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廃洋館
#5
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幸い、社務所内の壁に、連絡先や、神主の自宅の住所などが書かれた、紙が貼られており、何とか、連絡が取れ、必然的に、アポも取れてしまった。
「電話越しだったとはいえ、割と、感じの良い人でしたよ?」
じゃんけんで負けた大谷が、神主に連絡を入れることになってしまった…。のだが…。
「あれ?私の思っていた、人物像とは、かけ離れていますね…。」
報道関係で、働く人間として、噂話には、かなり敏感になっている。
この神社の神主、「生駒保木」は、昔から、かなり有名な、“頑固オヤジ”だった。
噂によると、神社の後ろの山や、森も、神社の境内らしく、無断で、立ち入ろうとする者には、たとえ、地元の人間だろうと、警察沙汰にするほど、短気な性格だ。
実際、過去に、何度か、何かしらの警察沙汰を、起こしている、要注意人物だ。
「とりあえず、その生駒って、爺さんの自宅に向かうぞ、ここから、そう遠くないみたいだしな。」
車のエンジンを掛けた寺井さんが、そう言った。
「御朱印、買っていくんで、もう少し、待って下さい。」
大谷が、そう言いながら、財布を取り出した。
「私も、お守り買おうかな…。」
「ったく…。早くしろ…。」
「僕、一時期、御朱印集めるのに、ハマっていた頃がありまして…。その癖で、今でも、御朱印帳と、糊、持ち歩いているんですよ。」
大谷が、鞄から、蛇腹状になった、冊子を取り出し、買ったばかりの御朱印を、テープ糊で、ペタリと貼り始めた。
「私、御朱印なんて、初めて見たけど、直接書いてくれるんじゃないんですね…。」
「社務所や寺務所に常に、数人職員が居て、広い境内が広いところでは、直接記帳してくれるところが、多いですが、ああいった、人の往来が少ない所では、台帳を予め作って、配るって所も少なくありません。
ただ、有名な、大きい社寺だと、台帳にしていたり、両方を取り入れている所が、あります。」
和紙の台帳を張り終え、パタンと、御朱印帳を閉じた。
「へぇ…。そんな事、初めて聞いたんだけど…。」
「御朱印は、結構深いんですよ…。」
「いや、そうじゃなくて、貴方の趣味よ…。結構、付き合い長いと思ってたけど、そんな趣味、初耳なんだけど…。」
大谷とは、“仕事”での付き合いは、かなり長い。同期で、お酒にも強いという事もあり、入社した当時から腹を割って話せる飲み友達として、良い仲だと思っていたが…。まだ知らない事が、あることに少し、ショックが、あった…。
「え、えーと…。そう言えば、陣内さんは、お守り、何かったんですか?」
「電話越しだったとはいえ、割と、感じの良い人でしたよ?」
じゃんけんで負けた大谷が、神主に連絡を入れることになってしまった…。のだが…。
「あれ?私の思っていた、人物像とは、かけ離れていますね…。」
報道関係で、働く人間として、噂話には、かなり敏感になっている。
この神社の神主、「生駒保木」は、昔から、かなり有名な、“頑固オヤジ”だった。
噂によると、神社の後ろの山や、森も、神社の境内らしく、無断で、立ち入ろうとする者には、たとえ、地元の人間だろうと、警察沙汰にするほど、短気な性格だ。
実際、過去に、何度か、何かしらの警察沙汰を、起こしている、要注意人物だ。
「とりあえず、その生駒って、爺さんの自宅に向かうぞ、ここから、そう遠くないみたいだしな。」
車のエンジンを掛けた寺井さんが、そう言った。
「御朱印、買っていくんで、もう少し、待って下さい。」
大谷が、そう言いながら、財布を取り出した。
「私も、お守り買おうかな…。」
「ったく…。早くしろ…。」
「僕、一時期、御朱印集めるのに、ハマっていた頃がありまして…。その癖で、今でも、御朱印帳と、糊、持ち歩いているんですよ。」
大谷が、鞄から、蛇腹状になった、冊子を取り出し、買ったばかりの御朱印を、テープ糊で、ペタリと貼り始めた。
「私、御朱印なんて、初めて見たけど、直接書いてくれるんじゃないんですね…。」
「社務所や寺務所に常に、数人職員が居て、広い境内が広いところでは、直接記帳してくれるところが、多いですが、ああいった、人の往来が少ない所では、台帳を予め作って、配るって所も少なくありません。
ただ、有名な、大きい社寺だと、台帳にしていたり、両方を取り入れている所が、あります。」
和紙の台帳を張り終え、パタンと、御朱印帳を閉じた。
「へぇ…。そんな事、初めて聞いたんだけど…。」
「御朱印は、結構深いんですよ…。」
「いや、そうじゃなくて、貴方の趣味よ…。結構、付き合い長いと思ってたけど、そんな趣味、初耳なんだけど…。」
大谷とは、“仕事”での付き合いは、かなり長い。同期で、お酒にも強いという事もあり、入社した当時から腹を割って話せる飲み友達として、良い仲だと思っていたが…。まだ知らない事が、あることに少し、ショックが、あった…。
「え、えーと…。そう言えば、陣内さんは、お守り、何かったんですか?」
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