(完結)婚約破棄から始まる真実の愛

青空一夏

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バイオレット王女の父親の最期(民の裁き)

 「これから、このブロンディ王国の粛清をする!邪悪な者どもを集めろ!」

 私は大声を張り上げた。まずは、カミラ女王のバカ息子だな。

「偉大なるカミラ女王のご令息よ。こちらに」

 私の呼びかけにバイオレット王女の父親が、おどおどした様子でやって来た。

「貴方は、カミラ女王の意向を無視しバイオレット王女を追放に近い形でカルロス王国に嫁がせた。騎士は3人しかおらず、馬車は1台。侍女の一人さえつけなかった」


「「「「なんてことだ!!」」」」 「「「「鬼畜だ! 殺されろと言っているようなものだ」」」

 他国の王族達の呆れた声がざわざわと響く。

「バイオレット王女を殺そうとしたと言って良い。すなわち、ブロンディ王国の大事な女王様の殺害未遂だ。この罪の刑は国民に任そう。この男を商業地域の広場に連れていけ。体を縛って逃げないようにし、札を立て罪状を書け。民が好きなように裁くだろう」

 カミラ女王の息子は、青ざめてわめいた。

「待ってくれ! 商業地域なんて殺される! あそこはカミラ女王の熱狂的崇拝者がほとんどの地域だ。その秘蔵っ子を粗末に扱ったと知られたら殺される! 頼む! やめてくれ」

「それが、わかっていてのバイオレット王女への仕打ちなら、大人しく民に裁かれろ!」

「カミラ女王が、母上が悪いんじゃないか!俺は王になりたかった。代々、女王が統治しないと竜王が祟るなんて神話の迷信を信じている国民はばかだ。男の俺が王になってなにが悪い!母上はバイオレット王女に後を継がせると言った。酷い話だ。息子の私がいるのに。だから、毒を少しずつ盛って病気に見せかけて殺した。こんなことならお気に入りのバイオレット王女にも毒を飲ませて一緒に殺せば良かった。」

 犯罪を自ら暴露し、この息子は薄ら笑っていた。カミラ女王の息子は商業地域に連れていかれた。縄で手足を縛られた。その傍らには立て札がたてられている。


*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚

この男はカミラ女王の息子のハドソン・ブロンディである。

罪状は母親殺しで、カミラ女王に少しづつ毒を盛り死に至らしめたこと。

カミラ女王の秘蔵っ子のバイオレット王女の殺人未遂罪も加重された。

よって、民の判断で裁くことを許可する。


*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚

 この文面に、今までの詳細な経緯も付け加えられた。

 ぞろぞろと集まってくる民達は、生き埋めにしようという結論に至った。すぐに死なせることはさせない。最も残酷な方法のひとつだ。

 穴を掘りハドソンは放り込まれて顔だけが土の中から覗く。その顔にはべたべたに蜂蜜が塗られた。夜になれば虫が顔中にたかるだろう。放っておいてもいずれ死ぬ。

 民達は交代で、ハドソンが弱るのを見ていた。そうして一週間後に死んだことが確認されると、カミラ女王に向けて祈りの会が開かれた。

 カミラ女王の冥福を祈るとともに、新しく即位したバイオレット王女に敬意を表したのだった。

 次は・・・・・・ハドソンの妻、アリッサの母親の番だ。
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