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第七話 ギルド②
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「ゴールデン・ウルフのウィリアムが来たと、ギルマスに伝えてくれるか?」
そう言われた受付の女性は、ウィリアムの顔に見とれた後に、赤くなって慌てて答えた。
「ロメオ様ですね。ギルドマスターを呼んできますので、少々お待ちください」
「よろしく頼むな」
受付の女性が席をはずしてすぐに、一人の男が現れた。
「おお、馬鹿船長。今回の仕事は随分早かったの」
「誰が、馬鹿船長だ!じじい!!」
「ほれ、二階の会議室で話を聞く。ついて来い」
「話を聞けじじい!!」
二人のやり取りに唖然とする春虎を他所に、二人というか、ウィリアムが一方的に喧嘩をしながら、二階にある会議室に向かっていった。
春虎は、二人が見えなくなってから、慌てて後を追った。
通された部屋は、会議室というよりも応接室といった感じで、大きなテーブルと、それを挟むようにして三人掛けのソファーがある部屋だった。
春虎は、ウィリアムの隣に座って目の前の男を見た。
その男は、とても大柄で筋肉で服がはち切れるのではないかと思えた。歳は40代くらいで、明るい印象の男だった。
春虎が、じっと見つめていることに気が付いた男は、二カっと笑いかけてきた。
「今日は、腹黒じゃなく、可愛いのを連れておるの」
「ああ、こいつを船に乗せるから、ギルドに加入させるために連れてきた。ハルトラ、このじじいはこれでも、ギルドマスターだ」
目の前の男をギルドマスターだと紹介されて、春虎は慌てて挨拶をした。
「ご挨拶が遅くなってすみません。ボクは、ハルトラ・ツバキです。よろしくお願いします」
「ハルトラだな。儂はフレッドだ。小さいのに挨拶もできるとは、えらいぞ。どこぞの馬鹿船長はものを知らんからな。坊はそうなるなよ」
「じじいは、事あるごとに俺をけなさないと会話が出来ないのかよ!!」
「それじゃぁ、簡単な質問をいくつかするからの。難しい質問はないと思うから、気楽に答えてくれ」
「はい。よろしくお願いします」
「おい!!無視かよ!!」
フレッドは、ウィリアムの事をいないものとし、春虎に向かって気軽に答えるようにと、話を始めた。
「まず、歳から聞こうかの」
「15歳です」
「「15歳!!」」
春虎の答えに、二人は同時に驚きの声を上げた。
春虎は、周りに実年齢よりも下に見られていた事は、気が付いていたが、ここまで驚かれるとは思っていなかったので、逆に驚き、今まで幾つに見られていたのか気になったので聞いてみた。
「あの、ボクのこと今まで幾つ位に見てたんですか?」
「10歳くらいだな」
「儂もその位だと思ったぞ」
「ははは……」
まさかの答えに春虎は、乾いた笑い声を上げた。
「まぁ、年の割にしっかりしているとは思ったが、15歳なら納得だ」
「15歳なら、船に乗せても問題あるまいて。それじゃぁ、次の質問だが、出身地は?」
「日本です」
「ニホン?聞いたことないの?」
「はい。えっと、とても遠いところのようです」
「そうか。坊は、魔法適性はあるのか?」
「魔法適性ですか?ボクのいたところには、魔法が無かったので、適性はないと思います」
「なるほど、後で適性を調べるでの。次の質問が最後だ。オイシイリンゴノパイノミセヲシッテイルカ?」
最後の質問と言ったフレッドは、フランス語に非常によく似た、しかし微妙な訛りのある言葉で質問してきた。
春虎は、この質問にどう答えるべきか一瞬悩み、素直にフランス語で返すことにした。
「ココニキタノハ、ハジメテナノデ、オイシイオミセハ、ワカリマセン」
質問をしておきながら、答えが返ってくるとは思っていなかったフレッドは驚いた表情で春虎にいった。
「ははは!!これは、凄い逸材じゃ。多少、発音に違和感はあるが間違いなく、ラジタリウス王国語じゃ」
「ラジタリウス王国語?」
「何じゃ、自分が喋った言葉がどこの言葉か知らんのか?」
「えっと、ボクのしゃべった言葉はフランス語と言うんですが?今のはフランス語ではないのですか?」
「多少の、言い回しの違いはあったが、ラジタリウス王国語じゃった。不思議なもんじゃ」
「ふ~ん。まぁ、どこの言葉でも、通じれば問題ないんじゃないのか?」
「まぁ、そうではあるが……」
「世界は広いってことだ。悩んでも仕方ない。悩むと禿げるぞ」
「儂は禿げとらんわい!!」
不思議なことに、フランス語とよく似た言葉を話す国があるということだった。もしかすると、他にも元の世界と似た言葉の話す国があるのかもしれないと春虎は考えた。
しかし、たとえ同じ言葉を話す国があったとしても、元の世界とは別の国と言うことであれば、考えてもしかたがないと考えていると、フレッドが話しかけてきた。
「他国の言葉が分かるのであれば、私掠船乗りになるよりも役所やギルドで働いた方が安定した生活が出来るぞい?」
一生ここで暮らすのであれば、その選択肢もあっただろう。しかし、春虎は、元の世界に帰ることを第一としていたので、折角の提案ではあったが、断ることにした。
「いえ、ボクは船長の船に乗せてもらって願いが叶う宝珠を見つけたいんです」
「そうか。まぁ、気が変わったらいつでもきな」
「はい。ありがとうございます」
「いいさ、いいさ。それじゃ、魔法適性の検査をするかの。準備をするからちと、待ってくれ」
