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上等ですね?借金を返してください。
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今日は王宮で貴族学校に通う卒業生たちのパーティがある。
私には仕事があったので、たまにしか学園には行っていないのだが一応出席してみた。
シャンパンを飲んで、好物のエビフライを食べているとカール王子の声が聞こえた。
「桜木麗香侯爵!俺はお前との婚約を破棄する!」
カール王子は、特徴のない安っぽい美形に青筋をたてて叫んでいた。
「はぁ。なぜですか?」
「お前は俺の側妃候補のレティシア・ダルトをさらって娼館に売ろうとしたろう?
学園で彼女の教科書を破いたり、ゴミ箱に捨てたり!靴や上履きを隠したり。
机に落書きをしたり!お葬式の真似ごとで生花を机に飾ったり!
噴水のなかに落としたり!極めて悪質、人として恥ずべき行為だ!」
「カール王子、あなたが言ったなかで正解はひとつだけですね」
「は?」
「だから、最初にあげた悪行のひとつだけですね。娼館に売ろうとしたのは私です。あとのことは知りませんね。
私の手練れの者にさらわせて、高給娼館に売ろうと思ったのに、その女が手練れの者をまんまと誘惑したから失敗しました。
やっぱり、あの男は若すぎました。女に免疫がなさすぎたのね。」
私はあの忌々しい手練れの者を思い出し、ちっ、と舌打ちをした。
あのあと、あいつのモノを切って宦官もどきにしてやったけれど。
やっぱり、女をターゲットにする時は女の刺客がいいわね!
同性には厳しいからね、人間って!
私は回想をしながら反省点をあげだして、遠い目をした。
「こ、こら!話はまだ終わっていない!お前は側妃を売り飛ばそうとした極悪人なのだな?」
「極悪人とは思いませんが、売り飛ばせなかったのは実に残念です。」
「な、なんだと?反省もしないのか?見下げ果てた奴だ!
では、教科書を破いたのは誰だ?」
「はぁーい!私です」
後ろにいた私のとりまきの一人が元気に手を上げた。
「じゃぁ、靴や上履きを隠したのは?」
「はい、僕です」
これも、取り巻きの一人ね。
「机に落書きは?」
「あ、私です。でも鉛筆で書いたからすぐ消えたはずです」
やはり、取り巻きの一人の女が遠慮がちに言う。
「花を飾ったのは?」
「花はレティシア様は自分で飾っていましたよ」
「あぁ、朝早く花を持ってきてたの俺も見てた。俺が部活の朝練に行く時さぁ、すれ違ったよね?」
レティシアは下を向いて何も言わない。
「ま、まぁ、そこはおいといてだな。とにかくだ、こんな頭のおかしい女は爵位剥奪だ。
国外追放を言い渡す。衛兵、この性悪女を牢屋にぶちこんでおけ!」
盛大に私への処分を宣言したけれど、衛兵の一人もその指示に従う者はいない。
「はぁ、そうですか?じゃぁ、その前にカール王子!王家の私への借金、全部、いますぐ耳を揃えて返してくださいな」
「え?」
カール王子は困惑したような目つきをしている。
あなたは第一王子のくせになにも知らなかったのね?
誓いの精霊の前でなされた借用書を魔法で私はカール王子の目の前にだしてあげた。
この国の財政は火の車だった。
王族達や貴族達は贅沢をするだけで、お金を生み出す努力もしない。
民に課す税金だって無限にとれるわけでもないのに。
私は実は転生者だ。
日本という文明の発達していた国で天才と呼ばれていた私はこの世界にあらゆるものを持ち込んだ。
この世界にスマホがあるのも、車があるのも、電気があるのも私のおかげなのだ。
私はそれらの独占販売をしている商会の会長であり、実質的オーナーである。
この国の王が無理矢理に私を侯爵にし、この国にいてくれるように頼み込んだからここにいるだけだ。
話がそれましたね?戻します。
王家は私に莫大な借金を申し込み、返済期限に返せないからと、カール王子を私に売った。
「利息分は第一王子で我慢してください。少しづつでも返済しますからぁー」
王は涙ながらに私に懇願し、私は莫大なお金の返済を待つかわりにあの顔だけが取り柄の王子を手にいれたってわけ。
「誓いの精霊の前でなされた借金は、なにがあっても無効にはなりません。この場合、王家が約束を破って私が怒れば、あなたがたは精霊の名のもとに抹殺されます。私は、それでもかまいませんがねぇ。こんな国ひとつ滅びようが痛くも痒くもありませんので」
慌てて宮殿の奥から王が走ってやってくる。
「オーロラ様、愚息が大変失礼なことをしてしまい申し訳ありません!ぜひ、ご機嫌をなおしていただけませんでしょうか?」
「ふん!そんな脳内お花畑の王子など欲しくもないわ!やっぱりお金で利息分も含めてすぐに返してくれないかしら?
莫大な借金を踏み倒す気、満々で王が私に差し出してきた貢ぎ物の王子が私を追放するってなんの冗談でしょう?
