5 / 53
弁護士にあってみた
私は、先日のジェームズを尾行して得た録画記録を弁護士と確認していた。二人で食事をしている様子と会話もバッチリ撮れている。ボートの上でのキスは、丘から撮ったので、ぼやけて顔を寄せ合っているようにしか見えないが・・・・・・
ホテルの部屋に、二人で入るところまで撮ったので完璧な不倫の証拠と思っていた。
私が、今回雇った弁護士は、『離婚専門のマックス慰謝料を取る』で有名な女性の方だった。この証拠の見解をお聞きする為に今日は私の家に来ていただいたのだった。
「まずね、この二人の会話ですけれど、有力な資料にはなるのですが、マックス慰謝料となると会話だけでは難しいですね。ボートのキスの映像は遠すぎてキスしているように見えません。それと、ホテルの部屋。これは、一般の高級ホテルですよね?ここで、肉体関係があったと証明するのはこれだけでは足りないです。『ここで人に聞かれたくない悩みを相談していた』と言い逃れる有名人はとても多いですからね。こうした場所であれば、3回以上はその部屋に入ったところと、出てくるところを撮ってください。その部屋にどれだけ滞在していたかも問題になります。」
「そんなに、難しいものなのですか? この手帳の写しはどうですか?」
「それも、いい資料ですが、単に妄想していたと言い逃れようとする男も多いですからね。けれど、悔しいですね。二人に対する鬱憤を晴らしたいですね。お金はいりませんよ。全面的に協力しましょう。久しぶりにみるクズな人達に正義の鉄拳を与えましょう」
「ありがとうございます! 先生、3回以上となると、かなり難しいですね? どういった証拠が決め手ですか?」
「それは、ずばり、肉体関係があるという明確な証拠ですね。例えば、いたしている画像や音声。それが無理なら、いわゆる、その為だけに用意されたホテルに入る場面と出てくる場面が強力な証拠です。ですが、身分が高い者やお金持ちは、逢い引きには高級ホテルを使うのでこの場合は無理かもしれませんね」
「夫の手帳をもう一度、確認します。なにか、見落としている法則性があるかもしれません。夫は、そう言えば・・・・・・その・・・・・・」
「どうぞ、遠慮なくおっしゃってください。私は弁護士ですよ?守秘義務は守りますし、何を聞いても驚きませんよ?」
「でしたら・・・・・・あの、夫には外でしたがる性癖があったと思います。昔、妻になる前に数回・・・・・・」
「みなまで、おっしゃらなくて結構ですよ。了解しました。それは、いいことを聞きました。外でするなら映像も音声もバッチリ撮れそうですね・・・・・・あぁ、これは、夜でも写る装置ですね? 手帳をばれないようにチェックして日記もつけるようにしてください。旦那様の様子や帰宅時間、それとミランダさんが子供を預ける時に来た時間と迎えに来た時間、その様子なども事細かにつけてください。あなたの、毎日の日記も証拠資料になっていきますからね」
弁護士の先生の話がちょうど終わった頃に、侍女が来客の知らせを持ってきた。
「奥様、またミランダ様がいらっしゃいましたよ。お子様達も一緒です」
ホテルの部屋に、二人で入るところまで撮ったので完璧な不倫の証拠と思っていた。
私が、今回雇った弁護士は、『離婚専門のマックス慰謝料を取る』で有名な女性の方だった。この証拠の見解をお聞きする為に今日は私の家に来ていただいたのだった。
「まずね、この二人の会話ですけれど、有力な資料にはなるのですが、マックス慰謝料となると会話だけでは難しいですね。ボートのキスの映像は遠すぎてキスしているように見えません。それと、ホテルの部屋。これは、一般の高級ホテルですよね?ここで、肉体関係があったと証明するのはこれだけでは足りないです。『ここで人に聞かれたくない悩みを相談していた』と言い逃れる有名人はとても多いですからね。こうした場所であれば、3回以上はその部屋に入ったところと、出てくるところを撮ってください。その部屋にどれだけ滞在していたかも問題になります。」
「そんなに、難しいものなのですか? この手帳の写しはどうですか?」
「それも、いい資料ですが、単に妄想していたと言い逃れようとする男も多いですからね。けれど、悔しいですね。二人に対する鬱憤を晴らしたいですね。お金はいりませんよ。全面的に協力しましょう。久しぶりにみるクズな人達に正義の鉄拳を与えましょう」
「ありがとうございます! 先生、3回以上となると、かなり難しいですね? どういった証拠が決め手ですか?」
「それは、ずばり、肉体関係があるという明確な証拠ですね。例えば、いたしている画像や音声。それが無理なら、いわゆる、その為だけに用意されたホテルに入る場面と出てくる場面が強力な証拠です。ですが、身分が高い者やお金持ちは、逢い引きには高級ホテルを使うのでこの場合は無理かもしれませんね」
「夫の手帳をもう一度、確認します。なにか、見落としている法則性があるかもしれません。夫は、そう言えば・・・・・・その・・・・・・」
「どうぞ、遠慮なくおっしゃってください。私は弁護士ですよ?守秘義務は守りますし、何を聞いても驚きませんよ?」
「でしたら・・・・・・あの、夫には外でしたがる性癖があったと思います。昔、妻になる前に数回・・・・・・」
「みなまで、おっしゃらなくて結構ですよ。了解しました。それは、いいことを聞きました。外でするなら映像も音声もバッチリ撮れそうですね・・・・・・あぁ、これは、夜でも写る装置ですね? 手帳をばれないようにチェックして日記もつけるようにしてください。旦那様の様子や帰宅時間、それとミランダさんが子供を預ける時に来た時間と迎えに来た時間、その様子なども事細かにつけてください。あなたの、毎日の日記も証拠資料になっていきますからね」
弁護士の先生の話がちょうど終わった頃に、侍女が来客の知らせを持ってきた。
「奥様、またミランダ様がいらっしゃいましたよ。お子様達も一緒です」
あなたにおすすめの小説
愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
大人になったオフェーリア。
ぽんぽこ狸
恋愛
婚約者のジラルドのそばには王女であるベアトリーチェがおり、彼女は慈愛に満ちた表情で下腹部を撫でている。
生まれてくる子供の為にも婚約解消をとオフェーリアは言われるが、納得がいかない。
けれどもそれどころではないだろう、こうなってしまった以上は、婚約解消はやむなしだ。
それ以上に重要なことは、ジラルドの実家であるレピード公爵家とオフェーリアの実家はたくさんの共同事業を行っていて、今それがおじゃんになれば、オフェーリアには補えないほどの損失を生むことになる。
その点についてすぐに確認すると、そういう所がジラルドに見離される原因になったのだとベアトリーチェは怒鳴りだしてオフェーリアに掴みかかってきた。
その尋常では無い様子に泣き寝入りすることになったオフェーリアだったが、父と母が設定したお見合いで彼女の騎士をしていたヴァレントと出会い、とある復讐の方法を思いついたのだった。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。