探偵注文所

八雲 銀次郎

文字の大きさ
151 / 281
ファイルⅩ:潜入捜査

#2

しおりを挟む
 「え?リョータ君、FPS系得意なの?」
 「得意っていうか、最近やりこんでいるのは、それくらいですね…。」
 「じゃぁ、今度やろう?私も、この間、SC5(据え置き機)買ったし。」
 「良いですよ。接待なしで行きますよ。」
 一番緊張感を持って欲しい、彼女らが、一番リラックスしている。それは、悪くない。変な緊張感を持ったまま、任務をこなすよりは、断然良い。のだが…。
 『で?アマキちゃん、何だっけ?』
 「あ、えっと…。変わった様子とか…ない?」
 『特にないよ。』
 「あ、そう…。引き続き、調査お願い。」
 『了解!』
 何とも楽しそうだった…。私は、役職柄、現地に赴くことなく、本部。もしくは指令室で、モニターの前で、胡坐をかいて、現場に居るメンバーに、指示を出すことが多い。その為、毎回、思うことがあり、溜まることもある…。
 「よし!」
 私は、そう言い、出入り口のハッチに向かった。だが、全力で、ミカに腕を掴まれ、止められた。
 「ちょ、どこ行くんですか⁉」
 「私も、現場行く!ここじゃ、暇!」
 「落ち着いて下さい!現場まで、5キロくらいありますよ!」
 ここは、柏木たちの居るホテルから、直線距離で、5.2キロ離れた、とある高速道路のサービスエリアに位置している。ここなら、巨大な、トレーラー、“クジラ”が、駐車していても、怪しまれることはない。
 それに、サービスエリアと言う事もあり、買い出しや、用足しもある程度可能だ。
 だが、高速道路と言う事もあり、息抜きに“散歩”と言う事は不可能だ…。
 「タケのバイクに、二ケツする!」
 岡本と尾形が、護衛として、このサービスエリアに居る。尾形は、四輪の車だが、岡本は、小回りのききやすい、愛車のオートバイで来ている。
 それに乗せてもらって、本気で、現場である、ホテルに乗り込もうと目論んだ。
 「行くったら、行くの!」
 「アマキさんが言ったら、誰が指示出しするんですか?」
 「知らないよ!ツッチーか、アミちゃんに頼めばいいんじゃないの?」
 現実逃避と言うのは、必要だと思う…。私だって、たまには、脳を使わず、身体だけ動かして、仕事をしたい…。
 『アマキちゃん?今貴女が、その場を離れたら、作戦どころか、依頼自体、失敗する可能性があるわ…。しかも、 今回は、一般時からの依頼ではなくて、笹野次長、直々の依頼。貴女が指示しなくて、どうするの?』
 スピーカー越しに、芥子の声が響いてきた。
 実際、アミもツッチーは、現状ここに居ない為、私しか、現場を指揮する人物は、居ない。それは、分かっているのだが…。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

改大和型戦艦一番艦「若狭」抜錨す

みにみ
歴史・時代
史実の第二次世界大戦が起きず、各国は技術力を誇示するための 「第二次海軍休日」崩壊後の無制限建艦競争に突入した 航空機技術も発達したが、それ以上に電子射撃装置が劇的に進化。 航空攻撃を無力化する防御陣形が確立されたことで、海戦の決定打は再び「巨大な砲」へと回帰した。 そんな中⑤計画で建造された改大和型戦艦「若狭」 彼女が歩む太平洋の航跡は

滝川家の人びと

卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。 生きるために走る者は、 傷を負いながらも、歩みを止めない。 戦国という時代の只中で、 彼らは何を失い、 走り続けたのか。 滝川一益と、その郎党。 これは、勝者の物語ではない。 生き延びた者たちの記録である。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

処理中です...