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第六十九話 ユリウスの長い一日②
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あの日見た、春虎のささやかな胸をつい思い出してしまい、顔を赤らめたユリウスは赤みが引いたところで、秋護の方を向き直った。
ユリウスの言葉に、納得いっていない様子の秋護ではあったが、内緒といった以上理由は話さないだろうと分かっていたようで、それ以上聞いては来なかった。
「まぁ、いいですけど。春虎ちゃんが女の子だなんて見れば分かることですからね」
「どういうことだ?」
秋護のさも当然と言ったセリフに驚いたユリウスは、理由を聞いた。
「見れば?」
「ああ。春虎ちゃんが言っていたんですけど、こっちの女の人ってみんな長い髪じゃないですか」
「そうだな」
「短い髪=男って固定観念があるみたいで、だから短い髪の春虎ちゃんを男って認識したんじゃないかって。俺たちのいたところは、女の人も普通に短い髪の人もいたんで、そんな見た目で判断なんてしないんで、ひと目で男の子のフリした女の子ってわかりましたよ」
そう、なんでもない事のように言った秋護の言葉に確かにと納得したユリウスは、目から鱗が落ちたような気分だった。
(固定観念か……。確かに、随分可愛い少年だと思ったが、髪型だけで性別を判断していたところはあったな。これからは、物事をもっと注意深く見て考えないといけないな)
話が一段落したところで、昼食も食べ終わったためリビングに移動してお茶を飲むことにした。お茶を用意しようとしたユリウスに秋護が「俺が準備するんで、副船長さんはリビングに行っててください」と言ってくれたので、有り難く従うことにした。
リビングに向かうと、向こう側からよろよろとした様子のウィリアムが歩いてくるのが見えた。
「よう。随分遅い……って、ウィル大丈夫か?」
声を掛けたはいいが、ウィリアムは目の下にクマが出来ていて、顔色は土気色だった。
明らかに様子の可怪しいウィリアムをリビングのソファーに座らせていると、茶器を持った秋護がやって来て、ウィリアムの様子を見て驚きの声を上げた。
「ちょっ!!船長さんどうしたんですかその顔!!折角のイケメンが台無しっすよ!!」
秋護の言葉に顔を向けたウィリアムは、泣きそうな表情でとつとつを心情を語った。
「俺は、キザ野郎に、ハルを取られたように感じて。焦った。だから、つい責めるような、言い方をしてしまった。本当は、写しの仕事も、陛下からゆっくりでもいいと言われていた、のに……。なのに、早くキザ野郎とハルが離れればいいと、そう思って。急ぐように言った。しかも、陛下を言い訳にした。ハルも陛下を引き合いに出せば、責任感のあるハルのことだから、今日の城行きはキザ野郎にまかせて、写しの作業のため、俺のところに居てくれると思った。でも、ハルは約束を破る子じゃない。約束したからには、城に行くのは当然だ。なのに、俺は、そう言えば行かないでくれるとその時は何故かそう思い込んで……。俺は、ただ……。キザ野郎じゃなく、俺の側に居て欲しかっただけなんだよ……。なのに、喧嘩になってしまった。優しいハルからあんな冷たい目をされたことが、感情のこもらない冷たい声を聞いたのもショックで……」
そこまで黙って聞いていたユリウスは、盛大なため息をついた。そこで、最近溜息ついてばっかりだなと考えながらも、ウィリアムに言った。
「自業自得。焦りすぎだ。ちょっとは辛抱しろ……と、言いたいところだが。まさか、これって呪いの影響なのかもな……」
そこまで言って、ウィリアムの手でに着けられている腕輪を眺めた。ウィリアムもユリウスの視線に気がついて、自分の腕に付けられている腕輪を忌々し気に見つめた。
