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本編
015 二人のローグトリアム
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二人のローグトリアムは、ジェシカとエゼクに言った。
少年がローグという名で、少女がリアムと言う名だと。
そして、二人の身に起こった出来事を語って聞かせたのだ。
二人の父親は、考古学研究に心血を注ぐ研究者だったという。
母親は、二人が幼い時に病気でこの世を去っていた。
考古学者の父親は、二人を連れて様々な場所に発掘に出掛けては、掘り出された物を研究するということを繰り返していた。
そんなある日、父親はオーパーツを発見したのだ。
その日から、二人の父親はそのオーパーツを夢中で研究したのだ。
しかし、そのオーパーツがどんな効果を持ち、何に使われていたのかを知ることは叶わなかった。
父親の手伝いをしていた二人は、その日も発掘所の直ぐ側に建てられたテントでオーパーツの研究の助手を務めていた。
何が原因だったのか不明だが、夢中で研究する父親に休憩を取らすべく、二人は父親の手にあったオーパーツに同時に手を掛けていた。
二人が父親の手からオーパーツを取り上げた時だった。
突然二人の手にあったオーパーツが強い光を放ったのだ。
眩しさに目を瞑っていると、父親が嬉しそうに言ったのだ。
「凄い!!このエネルギー量!!解明できれは―――」
そこまで言ったところで、オーパーツの中に溜まっていたであろうエネルギーが大爆発を起こしていた。
発掘所には、爆発によって大きなクレーターが出来上がっていた。
そして、クレーターの中央には一人の子供の姿があったのだ。
父親は爆発に巻き込まれて骨さえ残らずにこの世を去っていた。
そして、ローグとリアムは、オーパーツの力なのかは分からないが、一人の人間に融合していたのだ。
不思議なことに、日の昇っている時間はリアムの体になり、日が沈むとローグの体に変化したのだ。
さらに不思議なことに、昼間はローグの意識が浮上し、リアムの意識は深い眠りに着いた。
そして、夜になるとリアムの意識が浮上し、ローグの意識が眠りにつくという状態になっていたのだ。
お互いに話が出来るのは、昼と夜の境目のほんの僅かな時間だけだった。
事故が起こった当初、日が昇る僅かな時間と、日が暮れる僅かな時間で二人は相談して、【ローグトリアム】として生きることに決めたのだ。
それから、必死に秘密を隠しながら二人で生きてきたのだ。
そんなある日、街で偶然あった美しい年上だろう女性との出会いが二人の運命を変える切っ掛けとなったのだ。
少年がローグという名で、少女がリアムと言う名だと。
そして、二人の身に起こった出来事を語って聞かせたのだ。
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その日から、二人の父親はそのオーパーツを夢中で研究したのだ。
しかし、そのオーパーツがどんな効果を持ち、何に使われていたのかを知ることは叶わなかった。
父親の手伝いをしていた二人は、その日も発掘所の直ぐ側に建てられたテントでオーパーツの研究の助手を務めていた。
何が原因だったのか不明だが、夢中で研究する父親に休憩を取らすべく、二人は父親の手にあったオーパーツに同時に手を掛けていた。
二人が父親の手からオーパーツを取り上げた時だった。
突然二人の手にあったオーパーツが強い光を放ったのだ。
眩しさに目を瞑っていると、父親が嬉しそうに言ったのだ。
「凄い!!このエネルギー量!!解明できれは―――」
そこまで言ったところで、オーパーツの中に溜まっていたであろうエネルギーが大爆発を起こしていた。
発掘所には、爆発によって大きなクレーターが出来上がっていた。
そして、クレーターの中央には一人の子供の姿があったのだ。
父親は爆発に巻き込まれて骨さえ残らずにこの世を去っていた。
そして、ローグとリアムは、オーパーツの力なのかは分からないが、一人の人間に融合していたのだ。
不思議なことに、日の昇っている時間はリアムの体になり、日が沈むとローグの体に変化したのだ。
さらに不思議なことに、昼間はローグの意識が浮上し、リアムの意識は深い眠りに着いた。
そして、夜になるとリアムの意識が浮上し、ローグの意識が眠りにつくという状態になっていたのだ。
お互いに話が出来るのは、昼と夜の境目のほんの僅かな時間だけだった。
事故が起こった当初、日が昇る僅かな時間と、日が暮れる僅かな時間で二人は相談して、【ローグトリアム】として生きることに決めたのだ。
それから、必死に秘密を隠しながら二人で生きてきたのだ。
そんなある日、街で偶然あった美しい年上だろう女性との出会いが二人の運命を変える切っ掛けとなったのだ。
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