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5 裁判官のチェンジを希望(マックス・オズボーン視点)
あの文化祭の騒動のあと、私は学園を懲戒解雇になり無職に逆戻り、これは少し厳しすぎないか? 学園長もなんて石頭なのだろう。
17歳が未成年者で大人のお付き合いをしてはいけないのはわかっている。でも、あと半年もしないうちにイモージェンは18歳になる。たった数ヶ月早く愛の行為をしたからって淫行って大げさすぎる。
私は学園長にも重すぎる処分をしたことへの慰謝料を求めることにした。少なくとも退職金はもらえるはずなのに懲戒解雇ではゼロだと言われた。絶対これは不法だ!
そして、ルーナの件だがこれは言いがかりとしか言えないじゃないか! サンディ・カートレット弁護士が私に請求してきた金額は2,000万フランだ。こんなものとても納得できる金額ではない。
――すぐさま弁護士をたてて法廷で争おう!
「実は婚約破棄の慰謝料として2000万フラン請求されているんです」
私はその街一番の弁護士事務所を訪れた。
「え? それはずいぶんむちゃくちゃな金額ですね!」
初めはそのようにコメントしてくれた弁護士も、私が詳細に説明し出すと苦笑してクビを横に振った。
「そのようなケースですと、私はお役に立てませんな。お帰りください」
――なぜだよ? 婚約破棄の慰謝料は通常200万ぐらいが相場のはず。なぜ10倍にも膨らむのさ? この世には無能な弁護士が多すぎる! だったら、自分で自分を弁護するだけさ!
そして迎えた裁判の日。この日はルーナの件で対決相手はあのイケメン弁護士だ!
「まずは婚約破棄の慰謝料として400万フラン(1フラン=1円)。通常より高額なのは破棄の理由が極めて悪質だからです。『25歳はおばさんなので17歳の女がいい』発言はやはり見過ごせない! 加えて、今までの生活費をルーナ・ウォルポール伯爵令嬢が全額負担していたのは結婚すると言われていたからなので、オズボーン氏は結婚詐欺の罪に値する。よって、不当に利益を得ていた分は速やかにお返しいただきたい。こちらは不当利得返還請求として1,500万フラン。それと弁護士の私の通知を無視し続けた罪は、この国では罰金100万フランだ。総額2,000万フランですね」
――淡々と言ってくるイケメン弁護士! デタラメばかりだ!
「意義あり! 『25はおばさん』発言はつい言ってしまった言葉です。そこまで拘るなんて神経質にもほどがある。精神科にでも通った方がいいでしょう? それから、私は結婚詐欺などしていません! 当時は本当に結婚しようとしていたんです。だが人間だから心変わりはありますよね? 心変わりがいけないという法律などないでしょう? 生活費もルーナが喜んで自分から出したがっていたので、甘えることにしただけです。彼女は男に貢ぐのが趣味だから、彼女の為に出させてやったんです。彼女の家に転がり込んでから1フランも払わなかったのは事実ですが、恋人同士なら持ってる方が払えばそれでいいことじゃないですか? 一緒に愛し合って暮していた思い出を踏みにじるように生活費を返させるなんて恥ずかしいと思わないのか!」
「きっしょ!」
信じられない言葉が裁判官の口から漏れた。それはものすごぉーーく小さな声だったが、舌打ちをする音まで聞こえた気がした。
男だと思っていた裁判官はよく見ると、体格のいいショートカットの金髪美人で冷たい眼差しが僕を見返していた。
――げ! おかしいよ。公平じゃないよ。裁判官が女だなんて・・・・・・男の話がわかる裁判官にチェンジ希望~~!
僕は冷や汗が流れ出していた。あの裁判官の目、超怖いよぉ~~。
「すみません! 裁判官ってチェンジできないのですか?」
私は裁判官の横の男性に涙目ですがったが呆れたように首を振られただけで、ますますその女性裁判官に睨まれたのだった。
「このあたくしでは不服でしょうか? マックス・オズボーンさん! それとも旧来の男尊女卑をこの法廷に持ち込むつもりですか?」
17歳が未成年者で大人のお付き合いをしてはいけないのはわかっている。でも、あと半年もしないうちにイモージェンは18歳になる。たった数ヶ月早く愛の行為をしたからって淫行って大げさすぎる。
私は学園長にも重すぎる処分をしたことへの慰謝料を求めることにした。少なくとも退職金はもらえるはずなのに懲戒解雇ではゼロだと言われた。絶対これは不法だ!
そして、ルーナの件だがこれは言いがかりとしか言えないじゃないか! サンディ・カートレット弁護士が私に請求してきた金額は2,000万フランだ。こんなものとても納得できる金額ではない。
――すぐさま弁護士をたてて法廷で争おう!
「実は婚約破棄の慰謝料として2000万フラン請求されているんです」
私はその街一番の弁護士事務所を訪れた。
「え? それはずいぶんむちゃくちゃな金額ですね!」
初めはそのようにコメントしてくれた弁護士も、私が詳細に説明し出すと苦笑してクビを横に振った。
「そのようなケースですと、私はお役に立てませんな。お帰りください」
――なぜだよ? 婚約破棄の慰謝料は通常200万ぐらいが相場のはず。なぜ10倍にも膨らむのさ? この世には無能な弁護士が多すぎる! だったら、自分で自分を弁護するだけさ!
そして迎えた裁判の日。この日はルーナの件で対決相手はあのイケメン弁護士だ!
「まずは婚約破棄の慰謝料として400万フラン(1フラン=1円)。通常より高額なのは破棄の理由が極めて悪質だからです。『25歳はおばさんなので17歳の女がいい』発言はやはり見過ごせない! 加えて、今までの生活費をルーナ・ウォルポール伯爵令嬢が全額負担していたのは結婚すると言われていたからなので、オズボーン氏は結婚詐欺の罪に値する。よって、不当に利益を得ていた分は速やかにお返しいただきたい。こちらは不当利得返還請求として1,500万フラン。それと弁護士の私の通知を無視し続けた罪は、この国では罰金100万フランだ。総額2,000万フランですね」
――淡々と言ってくるイケメン弁護士! デタラメばかりだ!
「意義あり! 『25はおばさん』発言はつい言ってしまった言葉です。そこまで拘るなんて神経質にもほどがある。精神科にでも通った方がいいでしょう? それから、私は結婚詐欺などしていません! 当時は本当に結婚しようとしていたんです。だが人間だから心変わりはありますよね? 心変わりがいけないという法律などないでしょう? 生活費もルーナが喜んで自分から出したがっていたので、甘えることにしただけです。彼女は男に貢ぐのが趣味だから、彼女の為に出させてやったんです。彼女の家に転がり込んでから1フランも払わなかったのは事実ですが、恋人同士なら持ってる方が払えばそれでいいことじゃないですか? 一緒に愛し合って暮していた思い出を踏みにじるように生活費を返させるなんて恥ずかしいと思わないのか!」
「きっしょ!」
信じられない言葉が裁判官の口から漏れた。それはものすごぉーーく小さな声だったが、舌打ちをする音まで聞こえた気がした。
男だと思っていた裁判官はよく見ると、体格のいいショートカットの金髪美人で冷たい眼差しが僕を見返していた。
――げ! おかしいよ。公平じゃないよ。裁判官が女だなんて・・・・・・男の話がわかる裁判官にチェンジ希望~~!
僕は冷や汗が流れ出していた。あの裁判官の目、超怖いよぉ~~。
「すみません! 裁判官ってチェンジできないのですか?」
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