 大変強力なお姉さんが数人居る様で、嫁に行った姉と婿を取った姉が居るらしく、今はその婿さんが店を切り盛りしているのだそうだ。あいつお喋りだから知りたくねぇ事もペラペラしゃべりやがるんだよ。で、兄弟の中で末っ子であるテリー氏は酒屋業は見習いの段階、しかしいずれ跡を継がせるつもりだと、別種業への転職を渋られている状況との事である。
 俺は、これから働く職場上司からの密命により、なんとかテリーを正社員になるよう説得しろと言われていたりするのだ。
 無理ですよ、と一応抵抗はしたが……正直俺一人で広報部所属は辛い。サラリーマン勤め経験のないテリーが正式入社するなら俺と同じ部署に配属される可能性が高いという。
 知り合いは欲しいよなぁ、就職するに一人はさびしいなんて……ヘタレな思考だけど。
「未だに家の都合で職が選べないってどうなんだよ。何か?お前道場継ぐつもりだとか」
 そうそう、酒屋兼道場を経営してるんだな照井家。それで、なんか色々あるらしい。
「だから、ウチの問題だと言ってるだろうが。色々あんだ!単純にウチの姉貴どもがゲームってジャンルに理解がねぇだけだ、説得中だからちょっと待て!」
 お、じゃぁ一応脈ありなんだ。うし、早速そのように高松さんに報告しておこう。
 俺は携帯端末を取り出し連絡事項を打ち始めるに、レッドからさっさと仕事をやりなさいとか急かされる。
 ああ、面倒だなぁ。
 仕方が無くタブレットを開き、データを展開してブラウズしながらあれこれ弄ってみる。
「……うおぉい、なんだこれ」
 何かって、適度にスモールデフォルメされたイメージアイコンがHPに使われている。いや、そこまではいい。そこまではいいのだが!そっから先、完全に俺の顔をオマージュしてある戦士ヤトらの『画像はイメージです』のイラストレーションがガーンと!
「恥ずかしい……」
 俺は正直な感想でもってホントにこれで行くのかよとナッツを伺う。
「しょうがないだろう、ゲーム画面とかイメージが出ない。そういうゲームなんだから……イメージは脳内補間で補ってそうなってしまうのは仕方がない」
 ナッツはぴしゃっと言い切って……一瞬顔を上げた所再び手元のキーボードを叩くに集中する。
「リアル写真画像のコラの方がいいですか?」
「いや、それはもっとヤだ」
 コラ、っていうのはコラージュの略な。
「だからって奴に頼む奴があるかよ?」
 絵の特徴に覚えがある、間違いない、よく見るとちゃんとクレジットされている。このイラスト……アベルの姉でアインの相棒、カインの絵じゃねぇか!
「あたしは良いと思うけどね、可愛いじゃない」
 ちがう、そこが問題じゃないぞマツナギ!
「腐女子サークルに頼むのは危険だって言ってるんだ」
「バカに出来ないんだぞ、オタク消費者」
「ええ、立派な戦略かと思います」
 だから、そういう意味じゃねぇよああ、もう!
「もっと有名な絵描きさんに頼むとか!」
「身内にお願いするのが一番安上がりじゃないか」
 これ、僕らの身内企画なんだし、とナッツはにべもない。
 いかんだろ、腐属性だけじゃいかんだろうが!
 異議あり!
 だったらエロ作家にエロい女性キャラも描かせるべきだ!そう思ってマツナギのページをめくってみて吹いた。
「まぁ、広報部の戦略上でもこれで、OK出たみたいですよ」
 メージン、ちらりとコッチを覗きながら言った。
 何って、露出度がちょっぴり高い侍衣装に強調された乳が揺れているマツナギ画像に俺は吹いたのだ。
 これは……カインの絵じゃねぇ。カインの友人である俺が『先生』と呼んでいるエロ作家さんの作品で……非常に……レアじゃねぇか!
