探偵注文所

八雲 銀次郎

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ファイルXV:奪還作戦

#11

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 『金条組と言えば、日本有数の暴力団組織よね?そんな所にまで繋がりがあるの?探偵って…。』
 石井がレシーバー越しにそう聞いてきた。
 「探偵も情報が命だからな…。地理から犯罪等の最新情報を手に入れるには、地元暴食団と顔見知りになってたほうが手っ取り早いからな…。」
 とは言え、金条組の事務所に行くのは俺も初めてだったりする…。組長の敷島一とは、一度あったことがある…。なんというか、一言で言うなら、豪快な男だ…。
 

 金条組の事務所は東京の一角に存在する、和風の家屋にあった。
 見た目は、旅館か料亭ほどに見間違うほ土だが、列記とした、暴力団の事務所だ…。
 「相変わらずデカいですね…。一体どれだけの良からぬ金がここに集まっているのやら…。」
 林田が車から降りると、敷地を囲っている塀を見回してそう言った。
 「こっちとら公務員とは言え、安いアパートにかれこれ10年以上も住んでると言うのに…。」
 河辺がそれに嘆く様に答えた。
 「河辺さんもそろそろマンション契約しましょう。私がいいとこと紹介しますよ。」
 「石井。万年ギャンブラーにそんな事言ったって無駄だぞ。」
 「…そうでした…。毎月の給料の殆どは馬か自転車に消えるんでした…。」
 「最近はスロットも混じってるらしいですよ…。」
 「あの、俺の金銭事情の暴露、辞めませんか?」
 この班、結構緩い…。ホームズもかなり緩い組織ではあるが、それなりに頭脳もあるし、戦闘力もある。だからこそ、大きい事件や案件も前ではそれなりに緊張感を持つ。まぁ、班長の4人ならそうでも無いのだろうが、それでも、彼等の統率は緩い。
 今俺たちが目の前にしているのは日本屈指の暴力団組織、金条組の事務所本部。入り口であろう門の前には門番のような、黒スーツを来たガタイがいい男数人が警備している。
 「それより、もう少し緊張感持ってほしいです…。」
 「…すまんな…。いつもこんなもんでツイ…。」
 柿崎が申し訳無さそうにそう謝ってきた。
 「…仲が良いのか…。それとも、危機感が無いのか…。」
 「ハハハ…。まぁ仲は良い方だと思うな…。さ、入ろう。時間がないんだろ?」

 事務所の敷地内は案の定広く、庭に面している回廊を周り、俺たちは座布団が並んだ大広間に通された。
 因みに、門番の連中には、日下部と秋山の名前を出したら、すんなり通してくれた。
 「旦那様がお見えになるまで、もう暫くお待ち下さい…。」
 案内人にそう言われ、俺は一番近くの座布団に腰を下ろした。
 だが、他のメンバーはじっとはしていなかった。
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