私の番がスパダリだった件について惚気てもいいですか?

バナナマヨネーズ

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第十六話

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 私の名前はファイ。
 もう私に語ることなんてなにもなかった。
 ずっと求めていたものをついに手に入れたのだから。
 
 死んだと思ったのに、どうして時間を巻き戻って、やり直すことが出来たのかは未だに謎のままだ。
 だけど、愛するクロスが傍に居てくれる。
 その事実だけがあればよかった。
 
 番契約によって、クロスの寿命の問題も解決していた。
 今後どのくらい生きられるのかはわからない。
 それでもよかった。
 死がふたりを分かつことはないのだから。
 私の死がクロスの死で、クロスの死が私の死なのだから。
 二人が死ぬまで供に歩める事実は変わらない。
 
 
 
 その後の私たちはというと、旅に出ていた。
 
「ファイは世界を知らなすぎるし、僕もまだまだ何も知らない。だから、世界を見に行かないか?」

 そう言って、クロスは引きこもりの私を外に連れ出してくれた。
 番契約をしたためなのか、クロスのサクフィスとしての性質が薄れていたように感じた。
 まぁ、魔物が私のクロスに近寄ることも殆どなかった。
 もし、魔物ごときが私のクロスに指一本でも触れるようなそぶりを見せれば、すぐに消し炭にしてやるがな。
 
 旅に出るにあたり、お互いの体調を整える健康な毎日を送っていた。
 そのおかげで、わたしは全盛期に近い筋肉量を取り戻しつつあった。
 だが、そのせいでクロスがおっぱい好きになってしまい、困ったことになるのだが詳細は省かせてもらう。
 
 
 今は、血を吸いたい衝動も抑えられている。
 唯一吸いたいと思うのは、セックスをしている時だけだ。
 だけど、毎回ベッドを血まみれにするのが憚られるので、吸血セックスは特別な時だけど二人で決めていた。
 なのに、クロスは私を誘惑するのだ。
 甘い血と愛撫で私をぐずぐずに溶かして誘ってくる。
 
 クロスは私の全てを許してくれる。
 だからそれに甘えてしまい、結構な頻度で吸血セックスに及んでしまっていた。
 
 
「ファイ。僕の血は美味いか? もっと吸っていいよ? 僕はファイのおっぱいを吸わせてもらえばいいから」

 そう言って、私を甘やかしてくれる番の愛に溺れるのは悪くない。
 




 
 『私の番がスパダリだった件について惚気てもいいですか?』 おわり

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