二人が腕輪を見つめていると、秋護が爆弾発言を投下した。
「あ~。もしかしてなんですけど、春虎ちゃんって船長さんが好きな人は女王さまだと思っているかもですよ?」
「「はあああ!!!」」
思ってもみない秋護の言葉に二人は声を上げた。
「ほら、何かと女王さまに船長さんのことアピールしてたりしてたって聞いたし、昨日もたしか「大切な陛下に会えますもんね」みたいな感じで言ってたし」
秋護のセリフで、今までの春虎の行動を思い出した二人は確かにそうかもしれないという考えに至った。そして、ありえないと頭を同時に抱えた。
二人が頭を抱えたのを見た秋護は、慌てた様子でフォローした。
「でっ、でも。誤解だって言って、船長さんがきちんと自分の気持を春虎ちゃんに言えば無事解決だよ!!って、呪いでそれも出来ないんだった。う~ん。詰んだ?」
しかし、それは全然フォローになっていなかった。更に、止めのおまけ付きであった。
「俺の初恋がーーー!終わった!詰んだ!!」
発狂したウィリアムに秋護は、心の中でツッコんだ。
(あの外見で、初恋!!見た目がいいと、自然と女の人が寄ってくるから苦労しなかったんだろうな……)
流石の幼馴染であるユリウスは慌ててフォローに入った。
「大丈夫だ!!この仕事が終わったら、もう一つの呪い腕輪を探しに行こう!!大丈夫だ。まだ完全に詰んだ訳じゃないからな」
「ユーリ……」
「この仕事が終わったらって……。それって完全にフラグ立っているよ。なんか一悶着起きる予感しかしない。その前に、今の喧嘩状態では、思いは通じn――」
無慈悲にも更に追い打ちを掛ける秋護の口を塞ぎ、小声で「言うな、今はウィルの精神状態をもとに戻すことが最優先だ」というと、秋護は無言でこくこくと頷いた。
頷いたのを確かめてから秋護を自由にしたユリウスは、ウィリアムの様子を見たが、少しは気分が上昇した様子だったので少し安心した表情をした。
当初よりも落ち着いたウィリアムに食事を食べさせてから、少し眠るように言って部屋に戻るように言った。
リビングに再び二人きりになったところで、秋護が言った。
「そう言えば、春虎ちゃんとレオールさん。遅いですね。何かあったかな?」
「今日は、レシピを売りに行くと言っていたから、そうそう何か起こるとは考えづらいが……」
「う~ん。そうですね。考えすぎか。でも、あの春虎ちゃんの着物姿が可愛くて、レオールさん惚れちゃったりして」
「それは洒落にならないから」
「う~ん。でも、昨日からのレオールさんの態度がちょっと気になりませんか」
「まぁ、確かに……」
そう言いつつ、昨日と今日の見慣れないドレス姿の春虎のことを考えた。そして、確かにもともと可愛らしかったが更に可憐さもあってと考えたところで、ウィリアムのことが頭をよぎった。
それと同時に微かな胸の痛みも感じたが、その痛みの理由を考えることはせずに、厳重に封印して、心の胸の奥底沈めてしまうことにした。
考え込んだ様子のユリウスを見た秋護は、困ったような表情をして小さな声で言った。
「あまり人に気を使いすぎるのも良くないと思いますけどね。たまには、自分の気持に素直になることも大事だと思いますよ」
あまりにも小さな声だったため聞き取れなかったユリウスは、秋護の顔を見たがそこには何時も通りの飄々とした表情でお茶を飲む姿があっただけだった。
「ん?なんですか?」
「いや……。なんでもない」
気のせいだと考えることにして、ユリウスも冷めつつあるお茶を飲んで喉を麗した。
そうこうしていると、玄関から人の声が聞こえてきた。何故馬車で戻ってこなかったのか不思議に思ったが、なかなか二人がリビングに現れないため何かあったのかと、様子を見に行くことにした。
玄関にいた二人を迎えるべく近寄りながら声を掛けたが、途中で二人が朝とは違う服装になっていることに気が付き、眉間に皺を寄せながらレオールに詰め寄った。
