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第16話 閉じた扉
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アパートへの道を歩きながら、俺はずっと老人の言葉を反芻していた。
「禁忌の徴」「古き闇」「世界の理を歪める力」。
そして、「二つの力が決して交わらぬという、この不自然なまでの『分断』」「災厄を防ぐための『封印』」。
封印……?
だとしたら、俺は? 魔法と超能力。
本来なら決して交わらないはずの二つの力を、同時にその身に宿す俺は……その「封印」を破る存在だというのか? あるいは、俺自身が、その「禁忌」に連なる存在だとでも?
だから、狙われるのか? 雪城澪に? 異能管に? そして、あの公園で感じた、得体の知れない「何か」に?
考えれば考えるほど、恐ろしい結論にたどり着きそうになる。
俺は思考を振り払うように、早足でアパートの階段を駆け上がった。
自室に飛び込み、乱暴にドアを閉め、いくつもの鍵をかける。
カーテンも閉め切り、部屋の明かりをつける。
狭いアパートの、自分だけの空間。
だが、今はここですら安全だとは思えなかった。
俺は机に向かい、ノートの切れ端に描いたあの禍々しい「形」を改めて見つめる。
これが「禁忌の徴」。
そして、俺が見たビジョンの一部。これがあの「古き災厄」とやらに繋がっている……?
(……分からないことだらけだ)
情報が圧倒的に足りない。
あの老人は何かを知っているようだが、簡単には教えてくれないだろう。どうすれば……。
その時だった。
ピロン、と軽い電子音が鳴った。
俺のスマートフォンだ。手に取ると、メッセージアプリの通知が表示されている。
だが、表示されている送信元の名前は「Unknown」。
そして、メッセージの種類を示すアイコンも、見たことのない奇妙なデザインだった。
(……なんだ、これ?)
迷惑メールか? いや、違う。
この通知の出方は普通じゃない。
まるで、通常のセキュリティを迂回して送り付けられてきたような……。
嫌な予感が、背筋を駆け上る。
俺は唾を飲み込み、震える指でその通知をタップした。
メッセージ画面が開く。
そこには、画像データが一つ添付されているだけだった。
その画像は――俺がノートにスケッチした、あの禍々しい「形」そのものだった。
そして、画像のすぐ下に、短いテキストが表示された。
『深入りするな』
たった、六文字。
だが、その六文字が持つ意味は、あまりにも重かった。
見ている。俺の行動を。
俺が時任堂に行ったことも、あの老人と話したことも、そして、この「徴」について探り始めたことも、全て。
誰が? 雪城澪か? 異能管か? それとも、あの第三の影か?
分からない。
だが、確実に「誰か」が俺を監視し、そして警告を発してきたのだ。
これ以上、首を突っ込むな、と。
全身から、急速に血の気が引いていくのを感じた。
恐怖が、じわりと体を蝕んでいく。
逃げ場はない。
隠れていても、見つけ出される。そして、動けば、こうして警告が来る。
俺は、完全に袋小路に追い詰められていた。
◇
スマートフォンの画面に表示された、たった六文字。
あるいは、あの禍々しい紋章の画像。発信元は不明。
だが、その意図は明白だ。俺の行動は監視されており、これ以上の詮索は許さないという、明確な警告。
(くそっ……!)
恐怖と同時に、腹の底から怒りが湧き上がってくる。
どこのどいつかは知らないが、俺の行動を把握し、こんな回りくどいやり方で脅してくるとは。
俺はスマートフォンの設定を弄り、メッセージの詳細情報やヘッダー情報を表示させようと試みる。
あるいは、発信元のIPアドレスでも特定できないか……。
だが、無駄だった。
表示されるのはエラーか、「情報なし」の文字ばかり。
明らかに、高度な匿名化技術か、あるいは俺の知らない特殊な通信手段が使われている。
相手は、俺のような素人が追跡できるような、甘い存在ではないのだ。
(完全に、監視されている……)
時任堂に行ったこと。あの老人と話したこと。
そして、禁忌の徴について探り始めたこと。全て、筒抜けだったのだ。
俺はスマートフォンをベッドに放り投げ、頭を抱えた。どうすればいい?