 この、エロス具合を巧妙に隠し控えるという技能において先生は神だと思う。こっちの世界を知らないマツナギはこの絵を『かわいいから良い』と言ったもんな。
 この際どさがたまらん!
 ……異議撤回棄却。
 これなら許す。
 俺は黒エルフ侍に……ちょっと魅入ってしまうぞ。いい、この絵すごく良い、好き。
「これでバツイチ属性だからな……」
 あとはこのキャラクターに付くバックボーンがあればいいんだ俺達は。
 それで脳内補間完了だから。熟女ハンターにはたまんねぇだろうと思う。どっちかって言うと姉妹キャラ萌えの俺でもちょっと生唾ごっくんだぜ。
「たまりませんなぁ、流石先生」
「マニアックですねぇ」
「属性って何さ」
「あ、ちなみにレッドも先生が描いてくれたから」
 そのナッツの言葉に今度はレッドが吹いた。
 どうやらレッドはこの仮ブラウズをまだまともに見ていないのか。そこまでチェックとか、ホントに手が回ってなかったみたいだな。
 ああ、ほんとだ……レッドの絵も先生の描きおろしだ。
 レッドが咽ながら作業中断し手を上げる、
「え?ちょっと待ってください、男性キャラクターをカインさんが描いて女性キャラクターを……」
「うん、でもそれだと枚数が平等じゃないだろ、それで」
 俺は慌てているレッドに端末を持ち上げて笑う。
「お前のはエロいぞ」
「冗談言わないでください」
 はっは、確かに嘘だ冗談だ。
 HPの都合年齢制限されるような絵にはなってない。流石に先生、あえて女性ぽく描いたりはしてないのだが、そこがいいのだ。
 分からないか、分からないだろうな……。
 が、しかし……いろんな意味で……
「……おっかねぇなぁ」


 来月から、仮称MFCテストプレイヤー報告が始まる。
 公式ホームページの公開はすでに始まっていて、文章による簡単な報告は上げてある。
 今俺がいじってるのはテストプレイヤー個人経営ホームページ。だから素材は友人ら頼りなのだな。
 来月から順次、次のテストプレイヤー枠の募集が始まるぜ。正式リリースまで1年切った。冒険の書を閲覧するシステムの一般公開も始まるらしいな。ゲームショウ向けで調整しているし、それに俺らも出席予定だとか。
 レギオンプランとかいう多人数ログインシステムによって、一般視聴者に向けたお持ち帰り型の小型端末を配る予定らしいな。俺らはそん中に出演予定になっている。8人揃って動くのは今の所それくらいだよなぁ。最近はバラバラで活動している。
 中でも、外でも。
 ところで、ゲームショウブースに関係者として初日から入れるのは嬉しいんだがしっかりトビラ広報担当として、ヤト・ガザミでネームプレート作ろうかって言われてて戦々恐々している。
 えー、それって要するにリアル顔で出席ですよねと言ったら、可能性としてそれがあるのは広報部だけだそうだ。……つまり今んとこ俺だけ確定か!
