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第3章
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「ふぅ……なんとか街まで辿り着いたぜ……」
あれから二日。
森を抜け、草原を抜け、道なき道(いや、獣道くらいはあったか)をひたすら歩き続けて、俺はついに文明の灯にたどり着いた。
目の前には、高い城壁に囲まれた、いかにも中世ヨーロッパ風の都市が広がっている。
石畳の道、木と石でできた家々、活気あふれる人々の声。
商業都市アルトベルク、というのがこの街の名前らしい。
道すがら親切なおじさんに教えてもらった。
言語理解スキル様様だ。
「さて、異世界に来たらまずやることは決まってるよな!」
そう、冒険者ギルドへの登録だ!
これをやらなきゃ始まらない!
あのお約束の掲示板から依頼を選んで、仲間たちとワイワイ冒険するんだ!
……まあ、今の俺には仲間も、まともな武器も、そして何より「魔法」もないわけだが。
あるのは、なんかヤバい威力の「魔砲」だけ。
これ、ギルドでどう説明すればいいんだ?
とりあえず、街の人にギルドの場所を尋ねる。
幸い、この街の人は親切な人が多いようで、すぐに立派な建物を教えてもらうことができた。
石造りの重厚な建物には、剣と盾をあしらった紋章と共に、「アルトベルク冒険者ギルド」と書かれたデカい看板が掲げられている。
「ついに来たぜ、憧れの冒険者ギルド!」
期待に胸を膨らませ、俺はギルドの大きな木製の扉を押し開けた。
ギルドの中は、想像していた通りの賑わいだ。
屈強な戦士風の男たち、軽装の斥候らしき人影、そしてローブを纏った魔法使いっぽい人たちもちらほら。
酒場も併設されているのか、エールらしき飲み物の匂いと、陽気な声が響いている。
うんうん、これぞギルド!
――と、思ったのも束の間。
俺はすぐに、このギルドの異様な光景に気づいた。
受付カウンターが、三つに分かれているのだ。
一番右側のカウンターは、ひときわ豪華な装飾が施されている。
磨き上げられたマホガニーのカウンター、ふかふかそうな絨毯、そして何より、並んでいる人がほとんどいない。
数人の男女が、まるでVIP待遇のように職員と談笑している。
カウンターの上には「上級魔法使い様専用受付」という金ピカのプレート。
職員も、やたらと腰が低く、常に笑顔を絶やさない。
中央のカウンターは、まあ普通の作りだ。
木製のカウンターに、それなりに人が並んでいる。
職員の対応も、可もなく不可もなくといった感じ。
「中級魔法使い様専用受付」と書かれたプレートがぶら下がっている。
そして、一番左側。
ここが一番ひどかった。
申し訳程度の粗末な木の板で作られたカウンター。
そこには、長蛇の列。
列に並ぶ人々の服装も、どことなくみすぼらしい。
職員は一人しかおらず、その対応もやけに事務的で、むしろ高圧的ですらある。
「一般冒険者受付」という、申し訳程度に立てかけられた木の札が悲しい。
「なんだこれ……露骨すぎないか?」
思わず呟いてしまう。
上級カウンターでは、「ふむ、Aランクへの昇格試験の件だがね」「あら、結構ですわ。わたくしにはもっと高報酬の依頼をお願いしたいの」なんていう、いかにもな会話が聞こえてくる。
一方、一般受付の列からは、「また薬草採取の依頼ですか……」「Cランクじゃこんなもんか」「戦士なんて、どうせ魔法使い様の護衛が関の山よねえ」などと、諦めと自嘲に満ちた声が漏れ聞こえてくる。
これが、この世界の現実か。
魔法使いが絶対的な力を持つ世界。
その中でも、上級魔法使いは貴族階級に等しく、政治も経済も独占しているらしい。
中級はまあ中産階級、下級は労働者か兵士。
そして、魔法を使えない者は……最下層。
「劣等種族」とまで呼ばれることもあるとか。
あのポンコツ女神、こんな基本的な世界の常識くらい、転生前にレクチャーしてくれよな……。
俺が呆然と立ち尽くしていると、中央カウンターの手が空いたらしい受付嬢のお姉さんが、こちらに気づいて声をかけてきた。
「そちらの方、どうかなさいましたか? ギルドへのご登録でしょうか?」
栗色の髪をポニーテールにした、笑顔の可愛らしいお姉さんだ。
ミラさんと名札に書いてある。
「あ、はい。登録をお願いしたいんですが……」
「承知いたしました。差し支えなければ、魔法はお使いになれますか?」
きた。一番聞かれたくない質問。
「え、えーっと……」
魔砲って言っていいのか?