逃げるか? だが、どこへ? この監視網から逃れられる場所など、あるとは思えない。
戦う? 誰と? 雪城澪か? 異能管か? それとも、このメッセージを送ってきた正体不明の「彼ら」か? 相手の正体も目的も分からないまま戦いを挑むなど、自殺行為に等しい。
異能管に相談する? あの胡散臭い捜査員を信じろと? 俺が未登録の、それもデュアルホルダーだと知られれば、どう扱われるか分かったものではない。
実験動物か、危険因子として処分されるのが関の山だろう。
思考は袋小路だ。どの道を選んでも、破滅が待っているようにしか思えない。
(……いや)
待て。まだ、選択肢が残っているはずだ。
俺は再び、あの古物商「時任堂」と、あの老人のことを思い出す。
彼は、俺の本質を見抜いていた。
そして、「禁忌」についても何かを知っていた。
彼だけが、この状況を理解し、あるいは打開するための何かを持っているのかもしれない。
危険な賭けであることは承知の上だ。
彼が敵である可能性も、罠である可能性も否定できない。
だが、他に道がない以上、そこに賭けるしかない。
ただし、と俺は考える。
前回のように、無防備に飛び込むわけにはいかない。
俺が時任堂に行ったことは、既に「彼ら」に知られているのだ。
次に訪れるときは、確実にマークされるだろう。
もっと慎重に。もっと計画的に。
何か、相手の意表を突くような……あるいは、こちらの意図を隠したまま情報を引き出すような策が必要だ。
具体的な計画は、まだ何も思いつかない。
だが、ただ絶望しているだけでは、何も始まらない。
俺は大きく息を吸い込み、無理やり思考を切り替えた。
今はまず、冷静になることだ。
そして、次に取るべき行動を、慎重に、そして大胆に計画する。
見えない敵に囲まれたこの状況で、俺が生き残るためには、それしかないのだから。
◇
匿名の警告メッセージ。
それは俺に恐怖を与えると同時に、一つの確信をもたらした。
俺の行動は、誰かにとって都合が悪いらしい。
そして、その「誰か」は、俺が時任堂や禁忌の徴について探ることを快く思っていない。
ならば、なおさら、あの店と老人について調べる必要がある。
だが、どうやって? 再びあの店を訪れるのは危険が伴う。
もっと情報が必要だ。間接的な情報でもいい。
そこで俺が思いついたのは、時任堂を訪れていた、あのエリート魔法学校生のことだった。
彼について何か分かれば、あの店や老人のこと、あるいはこの状況全体を理解するヒントになるかもしれない。
俺はノートパソコンに向かい、検索エンジンを開いた。
手がかりは、彼が着ていた制服――国立魔法大学付属高校のものだということだけ。
まずは学校の公式サイトを調べる。
教育理念、沿革、カリキュラム……当たり障りのない情報ばかりだ。
生徒に関する情報は、プライバシー保護のためか、ほとんど公開されていない。
部活動の記録や、外部のコンクールでの入賞者リストなども調べてみたが、顔写真が載っているものは少なく、あの時すれ違った学生を特定するのは不可能に近い。
次に、ニュースサイトや、魔法関連の(比較的オープンな)フォーラムなどを検索してみる。
「魔法学校 エリート」「若手有望株」「魔法の名家 子弟」……。
いくつか、有名な魔法使いの家系の名前や、過去の大会で活躍した生徒に関するゴシップめいた記事がヒットした。
それらの情報からは、一般社会とは隔絶された、独自のルールと階級意識に支配された、閉鎖的なエリート魔法使いの世界が垣間見える。
彼らは、俺のような存在とは、住む世界が違うのだ。
だが、肝心の、あの学生個人に繋がる情報は、やはり何も見つからない。
エリートの世界は、部外者に対して固く扉を閉ざしているようだった。
結局、数時間にわたる調査で得られたものは、ほとんどなかった。
あるのは、エリート魔法社会の壁の厚さと、情報がいかに偏在し、隠蔽されているかという現実だけ。
(……駄目か)
俺は大きくため息をつき、ノートパソコンを閉じた。
間接的な情報収集は、失敗に終わった。
やはり、道は一つしかないのかもしれない。
あの「時任堂」へ、再び行く。
そして、あの老人と対峙する。
それがどれほど危険なことか、そして、今度こそ無事に帰ってこられる保証がないことも分かっている。
だが、他に選択肢がない以上、腹を括るしかない。
問題は、いつ、どのように行くか、だ。
前回のように無策で飛び込めば、今度こそ取り返しのつかないことになるだろう。
俺は、部屋の隅で静かに息を潜めるように、次の一手を、慎重に、そして深く考え始めた。
閉ざされた扉をこじ開けるための、ささやかな、しかし決死の計画を。
「禁忌の徴」「古き闇」「世界の理を歪める力」。
そして、「二つの力が決して交わらぬという、この不自然なまでの『分断』」「災厄を防ぐための『封印』」。
封印……?
