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1 憧れのルーカス様
私はジャスミン・ポークラーク公爵令嬢。私にはとても活発で社交的な妹、ゴリオシーナがいる。いつもたくさんの友人に囲まれている人気者だ。
「今日の乗馬クラブでのおしゃべりは、とぉーーっても楽しかったわ。あら、またお姉様ったら一人でお部屋にこもって刺繍をしていたのねぇ~~。ほぉんとに地味でつまらない趣味ばかり。私のように馬にも乗れず流行のダーツ遊びや球技もしないなんて! 最近流行っているバレーボールというスポーツはとても楽しいですわよ? スポーツを通して育む友情って素晴らしいと思いませんか?」
「そうね、とても羨ましいと思うわ。でも私は運動音痴ですし、屋敷で刺繍やお菓子作り、本を読んで静かな時間を過ごすのが楽しいのよ。それに、週に一回だけれど刺繍の会で友人と集まってお互い刺繍をしながら語り合う会を催しているのよ。そこでも友情は築けますわ」
「ふん! そんなの偽りの友情よ。だって、一緒に汗をかき泣いて笑って、そんな苦楽をともにする環境にこそ友情は育つんだもん! お姉様は可哀想ねぇ~~。そんなこともわからないなんて。土の下でこそこそ生きているモグラのような人達には真の友情なんて築けないのよっ」
私をモグラ呼ばわりする妹に注意することもできない私なのだった。
☆彡★彡☆彡
ある日のこと。ポークラーク公爵家で夜会を開催し、私が密かに憧れているルーカス・アルピン公爵嫡男様とお話をするチャンスに恵まれた。
「ポークラーク公爵家の庭園は相変らず素晴らしいですね? そういえば、オスカーはまだ留学しているのでしょう?」
「はい。お兄様が隣国に留学してもう2年目ですけれど、ポークラーク公爵家を継ぐ為にあと1年はあちらにいてお勉強するらしいです」
この方はお兄様の友人でもあったがこうして親しくお話することはなかった。艶やかな金髪と空色の瞳がとても美しい。顔立ちも整っていて、上品に話すその様子は貴公子そのもの。
私の髪はブルネットで瞳も黒く、この方のような金髪や空色の瞳に魅入られていた。
私がルーカス様と親しくお話をしながら庭園を散歩しているのをゴリオシーナが見かけたのだろう。
夜会が終わると真っ先に私に駆け寄ってきた。
「お姉様、あのルーカス様が好きなのですか?」
小首を傾げて上目遣いに聞いてくる様子が小動物のようで可愛い。ピンクの髪と瞳の綿菓子のようなゴリオシーナ。
私が返答に困っているとニヤリと笑ったゴリオシーナは「はっきり答えてくださらない! 好きじゃないんですよねぇ?」
まるで脅すように迫ってくる迫力に私は情けないことに怖じ気づいてしまった。
「え? えぇ、そうね」
妹から逃れようとして肯定した結果、妹は嬉しそうにこう言い放ったのだった。
「だったら、私に協力してください! だって私、あのルーカス様をちょっとだけ気に入りましたわ。あの髪と瞳の美しいこと! ほら、私のピンクの瞳とルーカス様の空色の瞳ってとてもお似合いでしょう? だって空色のドレスは私の為にあるようなものですもの!」
確かに空色のドレスを着た淡いピンクの髪と瞳のゴリオシーナはお人形のように可愛かった。
「お姉様! 妹の私を決して裏切らないと約束してくださいな! 可愛い妹の恋に協力してくださいよっ!」
そう言いながら私の手を取り小指をからませてきたのだった。
「今日の乗馬クラブでのおしゃべりは、とぉーーっても楽しかったわ。あら、またお姉様ったら一人でお部屋にこもって刺繍をしていたのねぇ~~。ほぉんとに地味でつまらない趣味ばかり。私のように馬にも乗れず流行のダーツ遊びや球技もしないなんて! 最近流行っているバレーボールというスポーツはとても楽しいですわよ? スポーツを通して育む友情って素晴らしいと思いませんか?」
「そうね、とても羨ましいと思うわ。でも私は運動音痴ですし、屋敷で刺繍やお菓子作り、本を読んで静かな時間を過ごすのが楽しいのよ。それに、週に一回だけれど刺繍の会で友人と集まってお互い刺繍をしながら語り合う会を催しているのよ。そこでも友情は築けますわ」
「ふん! そんなの偽りの友情よ。だって、一緒に汗をかき泣いて笑って、そんな苦楽をともにする環境にこそ友情は育つんだもん! お姉様は可哀想ねぇ~~。そんなこともわからないなんて。土の下でこそこそ生きているモグラのような人達には真の友情なんて築けないのよっ」
私をモグラ呼ばわりする妹に注意することもできない私なのだった。
☆彡★彡☆彡
ある日のこと。ポークラーク公爵家で夜会を開催し、私が密かに憧れているルーカス・アルピン公爵嫡男様とお話をするチャンスに恵まれた。
「ポークラーク公爵家の庭園は相変らず素晴らしいですね? そういえば、オスカーはまだ留学しているのでしょう?」
「はい。お兄様が隣国に留学してもう2年目ですけれど、ポークラーク公爵家を継ぐ為にあと1年はあちらにいてお勉強するらしいです」
この方はお兄様の友人でもあったがこうして親しくお話することはなかった。艶やかな金髪と空色の瞳がとても美しい。顔立ちも整っていて、上品に話すその様子は貴公子そのもの。
私の髪はブルネットで瞳も黒く、この方のような金髪や空色の瞳に魅入られていた。
私がルーカス様と親しくお話をしながら庭園を散歩しているのをゴリオシーナが見かけたのだろう。
夜会が終わると真っ先に私に駆け寄ってきた。
「お姉様、あのルーカス様が好きなのですか?」
小首を傾げて上目遣いに聞いてくる様子が小動物のようで可愛い。ピンクの髪と瞳の綿菓子のようなゴリオシーナ。
私が返答に困っているとニヤリと笑ったゴリオシーナは「はっきり答えてくださらない! 好きじゃないんですよねぇ?」
まるで脅すように迫ってくる迫力に私は情けないことに怖じ気づいてしまった。
「え? えぇ、そうね」
妹から逃れようとして肯定した結果、妹は嬉しそうにこう言い放ったのだった。
「だったら、私に協力してください! だって私、あのルーカス様をちょっとだけ気に入りましたわ。あの髪と瞳の美しいこと! ほら、私のピンクの瞳とルーカス様の空色の瞳ってとてもお似合いでしょう? だって空色のドレスは私の為にあるようなものですもの!」
確かに空色のドレスを着た淡いピンクの髪と瞳のゴリオシーナはお人形のように可愛かった。
「お姉様! 妹の私を決して裏切らないと約束してくださいな! 可愛い妹の恋に協力してくださいよっ!」
そう言いながら私の手を取り小指をからませてきたのだった。
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