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2 本当はイケメンだったんですね? そして妹が・・・・・・
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「奥様、キャベツとピーマンを、また旦那様が残しておられます」
侍女長のマーサーがまた、報告しにきたから、オレンジを多めに入れて、やはりジュースにした。もちろん、ピーマンは、ほんの少ししか最初は、いれない。
段々と野菜の味になれて来たカシアス様は、ジュースにしなくてもすこしづつ野菜をお召し上がりになった。
そうして、三ヶ月も経った日のある日、カシアス様は包帯を取ったのだった。
「なぜだか、皮膚が少しも痒くならない。今までは、陽射しに当たると赤くなって痒くてたまらなかった」
「そうですか・・・・・・それは良かったですね」
私はカシアス様を見て、あまりの美しさに驚嘆した。
綺麗な銀髪に、澄んだアメジストの瞳は天空に輝く星のように輝いていた。彫刻のような整った顔だちは、驚くほど白く女性の私より、よほど綺麗な肌なのだった。
カシアス様は、それからはどこにでもお出かけになり、たちまち貴族の女性達を虜にした。
「「「なんて、綺麗なロン公爵夫妻でしょう? 奥様もカシアス様も、まるで天界の美神のようですわ」」」
そんな賞賛が飛び交うようになった頃、妹のオークリンが屋敷にやってきた。
「私こそは、ロン公爵夫人ではないですか? お姉様が無理矢理、私から奪った地位を返していただきますわ!」
「なにを言うの? 貴女が泣いて嫌がったではありませんか? だから、私は・・・・・・」
その先を言おうとして、オークリンから囁かれた。
「お姉様。お願い! もともとは、私が望まれた結婚よ? お願いよ、大好きな最愛のお姉様・・・・・・」
私は、反論するのはやめた。全ては、妹の言うとおりでいい。オークリンは幼い頃から私を慕っていた大事な妹だもの。亡くなったお母様はおっしゃったわ。
妹を守るようにと。
侍女長のマーサーがまた、報告しにきたから、オレンジを多めに入れて、やはりジュースにした。もちろん、ピーマンは、ほんの少ししか最初は、いれない。
段々と野菜の味になれて来たカシアス様は、ジュースにしなくてもすこしづつ野菜をお召し上がりになった。
そうして、三ヶ月も経った日のある日、カシアス様は包帯を取ったのだった。
「なぜだか、皮膚が少しも痒くならない。今までは、陽射しに当たると赤くなって痒くてたまらなかった」
「そうですか・・・・・・それは良かったですね」
私はカシアス様を見て、あまりの美しさに驚嘆した。
綺麗な銀髪に、澄んだアメジストの瞳は天空に輝く星のように輝いていた。彫刻のような整った顔だちは、驚くほど白く女性の私より、よほど綺麗な肌なのだった。
カシアス様は、それからはどこにでもお出かけになり、たちまち貴族の女性達を虜にした。
「「「なんて、綺麗なロン公爵夫妻でしょう? 奥様もカシアス様も、まるで天界の美神のようですわ」」」
そんな賞賛が飛び交うようになった頃、妹のオークリンが屋敷にやってきた。
「私こそは、ロン公爵夫人ではないですか? お姉様が無理矢理、私から奪った地位を返していただきますわ!」
「なにを言うの? 貴女が泣いて嫌がったではありませんか? だから、私は・・・・・・」
その先を言おうとして、オークリンから囁かれた。
「お姉様。お願い! もともとは、私が望まれた結婚よ? お願いよ、大好きな最愛のお姉様・・・・・・」
私は、反論するのはやめた。全ては、妹の言うとおりでいい。オークリンは幼い頃から私を慕っていた大事な妹だもの。亡くなったお母様はおっしゃったわ。
妹を守るようにと。
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