そう言って、フレッドは検査に必要な道具を取りに部屋を出ていった。
そう言われた受付の女性は、ウィリアムの顔に見とれた後に、赤くなって慌てて答えた。
「ロメオ様ですね。ギルドマスターを呼んできますので、少々お待ちください」
「よろしく頼むな」
受付の女性が席をはずしてすぐに、一人の男が現れた。
「おお、馬鹿船長。今回の仕事は随分早かったの」
「誰が、馬鹿船長だ!じじい!!」
「ほれ、二階の会議室で話を聞く。ついて来い」
「話を聞けじじい!!」
二人のやり取りに唖然とする春虎を他所に、二人というか、ウィリアムが一方的に喧嘩をしながら、二階にある会議室に向かっていった。
春虎は、二人が見えなくなってから、慌てて後を追った。
通された部屋は、会議室というよりも応接室といった感じで、大きなテーブルと、それを挟むようにして三人掛けのソファーがある部屋だった。
春虎は、ウィリアムの隣に座って目の前の男を見た。
その男は、とても大柄で筋肉で服がはち切れるのではないかと思えた。歳は40代くらいで、明るい印象の男だった。
春虎が、じっと見つめていることに気が付いた男は、二カっと笑いかけてきた。
「今日は、腹黒じゃなく、可愛いのを連れておるの」
「ああ、こいつを船に乗せるから、ギルドに加入させるために連れてきた。ハルトラ、このじじいはこれでも、ギルドマスターだ」
目の前の男をギルドマスターだと紹介されて、春虎は慌てて挨拶をした。
「ご挨拶が遅くなってすみません。ボクは、ハルトラ・ツバキです。よろしくお願いします」
「ハルトラだな。儂はフレッドだ。小さいのに挨拶もできるとは、えらいぞ。どこぞの馬鹿船長はものを知らんからな。坊はそうなるなよ」
「じじいは、事あるごとに俺をけなさないと会話が出来ないのかよ!!」
「それじゃぁ、簡単な質問をいくつかするからの。難しい質問はないと思うから、気楽に答えてくれ」
「はい。よろしくお願いします」
「おい!!無視かよ!!」
フレッドは、ウィリアムの事をいないものとし、春虎に向かって気軽に答えるようにと、話を始めた。
「まず、歳から聞こうかの」
「15歳です」
「「15歳!!」」
春虎の答えに、二人は同時に驚きの声を上げた。
春虎は、周りに実年齢よりも下に見られていた事は、気が付いていたが、ここまで驚かれるとは思っていなかったので、逆に驚き、今まで幾つに見られていたのか気になったので聞いてみた。
「あの、ボクのこと今まで幾つ位に見てたんですか?」
「10歳くらいだな」
「儂もその位だと思ったぞ」
「ははは……」
まさかの答えに春虎は、乾いた笑い声を上げた。
「まぁ、年の割にしっかりしているとは思ったが、15歳なら納得だ」
「15歳なら、船に乗せても問題あるまいて。それじゃぁ、次の質問だが、出身地は?」
「日本です」
「ニホン?聞いたことないの?」
「はい。えっと、とても遠いところのようです」
「そうか。坊は、魔法適性はあるのか?」
「魔法適性ですか?ボクのいたところには、魔法が無かったので、適性はないと思います」
「なるほど、後で適性を調べるでの。次の質問が最後だ。オイシイリンゴノパイノミセヲシッテイルカ?」
最後の質問と言ったフレッドは、フランス語に非常によく似た、しかし微妙な訛りのある言葉で質問してきた。
春虎は、この質問にどう答えるべきか一瞬悩み、素直にフランス語で返すことにした。
「ココニキタノハ、ハジメテナノデ、オイシイオミセハ、ワカリマセン」
質問をしておきながら、答えが返ってくるとは思っていなかったフレッドは驚いた表情で春虎にいった。
「ははは!!これは、凄い逸材じゃ。多少、発音に違和感はあるが間違いなく、ラジタリウス王国語じゃ」
「ラジタリウス王国語?」
「何じゃ、自分が喋った言葉がどこの言葉か知らんのか?」
「えっと、ボクのしゃべった言葉はフランス語と言うんですが?今のはフランス語ではないのですか?」
「多少の、言い回しの違いはあったが、ラジタリウス王国語じゃった。不思議なもんじゃ」
「ふ~ん。まぁ、どこの言葉でも、通じれば問題ないんじゃないのか?」
「まぁ、そうではあるが……」
「世界は広いってことだ。悩んでも仕方ない。悩むと禿げるぞ」
「儂は禿げとらんわい!!」
不思議なことに、フランス語とよく似た言葉を話す国があるということだった。もしかすると、他にも元の世界と似た言葉の話す国があるのかもしれないと春虎は考えた。
しかし、たとえ同じ言葉を話す国があったとしても、元の世界とは別の国と言うことであれば、考えてもしかたがないと考えていると、フレッドが話しかけてきた。
「他国の言葉が分かるのであれば、私掠船乗りになるよりも役所やギルドで働いた方が安定した生活が出来るぞい?」
一生ここで暮らすのであれば、その選択肢もあっただろう。しかし、春虎は、元の世界に帰ることを第一としていたので、折角の提案ではあったが、断ることにした。
「いえ、ボクは船長の船に乗せてもらって願いが叶う宝珠を見つけたいんです」
「そうか。まぁ、気が変わったらいつでもきな」
「はい。ありがとうございます」
「いいさ、いいさ。それじゃ、魔法適性の検査をするかの。準備をするからちと、待ってくれ」
そう言って、フレッドは検査に必要な道具を取りに部屋を出ていった。
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