「おかえり。遅かったな。何かあったのか……。おい、どういうことだ?」
そして、明らかに朝と今では二人の雰囲気や距離感が変わっていることに気が付き頭が痛くなったユリウスだった。
ユリウスの言葉に、納得いっていない様子の秋護ではあったが、内緒といった以上理由は話さないだろうと分かっていたようで、それ以上聞いては来なかった。
「まぁ、いいですけど。春虎ちゃんが女の子だなんて見れば分かることですからね」
「どういうことだ?」
秋護のさも当然と言ったセリフに驚いたユリウスは、理由を聞いた。
「見れば?」
「ああ。春虎ちゃんが言っていたんですけど、こっちの女の人ってみんな長い髪じゃないですか」
「そうだな」
「短い髪=男って固定観念があるみたいで、だから短い髪の春虎ちゃんを男って認識したんじゃないかって。俺たちのいたところは、女の人も普通に短い髪の人もいたんで、そんな見た目で判断なんてしないんで、ひと目で男の子のフリした女の子ってわかりましたよ」
そう、なんでもない事のように言った秋護の言葉に確かにと納得したユリウスは、目から鱗が落ちたような気分だった。
(固定観念か……。確かに、随分可愛い少年だと思ったが、髪型だけで性別を判断していたところはあったな。これからは、物事をもっと注意深く見て考えないといけないな)
話が一段落したところで、昼食も食べ終わったためリビングに移動してお茶を飲むことにした。お茶を用意しようとしたユリウスに秋護が「俺が準備するんで、副船長さんはリビングに行っててください」と言ってくれたので、有り難く従うことにした。
リビングに向かうと、向こう側からよろよろとした様子のウィリアムが歩いてくるのが見えた。
「よう。随分遅い……って、ウィル大丈夫か?」
声を掛けたはいいが、ウィリアムは目の下にクマが出来ていて、顔色は土気色だった。
明らかに様子の可怪しいウィリアムをリビングのソファーに座らせていると、茶器を持った秋護がやって来て、ウィリアムの様子を見て驚きの声を上げた。
「ちょっ!!船長さんどうしたんですかその顔!!折角のイケメンが台無しっすよ!!」
秋護の言葉に顔を向けたウィリアムは、泣きそうな表情でとつとつを心情を語った。
「俺は、キザ野郎に、ハルを取られたように感じて。焦った。だから、つい責めるような、言い方をしてしまった。本当は、写しの仕事も、陛下からゆっくりでもいいと言われていた、のに……。なのに、早くキザ野郎とハルが離れればいいと、そう思って。急ぐように言った。しかも、陛下を言い訳にした。ハルも陛下を引き合いに出せば、責任感のあるハルのことだから、今日の城行きはキザ野郎にまかせて、写しの作業のため、俺のところに居てくれると思った。でも、ハルは約束を破る子じゃない。約束したからには、城に行くのは当然だ。なのに、俺は、そう言えば行かないでくれるとその時は何故かそう思い込んで……。俺は、ただ……。キザ野郎じゃなく、俺の側に居て欲しかっただけなんだよ……。なのに、喧嘩になってしまった。優しいハルからあんな冷たい目をされたことが、感情のこもらない冷たい声を聞いたのもショックで……」
そこまで黙って聞いていたユリウスは、盛大なため息をついた。そこで、最近溜息ついてばっかりだなと考えながらも、ウィリアムに言った。
「自業自得。焦りすぎだ。ちょっとは辛抱しろ……と、言いたいところだが。まさか、これって呪いの影響なのかもな……」
そこまで言って、ウィリアムの手でに着けられている腕輪を眺めた。ウィリアムもユリウスの視線に気がついて、自分の腕に付けられている腕輪を忌々し気に見つめた。
二人が腕輪を見つめていると、秋護が爆弾発言を投下した。
「あ~。もしかしてなんですけど、春虎ちゃんって船長さんが好きな人は女王さまだと思っているかもですよ?」
