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顔無人形
#4
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シンに身体を揺すられ、目が覚めたのは、先ほどまで座っていた、神社の軒下だった。
びっしょりと汗を掻いていた。
私は、飛び起き、周りの様子を見回した。私たちが、ここに来た時と何も変わっていない…。
乾いていたはずの地面は濡れており、自転車も、特に変わった様子は無かった。
可笑しいと思い、シンたちに、色々聞いたが、訳が分からないといった感じだった。
もしやと思い、社の裏に行った。建物があった所だ。
建物は確かにそこにあった。だが、それは建物と呼ぶには、余りにも無残な姿だった。
屋根の半分以上は、朽ち果て、潰れかけている。建物に向かう道があった辺りも、草が生い茂り、最近誰かが使った形跡もなかった。
不思議がっているシンたちに、気の所為だったと言い訳し、その神社を後にした。
あれはきっと、悪い夢を見ていたんだと、言い聞かせた。だが、未だにポケットの中で、熱くなっているお守りだけは、それが、ただの夢ではないことを、教えてくれていた…。
何故、20年以上経った今、そんな話をしたかというと、あの神社があった辺りで、白骨化した遺体が発見された。
新聞の記事によると、年齢は10歳くらいの女性で、顔面が潰れていたらしい。
私は、少し身震いし、これから自転車で出かける娘に、神社には気を付ける様に声を掛けた。
びっしょりと汗を掻いていた。
私は、飛び起き、周りの様子を見回した。私たちが、ここに来た時と何も変わっていない…。
乾いていたはずの地面は濡れており、自転車も、特に変わった様子は無かった。
可笑しいと思い、シンたちに、色々聞いたが、訳が分からないといった感じだった。
もしやと思い、社の裏に行った。建物があった所だ。
建物は確かにそこにあった。だが、それは建物と呼ぶには、余りにも無残な姿だった。
屋根の半分以上は、朽ち果て、潰れかけている。建物に向かう道があった辺りも、草が生い茂り、最近誰かが使った形跡もなかった。
不思議がっているシンたちに、気の所為だったと言い訳し、その神社を後にした。
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