その側妃候補とやらも、私が娼館に売り飛ばそうとしてなんの不都合があります?」
「えっと。王子が貢ぎ物ですから、王子を追放しましょう。あの女はすぐにでも娼館に売り渡しますので。
どうか、お気を沈めて‥‥」
「ううん、嫌です!私は、この国を出て行きます。あ、電気もガスもスマホも私が出て行ったら使えませんからね?
また原始時代に戻ってください」
周りにいた貴族の卒業生たちはみな青ざめ、気絶する女性もいた。
用は済んだとばかりに、私はバルコニーに出るとドラゴンを呼んだ。
私と気持ちを共有している火を吐くドラゴンは今日は機嫌が悪かったみたい。
王の自慢の薔薇の庭園が真っ黒焦げになっている。
いい仕事をしたわね?
ドラゴンを褒めていると後ろから綺麗に澄んだ声が聞こえた。
「お待ちください」
振り返ると、幼い王子が私のドレスの裾をつかんでいる。
「シャルル王子、どうしました?子供はお昼寝していなさい」
「もう7歳ですから子供ではありません!」
「ふふ、私より10歳も年下なのですよ?子供でしょう?」
「大人になれば、そんなこときっと気にならなくなりますよ。僕は早く大人になって、あなたにふさわしい男になりますから」
私はシャルルをじっと見た。
美しい子だ。それだけじゃなく、知能も高そう。礼儀もわきまえている。
「ならば、私はなるべく大人にならないようにしましょう。シャルル王子にふさわしい女でいるように」
7歳の小さな王子は私にひざまずき、頬を染めて言った。
「ありがたき幸せ」
☆
宮殿の薔薇が咲き乱れる庭園では、息子2人が追いかけごっごをして遊んでいる。
私は夫の膝の上で紅茶を飲んでいる。
「もう少しミルクをいれたら?苦しくない?」
「うん、大丈夫。今度は娘がいいわ」
私は膨らみかけたお腹をさすりながらシャルルに甘えた声をだした。
すっかり大人の、いい男に成長したシャルルは王としても夫としても父親としても最高の人だ。
「ねぇ、シャルル。私、幸せだわ」
「僕も幸せだよ。愛しているよ」
完
私には仕事があったので、たまにしか学園には行っていないのだが一応出席してみた。
シャンパンを飲んで、好物のエビフライを食べているとカール王子の声が聞こえた。
「桜木麗香侯爵!俺はお前との婚約を破棄する!」
カール王子は、特徴のない安っぽい美形に青筋をたてて叫んでいた。
「はぁ。なぜですか?」
「お前は俺の側妃候補のレティシア・ダルトをさらって娼館に売ろうとしたろう?
学園で彼女の教科書を破いたり、ゴミ箱に捨てたり!靴や上履きを隠したり。
机に落書きをしたり!お葬式の真似ごとで生花を机に飾ったり!
噴水のなかに落としたり!極めて悪質、人として恥ずべき行為だ!」
「カール王子、あなたが言ったなかで正解はひとつだけですね」
「は?」
「だから、最初にあげた悪行のひとつだけですね。娼館に売ろうとしたのは私です。あとのことは知りませんね。
私の手練れの者にさらわせて、高給娼館に売ろうと思ったのに、その女が手練れの者をまんまと誘惑したから失敗しました。
やっぱり、あの男は若すぎました。女に免疫がなさすぎたのね。」
私はあの忌々しい手練れの者を思い出し、ちっ、と舌打ちをした。
あのあと、あいつのモノを切って宦官もどきにしてやったけれど。
やっぱり、女をターゲットにする時は女の刺客がいいわね!
同性には厳しいからね、人間って!
私は回想をしながら反省点をあげだして、遠い目をした。
「こ、こら!話はまだ終わっていない!お前は側妃を売り飛ばそうとした極悪人なのだな?」
「極悪人とは思いませんが、売り飛ばせなかったのは実に残念です。」
「な、なんだと?反省もしないのか?見下げ果てた奴だ!
では、教科書を破いたのは誰だ?」
「はぁーい!私です」
後ろにいた私のとりまきの一人が元気に手を上げた。
「じゃぁ、靴や上履きを隠したのは?」
「はい、僕です」
これも、取り巻きの一人ね。
「机に落書きは?」
「あ、私です。でも鉛筆で書いたからすぐ消えたはずです」
やはり、取り巻きの一人の女が遠慮がちに言う。
「花を飾ったのは?」
「花はレティシア様は自分で飾っていましたよ」
「あぁ、朝早く花を持ってきてたの俺も見てた。俺が部活の朝練に行く時さぁ、すれ違ったよね?」
レティシアは下を向いて何も言わない。
「ま、まぁ、そこはおいといてだな。とにかくだ、こんな頭のおかしい女は爵位剥奪だ。
国外追放を言い渡す。衛兵、この性悪女を牢屋にぶちこんでおけ!」
盛大に私への処分を宣言したけれど、衛兵の一人もその指示に従う者はいない。
「はぁ、そうですか?じゃぁ、その前にカール王子!王家の私への借金、全部、いますぐ耳を揃えて返してくださいな」
「え?」
カール王子は困惑したような目つきをしている。
あなたは第一王子のくせになにも知らなかったのね?