だとしたら、俺は? 魔法と超能力。
本来なら決して交わらないはずの二つの力を、同時にその身に宿す俺は……その「封印」を破る存在だというのか? あるいは、俺自身が、その「禁忌」に連なる存在だとでも?
だから、狙われるのか? 雪城澪に? 異能管に? そして、あの公園で感じた、得体の知れない「何か」に?
考えれば考えるほど、恐ろしい結論にたどり着きそうになる。
俺は思考を振り払うように、早足でアパートの階段を駆け上がった。
自室に飛び込み、乱暴にドアを閉め、いくつもの鍵をかける。
カーテンも閉め切り、部屋の明かりをつける。
狭いアパートの、自分だけの空間。
だが、今はここですら安全だとは思えなかった。
俺は机に向かい、ノートの切れ端に描いたあの禍々しい「形」を改めて見つめる。
これが「禁忌の徴」。
そして、俺が見たビジョンの一部。これがあの「古き災厄」とやらに繋がっている……?
(……分からないことだらけだ)
情報が圧倒的に足りない。
あの老人は何かを知っているようだが、簡単には教えてくれないだろう。どうすれば……。
その時だった。
ピロン、と軽い電子音が鳴った。
俺のスマートフォンだ。手に取ると、メッセージアプリの通知が表示されている。
だが、表示されている送信元の名前は「Unknown」。
そして、メッセージの種類を示すアイコンも、見たことのない奇妙なデザインだった。
(……なんだ、これ?)
迷惑メールか? いや、違う。
この通知の出方は普通じゃない。
まるで、通常のセキュリティを迂回して送り付けられてきたような……。
嫌な予感が、背筋を駆け上る。
俺は唾を飲み込み、震える指でその通知をタップした。
メッセージ画面が開く。
そこには、画像データが一つ添付されているだけだった。
その画像は――俺がノートにスケッチした、あの禍々しい「形」そのものだった。
そして、画像のすぐ下に、短いテキストが表示された。
『深入りするな』
たった、六文字。
だが、その六文字が持つ意味は、あまりにも重かった。
見ている。俺の行動を。
俺が時任堂に行ったことも、あの老人と話したことも、そして、この「徴」について探り始めたことも、全て。
誰が? 雪城澪か? 異能管か? それとも、あの第三の影か?
分からない。
だが、確実に「誰か」が俺を監視し、そして警告を発してきたのだ。
これ以上、首を突っ込むな、と。
全身から、急速に血の気が引いていくのを感じた。
恐怖が、じわりと体を蝕んでいく。
逃げ場はない。
隠れていても、見つけ出される。そして、動けば、こうして警告が来る。
俺は、完全に袋小路に追い詰められていた。
◇
スマートフォンの画面に表示された、たった六文字。
あるいは、あの禍々しい紋章の画像。発信元は不明。
だが、その意図は明白だ。俺の行動は監視されており、これ以上の詮索は許さないという、明確な警告。
(くそっ……!)
恐怖と同時に、腹の底から怒りが湧き上がってくる。
どこのどいつかは知らないが、俺の行動を把握し、こんな回りくどいやり方で脅してくるとは。
俺はスマートフォンの設定を弄り、メッセージの詳細情報やヘッダー情報を表示させようと試みる。
あるいは、発信元のIPアドレスでも特定できないか……。
だが、無駄だった。
表示されるのはエラーか、「情報なし」の文字ばかり。
明らかに、高度な匿名化技術か、あるいは俺の知らない特殊な通信手段が使われている。
相手は、俺のような素人が追跡できるような、甘い存在ではないのだ。
(完全に、監視されている……)
時任堂に行ったこと。あの老人と話したこと。
そして、禁忌の徴について探り始めたこと。全て、筒抜けだったのだ。
俺はスマートフォンをベッドに放り投げ、頭を抱えた。どうすればいい?
