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ファイルXIII:総力戦
#8
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「また…。またアマキさんに負けた…。」
柏木さん等と別れ、私と京子さんは、ホテルのスタッフルームに向かっていた。それは良いのだが、先ほどから、彼女が悔しそうな嘆きが、ずっと続いていた。
「よ、よく現場百遍って、言うじゃないですか。確かに天木さんの推理も、説得力が強かったですが、私は、京子さんの推理も、かなり的を射ているなって、感心しました。」
私は、そう彼女を励ました。
「そう言ってもらえると、助かります…。いっつもそうなんですよ…。私以外の副班長も、思っている筈です…。どれだけ足掻いても、班長4人には、絶対に敵わない…。もう少しで、手が届く。ひょっとしたら、一歩先に出たと思っても、あの人たちは、全く別の方向で、全く別の軸を歩んでいます。あの人たちの、感覚や頭脳、知識や経験に到達するには、生まれ変わる以外ないんだと思います…。」
「…。」
ホームズには、4つの班がある。一つは、天木涼子率いる頭脳班、通常捜査班。それとは正反対で、身体を使い、時には危険な調査も行う、日下部竜司筆頭の武闘派集団。通常調査班。それらとは全くの別で、科学力で他の班を支える、柏木楓班長の、特殊調査班。
そして、未だ謎多き土屋慎介ワンマンの、特殊捜査班。特殊捜査班を除き、それぞれの班には、副班長が居る。
副班長達は、班長達と、性質は似ていても、どうしても補えない部分が存在する…。私も、彼等に深く関わる様になって、気付いていた。実際、天木さんと京子さんでは、物事の考え方や捉え方では、全然違う…。先の人質事件で、それを実感した。
「でも、それも、人それぞれの個性だと思いますけどね…。」
「個性は個性でも、上下関係が出来てしまえば、私の主張なんて、通りにくくなる…。」
「それでも、私は良いと思います。」
「え?」
「主張が通らなくても、そう言う思考が出来るっていうのは、とても羨ましいです…。
私は、そう言った、自慢できる様な特技や、才能なんて殆どなくて…。」
そう言っていて、自分が、情けなく思えてきた。特技自体はある。ただ、それを自慢できるかどうかは、また別の話だ…。
「ふ~ん。そう言えば、クドーさんの趣味とかってあるんですか?あまり聞いた事無いんですが…。」
痛い所を突かれた…。
「えっと…。あまり公にできる様な趣味はないだけです…。」
「私はオタク。漫画とかアニメ大好き。それが、私の趣味。」
「え?」
「天木さんは、ああ見言えて、収集癖がある。柏木さんは、ご存知の通り、多趣味。その中でも、最近はプラモに力入れているみたいです。リューさんは、筋トレ…ではなくて、お昼寝。土屋さんの趣味はよく分からないけど、たまの休日に、どっかに一人で出かけているみたいです。」
京子さんはそう言うと、イヤホンマイクを外し、電源を切った。
「人それぞれ、個性があるって言ったのは、クドーさんじゃないですか。言おうと思えば、ウチのメンバー全員の趣味は言えます。
私たちは、偶に会えば、それぞれ身分を隠しますが、各々の事は、よく知っています。それが、私たちの強さでもあると思う…。
だから、クドーさんの事を知りたいと思ってます。私だけじゃなく、私たち全員…。
だから、教えて下さい。」
京子さんは、私の手を握り、そう言った。
「私の特技……。」
柏木さん等と別れ、私と京子さんは、ホテルのスタッフルームに向かっていた。それは良いのだが、先ほどから、彼女が悔しそうな嘆きが、ずっと続いていた。
「よ、よく現場百遍って、言うじゃないですか。確かに天木さんの推理も、説得力が強かったですが、私は、京子さんの推理も、かなり的を射ているなって、感心しました。」
私は、そう彼女を励ました。
「そう言ってもらえると、助かります…。いっつもそうなんですよ…。私以外の副班長も、思っている筈です…。どれだけ足掻いても、班長4人には、絶対に敵わない…。もう少しで、手が届く。ひょっとしたら、一歩先に出たと思っても、あの人たちは、全く別の方向で、全く別の軸を歩んでいます。あの人たちの、感覚や頭脳、知識や経験に到達するには、生まれ変わる以外ないんだと思います…。」
「…。」
ホームズには、4つの班がある。一つは、天木涼子率いる頭脳班、通常捜査班。それとは正反対で、身体を使い、時には危険な調査も行う、日下部竜司筆頭の武闘派集団。通常調査班。それらとは全くの別で、科学力で他の班を支える、柏木楓班長の、特殊調査班。
そして、未だ謎多き土屋慎介ワンマンの、特殊捜査班。特殊捜査班を除き、それぞれの班には、副班長が居る。
副班長達は、班長達と、性質は似ていても、どうしても補えない部分が存在する…。私も、彼等に深く関わる様になって、気付いていた。実際、天木さんと京子さんでは、物事の考え方や捉え方では、全然違う…。先の人質事件で、それを実感した。
「でも、それも、人それぞれの個性だと思いますけどね…。」
「個性は個性でも、上下関係が出来てしまえば、私の主張なんて、通りにくくなる…。」
「それでも、私は良いと思います。」
「え?」
「主張が通らなくても、そう言う思考が出来るっていうのは、とても羨ましいです…。
私は、そう言った、自慢できる様な特技や、才能なんて殆どなくて…。」
そう言っていて、自分が、情けなく思えてきた。特技自体はある。ただ、それを自慢できるかどうかは、また別の話だ…。
「ふ~ん。そう言えば、クドーさんの趣味とかってあるんですか?あまり聞いた事無いんですが…。」
痛い所を突かれた…。
「えっと…。あまり公にできる様な趣味はないだけです…。」
「私はオタク。漫画とかアニメ大好き。それが、私の趣味。」
「え?」
「天木さんは、ああ見言えて、収集癖がある。柏木さんは、ご存知の通り、多趣味。その中でも、最近はプラモに力入れているみたいです。リューさんは、筋トレ…ではなくて、お昼寝。土屋さんの趣味はよく分からないけど、たまの休日に、どっかに一人で出かけているみたいです。」
京子さんはそう言うと、イヤホンマイクを外し、電源を切った。
「人それぞれ、個性があるって言ったのは、クドーさんじゃないですか。言おうと思えば、ウチのメンバー全員の趣味は言えます。
私たちは、偶に会えば、それぞれ身分を隠しますが、各々の事は、よく知っています。それが、私たちの強さでもあると思う…。
だから、クドーさんの事を知りたいと思ってます。私だけじゃなく、私たち全員…。
だから、教えて下さい。」
京子さんは、私の手を握り、そう言った。
「私の特技……。」
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