 1ヶ月前の俺なら、それだけで鬱に突入していただろう。
 ……不思議と今は、嫌だな恥ずかしいという思いはあるけど、俺のリアル顔が出回ってしまう事態にそれ程恐れはない。
 というか、別に俺悪い事してる訳じゃないし。
 生活実態はだらしないの認めるけど。

 仮想世界の俺の評価を落とさない為に、リアルでヘタな事をやるつもりはない。
 ……そもそも仮想と現実を同じと結びつける方がおかしいと思うんだがな。思うんだが、世間は軽々しくそーいう勘違いをやらかしてくれる。大迷惑だぜと思うが、俺も勘違いしない訳じゃないので余り強く言えない気がする。
 具体的な例を挙げて置くぞ?例えば芸能人とか、ミュージシャンとか、政治家とかの失敗談な。
 でも思うに、そういう勘違いが怖いから現実をヘタに生きないんじゃない。仮想の為に現実を生きてるんじゃねぇ。仮想は仮想、現実は現実。
 当たり前だ。

 ところでテストプレイヤー8人、全員来月から正式入社は、出来なかったりする。
 まず、マツナギは大学を卒業するのが先。
 メージンは大学入りながらの特殊契約社員で今は大学受験が先。
 アインさんは今の仕事止めるにすぐには無理らしく保留中、アベルも大学卒業してからだ。来月からじゃなくて来年度からになる。
 故に、今現在正式入社決まってるの俺とナッツとレッドだけ。
 レッドは広報じゃなくてまっすぐMFC開発部に行きやがった。ナッツもそっちだろう、実績的に。


「しかしばっちり影響出てしまいましたよね」
 飲み物を補充してきてレッドが俺にぼやいた。
「何だよ?」
 アインが構築してくれたHPを眺めながら俺はテーブルに頬杖を付き顔を上げた。
「中央大陸解放したら問題起るんじゃないかって、貴方、中で言ったでしょう」
「言ったっけ?」
 リコレクトしても中の経験なんてすぐに思い出せないからな。そんな事言ったっけかと俺は惚ける。
「じゃ、何か中で手伝う事でもあるのか?」
「無いと思います。貴方が出てくると恐らく、状況がややこしくなるだけなので大人しくしててください」
 はいはい、分かってますよそのあたりの事情は。
「お陰でヒマなんだよなぁ、なんとかならねぇ?」
「お前ね、俺らがこんなに外に出てまであくせくしている状況が見えないのか?」
 ナッツの言葉に俺は苦笑い。
「分かった分かった、俺は何もしません」
「ああ、でもコウリーリス国内だったら動いてもいいかもよ」
 ナッツはレッドが持ってきたソイラッテを熱そうに飲みながら一息吐く。
「あー、そうだなぁ」
 何しろ中だと俺はヒマで。
 中で俺が出来る事は何かって、夢の中から引き上げて俺の方でも把握している。
 お望み通り、俺は人目の付かない田舎に引っ込んで平穏に暮らしている。顔が顔なので人目に付くとマズいのだ。その平穏なくらいが慣れてしまうとヒマでなー。
「なんとかペランストラメールの……」
 言いかけるにナッツは思い出したように積み上げている資料を漁り始めた。
「あぁ、ジュリエの宣教師は替えたみたいだ、悪いようにはしてないと思う。ええと、その案件は……確か」
 中での出来事は全部憶えてリアルに持ち帰れない。何度も夢を見る様にR・リコレクトは出来るが、リアルでは記憶は見た夢程度しか覚えて居られない。
 だから、外で中の事を考えようと思ったら朝見た夢を反芻してはアナログにメモし直すしかないのな。これは、そういうゲームの仕様なんだ。消費者がなんとかしてくれと言ってもなんともならない。
 R・リコレクトした記憶を憶えておきたいのなら、朝起き抜けにメモっておくしかないのだな。どうしたって見た夢の記憶はどんどんと薄れてしまう。
 どうにも中だけで仕事がおっつかないって、外でも中の状況を必死に思いだして把握しながら何かやってんだよな、ナッツとレッドは。
 ナッツはデータ化していない原本ノートを引っ張り出してページをめくる。
 書きなぐられた箇条書きの中から、漸く目的の情報を探し出して頷いた。
「うん、ブランクスさんは移動になった」
 にやりと笑って俺に言う。
「彼はシエンタに戻ってるよ」
 ブランクス、つーのはあれだ。
 ……戦士ヤトがガキの頃にお世話になった先生だな。
 東国の町ジュリエの宣教師をやってて、色々片づいたらいつかまた会いに来ますって軽く約束しちゃってたからさ。
 ヤトったら、少々気に掛けてるみたい。
 そういう事、カイエン・ナッツさんたらしっかり把握してんだもん。
「上手い事してくれたなぁハクガイコウ……」
「流石俺だね」
 ナッツは苦笑してノートを閉じた。
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