アレを魔法と呼んでいいものか、俺自身も判断付きかねている。
でも、ここで「使えません」なんて言ったら、あの長蛇の列の最後尾に並ぶことになるのは目に見えている。
「ば、爆発系の魔法、なら……たぶん……」
しどろもどろに答えると、ミラさんの目がキラリと輝いた。
「まあ! 爆発系の魔法! それは素晴らしいですわ! もしかして、上級魔法使い様でいらっしゃいますか?」
「え、いや、上級とかそういうのは……」
「ご謙遜を! こちらの特別カウンターへどうぞ!」
ミラさんは俺の腕をぐいっと掴むと、有無を言わさず一番右側の「上級魔法使い様専用受付」へと俺を引っ張っていった。
「ちょ、ちょっと!」
突然VIP待遇になった俺に、ギルド中の視線が一斉に突き刺さる。
特に、一般受付の長蛇の列に並んでいた人たちからの視線は、羨望と嫉妬、そして若干の憎悪すら含んでいるように感じられた。
「ちっ、また魔法使い様の特権かよ」
「いいよな、魔法さえ使えりゃ、俺たちみたいに人間扱いされないこともねえんだから」
そんなひそひそ声が聞こえてくる。
すると、上級カウンターでふんぞり返っていた、いかにも貴族然とした金髪の魔法使いが、聞こえよがしに言い放った。
「当然のことだ。我々魔法使いは神に選ばれた存在。それ以外の劣等種族が、我々と同じ待遇を受けられるなどと考えること自体が烏滸がましいのだよ」
うわあ……。
堂々たる差別発言。
しかも、周囲の魔法使いたちも、当然だと言わんばかりに頷いている。
ミラさんだけは、困ったように眉をひそめているが、何も言えないようだ。
うわ……この世界、俺が想像してた以上に、ヤバいレベルの差別社会だな……。
憧れの冒険者ギルドで、俺は異世界の厳しい現実を、真正面から突きつけられた気分だった。
そして、こんな世界で、俺のあの「魔砲」は、果たして祝福となるのだろうか、それとも――。
俺は、一抹の不安が、胸をよぎるのだった。
あれから二日。
森を抜け、草原を抜け、道なき道(いや、獣道くらいはあったか)をひたすら歩き続けて、俺はついに文明の灯にたどり着いた。
目の前には、高い城壁に囲まれた、いかにも中世ヨーロッパ風の都市が広がっている。
石畳の道、木と石でできた家々、活気あふれる人々の声。
商業都市アルトベルク、というのがこの街の名前らしい。
道すがら親切なおじさんに教えてもらった。
言語理解スキル様様だ。
「さて、異世界に来たらまずやることは決まってるよな!」
そう、冒険者ギルドへの登録だ!
これをやらなきゃ始まらない!
あのお約束の掲示板から依頼を選んで、仲間たちとワイワイ冒険するんだ!
……まあ、今の俺には仲間も、まともな武器も、そして何より「魔法」もないわけだが。
あるのは、なんかヤバい威力の「魔砲」だけ。
これ、ギルドでどう説明すればいいんだ?
とりあえず、街の人にギルドの場所を尋ねる。
幸い、この街の人は親切な人が多いようで、すぐに立派な建物を教えてもらうことができた。
石造りの重厚な建物には、剣と盾をあしらった紋章と共に、「アルトベルク冒険者ギルド」と書かれたデカい看板が掲げられている。
「ついに来たぜ、憧れの冒険者ギルド!」
期待に胸を膨らませ、俺はギルドの大きな木製の扉を押し開けた。
ギルドの中は、想像していた通りの賑わいだ。
屈強な戦士風の男たち、軽装の斥候らしき人影、そしてローブを纏った魔法使いっぽい人たちもちらほら。
酒場も併設されているのか、エールらしき飲み物の匂いと、陽気な声が響いている。
うんうん、これぞギルド!
