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ファイルⅥ:詐欺捜査
#11
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真田さんの通っている高校にやってきた。勉強だけでなく、部活動も盛んらしく、入り口の脇に、活躍を示す看板が幾つもあった。
担任の教師は、柔道部の顧問だったらしく、柔道着のまま、応接室に出向いてくれた。
適当に理由を説明し、真田さんの素行を伺う事にした。
「真田さんは、とても良い子ですよ。成績は、個人情報の為言えませんが、至って普通の女子生徒ですよ。」
聞くところ、それ程悪い印象がある生徒でもないらしい。性格はとても穏やかで、誰とでも仲良くできるらしい。
「ここ最近、何か変わった事はありませんでしたか?」
「特にそのようなことは…。」
そう呟きながら、顎に手を置き、考えこんでいる様だ。
「何かあるんですか?」
美歌が訊ねた。
「いえ、大したことは無いんですが、彼女、今年に入って、ボランティア活動やり始めたんですよね…。」
「ボランティアですか?」
ボランティア活動をしている高校生は、それ程珍しくはないが、内容にもよる。
実際、俺はそう言うのに疎いが、遊びたい盛りの花の高校生が、そんなイベントに参加したがるものだろうか…。
「えぇ。近所の児童養護施設に月に何度か、顔を見せてるらしいです。」
児童養護施設…。世の中は最近、幼児虐待やネグレクトなどに敏感になってきた。そのため、そのような施設は、ここ数年で更に増えてきている。
俺は、物心がついた頃には、既に名前も国籍も戸籍もなかった為、そんな施設に入る事も出来なかった。
だからと言って、羨ましいとは思わない。俺は幸い、親の名前も顔も、声も知らない為、虐待の様な、精神的な苦痛を与えられたことはない。
それより、もっと辛い環境で育ってきたが、幼かった俺にとって、それが俺の世界だったから、酷いとは思わなかった。
「真田さん、部活とかやっていないんですか?」
「高校入ってからは、やっていないみたいだね。中学生の頃は、吹奏楽やってたみたいだけど…。」
日本の部活にも疎いが、吹奏楽部と言えば、サッカー部や野球部に並ぶ、花形の部活だと聞いた。
それほど人気のある部活を辞めてしまったのだから、それなりの理由があるはずだ。
「あの子は本当に優しくて。正義感も強いから、生徒だけでなく、他の教師からも、結構人気があるんですよ。
かくいう私も、色々と助けられることが多くて…。」
「なるほど、分かりました、では最後に一つだけ…。」
その後、俺たちは例の児童養護施設に向かった。場所は、学校から一キロ程離れた場所だった。
近くには公園、警察署、小・中学校ととても治安が良さそうだ…。
担任の教師は、柔道部の顧問だったらしく、柔道着のまま、応接室に出向いてくれた。
適当に理由を説明し、真田さんの素行を伺う事にした。
「真田さんは、とても良い子ですよ。成績は、個人情報の為言えませんが、至って普通の女子生徒ですよ。」
聞くところ、それ程悪い印象がある生徒でもないらしい。性格はとても穏やかで、誰とでも仲良くできるらしい。
「ここ最近、何か変わった事はありませんでしたか?」
「特にそのようなことは…。」
そう呟きながら、顎に手を置き、考えこんでいる様だ。
「何かあるんですか?」
美歌が訊ねた。
「いえ、大したことは無いんですが、彼女、今年に入って、ボランティア活動やり始めたんですよね…。」
「ボランティアですか?」
ボランティア活動をしている高校生は、それ程珍しくはないが、内容にもよる。
実際、俺はそう言うのに疎いが、遊びたい盛りの花の高校生が、そんなイベントに参加したがるものだろうか…。
「えぇ。近所の児童養護施設に月に何度か、顔を見せてるらしいです。」
児童養護施設…。世の中は最近、幼児虐待やネグレクトなどに敏感になってきた。そのため、そのような施設は、ここ数年で更に増えてきている。
俺は、物心がついた頃には、既に名前も国籍も戸籍もなかった為、そんな施設に入る事も出来なかった。
だからと言って、羨ましいとは思わない。俺は幸い、親の名前も顔も、声も知らない為、虐待の様な、精神的な苦痛を与えられたことはない。
それより、もっと辛い環境で育ってきたが、幼かった俺にとって、それが俺の世界だったから、酷いとは思わなかった。
「真田さん、部活とかやっていないんですか?」
「高校入ってからは、やっていないみたいだね。中学生の頃は、吹奏楽やってたみたいだけど…。」
日本の部活にも疎いが、吹奏楽部と言えば、サッカー部や野球部に並ぶ、花形の部活だと聞いた。
それほど人気のある部活を辞めてしまったのだから、それなりの理由があるはずだ。
「あの子は本当に優しくて。正義感も強いから、生徒だけでなく、他の教師からも、結構人気があるんですよ。
かくいう私も、色々と助けられることが多くて…。」
「なるほど、分かりました、では最後に一つだけ…。」
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近くには公園、警察署、小・中学校ととても治安が良さそうだ…。
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