誓いの精霊の前でなされた借用書を魔法で私はカール王子の目の前にだしてあげた。
この国の財政は火の車だった。
王族達や貴族達は贅沢をするだけで、お金を生み出す努力もしない。
民に課す税金だって無限にとれるわけでもないのに。
私は実は転生者だ。
日本という文明の発達していた国で天才と呼ばれていた私はこの世界にあらゆるものを持ち込んだ。
この世界にスマホがあるのも、車があるのも、電気があるのも私のおかげなのだ。
私はそれらの独占販売をしている商会の会長であり、実質的オーナーである。
この国の王が無理矢理に私を侯爵にし、この国にいてくれるように頼み込んだからここにいるだけだ。
話がそれましたね?戻します。
王家は私に莫大な借金を申し込み、返済期限に返せないからと、カール王子を私に売った。
「利息分は第一王子で我慢してください。少しづつでも返済しますからぁー」
王は涙ながらに私に懇願し、私は莫大なお金の返済を待つかわりにあの顔だけが取り柄の王子を手にいれたってわけ。
「誓いの精霊の前でなされた借金は、なにがあっても無効にはなりません。この場合、王家が約束を破って私が怒れば、あなたがたは精霊の名のもとに抹殺されます。私は、それでもかまいませんがねぇ。こんな国ひとつ滅びようが痛くも痒くもありませんので」
慌てて宮殿の奥から王が走ってやってくる。
「オーロラ様、愚息が大変失礼なことをしてしまい申し訳ありません!ぜひ、ご機嫌をなおしていただけませんでしょうか?」
「ふん!そんな脳内お花畑の王子など欲しくもないわ!やっぱりお金で利息分も含めてすぐに返してくれないかしら?
莫大な借金を踏み倒す気、満々で王が私に差し出してきた貢ぎ物の王子が私を追放するってなんの冗談でしょう?
その側妃候補とやらも、私が娼館に売り飛ばそうとしてなんの不都合があります?」
「えっと。王子が貢ぎ物ですから、王子を追放しましょう。あの女はすぐにでも娼館に売り渡しますので。
どうか、お気を沈めて‥‥」
「ううん、嫌です!私は、この国を出て行きます。あ、電気もガスもスマホも私が出て行ったら使えませんからね?
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周りにいた貴族の卒業生たちはみな青ざめ、気絶する女性もいた。
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私と気持ちを共有している火を吐くドラゴンは今日は機嫌が悪かったみたい。
王の自慢の薔薇の庭園が真っ黒焦げになっている。
いい仕事をしたわね?
ドラゴンを褒めていると後ろから綺麗に澄んだ声が聞こえた。
「お待ちください」
振り返ると、幼い王子が私のドレスの裾をつかんでいる。
「シャルル王子、どうしました?子供はお昼寝していなさい」
「もう7歳ですから子供ではありません!」
「ふふ、私より10歳も年下なのですよ?子供でしょう?」
「大人になれば、そんなこときっと気にならなくなりますよ。僕は早く大人になって、あなたにふさわしい男になりますから」
私はシャルルをじっと見た。
美しい子だ。それだけじゃなく、知能も高そう。礼儀もわきまえている。
「ならば、私はなるべく大人にならないようにしましょう。シャルル王子にふさわしい女でいるように」
7歳の小さな王子は私にひざまずき、頬を染めて言った。
「ありがたき幸せ」
☆
宮殿の薔薇が咲き乱れる庭園では、息子2人が追いかけごっごをして遊んでいる。
私は夫の膝の上で紅茶を飲んでいる。
「もう少しミルクをいれたら?苦しくない?」
「うん、大丈夫。今度は娘がいいわ」
私は膨らみかけたお腹をさすりながらシャルルに甘えた声をだした。
すっかり大人の、いい男に成長したシャルルは王としても夫としても父親としても最高の人だ。
「ねぇ、シャルル。私、幸せだわ」
「僕も幸せだよ。愛しているよ」
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王家の長男と次男はもしや
母違い?🤣
レベルに差がありすぎる(笑)
予想外な展開に
またまた
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こんばんわぁ(*^。^*)
感想ありがとうございまぁす✨
>レベルに差がありすぎる
うんうん
同じ両親から産まれても全く正反対の兄弟っているよねぇ💦
>良い意味の驚きでした!!!
ありがとうございまぁす
今までけっこう予想外の出来事を現実でも経験してくると
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退会済ユーザのコメントです
Maro 様
あはは🤣ありがとうございまぁすー
シャルル王子のお陰で王国命拾いしましたね〜( *´艸`)♪
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とっと様
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ごめんなさい🙇♂️今気がつきました😔
返信したつもりになってました……
いつもありがとうございます😊