――と、思ったのも束の間。
俺はすぐに、このギルドの異様な光景に気づいた。
受付カウンターが、三つに分かれているのだ。
一番右側のカウンターは、ひときわ豪華な装飾が施されている。
磨き上げられたマホガニーのカウンター、ふかふかそうな絨毯、そして何より、並んでいる人がほとんどいない。
数人の男女が、まるでVIP待遇のように職員と談笑している。
カウンターの上には「上級魔法使い様専用受付」という金ピカのプレート。
職員も、やたらと腰が低く、常に笑顔を絶やさない。
中央のカウンターは、まあ普通の作りだ。
木製のカウンターに、それなりに人が並んでいる。
職員の対応も、可もなく不可もなくといった感じ。
「中級魔法使い様専用受付」と書かれたプレートがぶら下がっている。
そして、一番左側。
ここが一番ひどかった。
申し訳程度の粗末な木の板で作られたカウンター。
そこには、長蛇の列。
列に並ぶ人々の服装も、どことなくみすぼらしい。
職員は一人しかおらず、その対応もやけに事務的で、むしろ高圧的ですらある。
「一般冒険者受付」という、申し訳程度に立てかけられた木の札が悲しい。
「なんだこれ……露骨すぎないか?」
思わず呟いてしまう。
上級カウンターでは、「ふむ、Aランクへの昇格試験の件だがね」「あら、結構ですわ。わたくしにはもっと高報酬の依頼をお願いしたいの」なんていう、いかにもな会話が聞こえてくる。
一方、一般受付の列からは、「また薬草採取の依頼ですか……」「Cランクじゃこんなもんか」「戦士なんて、どうせ魔法使い様の護衛が関の山よねえ」などと、諦めと自嘲に満ちた声が漏れ聞こえてくる。
これが、この世界の現実か。
魔法使いが絶対的な力を持つ世界。
その中でも、上級魔法使いは貴族階級に等しく、政治も経済も独占しているらしい。
中級はまあ中産階級、下級は労働者か兵士。
そして、魔法を使えない者は……最下層。
「劣等種族」とまで呼ばれることもあるとか。
あのポンコツ女神、こんな基本的な世界の常識くらい、転生前にレクチャーしてくれよな……。
俺が呆然と立ち尽くしていると、中央カウンターの手が空いたらしい受付嬢のお姉さんが、こちらに気づいて声をかけてきた。
「そちらの方、どうかなさいましたか? ギルドへのご登録でしょうか?」
栗色の髪をポニーテールにした、笑顔の可愛らしいお姉さんだ。
ミラさんと名札に書いてある。
「あ、はい。登録をお願いしたいんですが……」
「承知いたしました。差し支えなければ、魔法はお使いになれますか?」
きた。一番聞かれたくない質問。
「え、えーっと……」
魔砲って言っていいのか?
アレを魔法と呼んでいいものか、俺自身も判断付きかねている。
でも、ここで「使えません」なんて言ったら、あの長蛇の列の最後尾に並ぶことになるのは目に見えている。
「ば、爆発系の魔法、なら……たぶん……」
しどろもどろに答えると、ミラさんの目がキラリと輝いた。
「まあ! 爆発系の魔法! それは素晴らしいですわ! もしかして、上級魔法使い様でいらっしゃいますか?」
「え、いや、上級とかそういうのは……」
「ご謙遜を! こちらの特別カウンターへどうぞ!」
ミラさんは俺の腕をぐいっと掴むと、有無を言わさず一番右側の「上級魔法使い様専用受付」へと俺を引っ張っていった。
「ちょ、ちょっと!」
突然VIP待遇になった俺に、ギルド中の視線が一斉に突き刺さる。
特に、一般受付の長蛇の列に並んでいた人たちからの視線は、羨望と嫉妬、そして若干の憎悪すら含んでいるように感じられた。
「ちっ、また魔法使い様の特権かよ」
「いいよな、魔法さえ使えりゃ、俺たちみたいに人間扱いされないこともねえんだから」
そんなひそひそ声が聞こえてくる。
すると、上級カウンターでふんぞり返っていた、いかにも貴族然とした金髪の魔法使いが、聞こえよがしに言い放った。
「当然のことだ。我々魔法使いは神に選ばれた存在。それ以外の劣等種族が、我々と同じ待遇を受けられるなどと考えること自体が烏滸がましいのだよ」
うわあ……。
堂々たる差別発言。
しかも、周囲の魔法使いたちも、当然だと言わんばかりに頷いている。
ミラさんだけは、困ったように眉をひそめているが、何も言えないようだ。
うわ……この世界、俺が想像してた以上に、ヤバいレベルの差別社会だな……。
憧れの冒険者ギルドで、俺は異世界の厳しい現実を、真正面から突きつけられた気分だった。
そして、こんな世界で、俺のあの「魔砲」は、果たして祝福となるのだろうか、それとも――。
俺は、一抹の不安が、胸をよぎるのだった。
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