「「はあああ!!!」」
思ってもみない秋護の言葉に二人は声を上げた。
「ほら、何かと女王さまに船長さんのことアピールしてたりしてたって聞いたし、昨日もたしか「大切な陛下に会えますもんね」みたいな感じで言ってたし」
秋護のセリフで、今までの春虎の行動を思い出した二人は確かにそうかもしれないという考えに至った。そして、ありえないと頭を同時に抱えた。
二人が頭を抱えたのを見た秋護は、慌てた様子でフォローした。
「でっ、でも。誤解だって言って、船長さんがきちんと自分の気持を春虎ちゃんに言えば無事解決だよ!!って、呪いでそれも出来ないんだった。う~ん。詰んだ?」
しかし、それは全然フォローになっていなかった。更に、止めのおまけ付きであった。
「俺の初恋がーーー!終わった!詰んだ!!」
発狂したウィリアムに秋護は、心の中でツッコんだ。
(あの外見で、初恋!!見た目がいいと、自然と女の人が寄ってくるから苦労しなかったんだろうな……)
流石の幼馴染であるユリウスは慌ててフォローに入った。
「大丈夫だ!!この仕事が終わったら、もう一つの呪い腕輪を探しに行こう!!大丈夫だ。まだ完全に詰んだ訳じゃないからな」
「ユーリ……」
「この仕事が終わったらって……。それって完全にフラグ立っているよ。なんか一悶着起きる予感しかしない。その前に、今の喧嘩状態では、思いは通じn――」
無慈悲にも更に追い打ちを掛ける秋護の口を塞ぎ、小声で「言うな、今はウィルの精神状態をもとに戻すことが最優先だ」というと、秋護は無言でこくこくと頷いた。
頷いたのを確かめてから秋護を自由にしたユリウスは、ウィリアムの様子を見たが、少しは気分が上昇した様子だったので少し安心した表情をした。
当初よりも落ち着いたウィリアムに食事を食べさせてから、少し眠るように言って部屋に戻るように言った。
リビングに再び二人きりになったところで、秋護が言った。
「そう言えば、春虎ちゃんとレオールさん。遅いですね。何かあったかな?」
「今日は、レシピを売りに行くと言っていたから、そうそう何か起こるとは考えづらいが……」
「う~ん。そうですね。考えすぎか。でも、あの春虎ちゃんの着物姿が可愛くて、レオールさん惚れちゃったりして」
「それは洒落にならないから」
「う~ん。でも、昨日からのレオールさんの態度がちょっと気になりませんか」
「まぁ、確かに……」
そう言いつつ、昨日と今日の見慣れないドレス姿の春虎のことを考えた。そして、確かにもともと可愛らしかったが更に可憐さもあってと考えたところで、ウィリアムのことが頭をよぎった。
それと同時に微かな胸の痛みも感じたが、その痛みの理由を考えることはせずに、厳重に封印して、心の胸の奥底沈めてしまうことにした。
考え込んだ様子のユリウスを見た秋護は、困ったような表情をして小さな声で言った。
「あまり人に気を使いすぎるのも良くないと思いますけどね。たまには、自分の気持に素直になることも大事だと思いますよ」
あまりにも小さな声だったため聞き取れなかったユリウスは、秋護の顔を見たがそこには何時も通りの飄々とした表情でお茶を飲む姿があっただけだった。
「ん?なんですか?」
「いや……。なんでもない」
気のせいだと考えることにして、ユリウスも冷めつつあるお茶を飲んで喉を麗した。
そうこうしていると、玄関から人の声が聞こえてきた。何故馬車で戻ってこなかったのか不思議に思ったが、なかなか二人がリビングに現れないため何かあったのかと、様子を見に行くことにした。
玄関にいた二人を迎えるべく近寄りながら声を掛けたが、途中で二人が朝とは違う服装になっていることに気が付き、眉間に皺を寄せながらレオールに詰め寄った。
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