逃げるか? だが、どこへ? この監視網から逃れられる場所など、あるとは思えない。
戦う? 誰と? 雪城澪か? 異能管か? それとも、このメッセージを送ってきた正体不明の「彼ら」か? 相手の正体も目的も分からないまま戦いを挑むなど、自殺行為に等しい。
異能管に相談する? あの胡散臭い捜査員を信じろと? 俺が未登録の、それもデュアルホルダーだと知られれば、どう扱われるか分かったものではない。
実験動物か、危険因子として処分されるのが関の山だろう。
思考は袋小路だ。どの道を選んでも、破滅が待っているようにしか思えない。
(……いや)
待て。まだ、選択肢が残っているはずだ。
俺は再び、あの古物商「時任堂」と、あの老人のことを思い出す。
彼は、俺の本質を見抜いていた。
そして、「禁忌」についても何かを知っていた。
彼だけが、この状況を理解し、あるいは打開するための何かを持っているのかもしれない。
危険な賭けであることは承知の上だ。
彼が敵である可能性も、罠である可能性も否定できない。
だが、他に道がない以上、そこに賭けるしかない。
ただし、と俺は考える。
前回のように、無防備に飛び込むわけにはいかない。
俺が時任堂に行ったことは、既に「彼ら」に知られているのだ。
次に訪れるときは、確実にマークされるだろう。
もっと慎重に。もっと計画的に。
何か、相手の意表を突くような……あるいは、こちらの意図を隠したまま情報を引き出すような策が必要だ。
具体的な計画は、まだ何も思いつかない。
だが、ただ絶望しているだけでは、何も始まらない。
俺は大きく息を吸い込み、無理やり思考を切り替えた。
今はまず、冷静になることだ。
そして、次に取るべき行動を、慎重に、そして大胆に計画する。
見えない敵に囲まれたこの状況で、俺が生き残るためには、それしかないのだから。
◇
匿名の警告メッセージ。
それは俺に恐怖を与えると同時に、一つの確信をもたらした。
俺の行動は、誰かにとって都合が悪いらしい。
そして、その「誰か」は、俺が時任堂や禁忌の徴について探ることを快く思っていない。
ならば、なおさら、あの店と老人について調べる必要がある。
だが、どうやって? 再びあの店を訪れるのは危険が伴う。
もっと情報が必要だ。間接的な情報でもいい。
そこで俺が思いついたのは、時任堂を訪れていた、あのエリート魔法学校生のことだった。
彼について何か分かれば、あの店や老人のこと、あるいはこの状況全体を理解するヒントになるかもしれない。
俺はノートパソコンに向かい、検索エンジンを開いた。
手がかりは、彼が着ていた制服――国立魔法大学付属高校のものだということだけ。
まずは学校の公式サイトを調べる。
教育理念、沿革、カリキュラム……当たり障りのない情報ばかりだ。
生徒に関する情報は、プライバシー保護のためか、ほとんど公開されていない。
部活動の記録や、外部のコンクールでの入賞者リストなども調べてみたが、顔写真が載っているものは少なく、あの時すれ違った学生を特定するのは不可能に近い。
次に、ニュースサイトや、魔法関連の(比較的オープンな)フォーラムなどを検索してみる。
「魔法学校 エリート」「若手有望株」「魔法の名家 子弟」……。
いくつか、有名な魔法使いの家系の名前や、過去の大会で活躍した生徒に関するゴシップめいた記事がヒットした。
それらの情報からは、一般社会とは隔絶された、独自のルールと階級意識に支配された、閉鎖的なエリート魔法使いの世界が垣間見える。
彼らは、俺のような存在とは、住む世界が違うのだ。
だが、肝心の、あの学生個人に繋がる情報は、やはり何も見つからない。
エリートの世界は、部外者に対して固く扉を閉ざしているようだった。
結局、数時間にわたる調査で得られたものは、ほとんどなかった。
あるのは、エリート魔法社会の壁の厚さと、情報がいかに偏在し、隠蔽されているかという現実だけ。
(……駄目か)
俺は大きくため息をつき、ノートパソコンを閉じた。
間接的な情報収集は、失敗に終わった。
やはり、道は一つしかないのかもしれない。
あの「時任堂」へ、再び行く。
そして、あの老人と対峙する。
それがどれほど危険なことか、そして、今度こそ無事に帰ってこられる保証がないことも分かっている。
だが、他に選択肢がない以上、腹を括るしかない。
問題は、いつ、どのように行くか、だ。
前回のように無策で飛び込めば、今度こそ取り返しのつかないことになるだろう。
俺は、部屋の隅で静かに息を潜めるように、次の一手を、慎重に、そして深く考え始めた。
閉ざされた扉をこじ開けるための、ささやかな、しかし決死の計画を。
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