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龍の花嫁(アレクサ女公爵視点)
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リリィが助かって、本当に良かったのだが、リリィの容姿がずいぶん変ってしまったことに驚きを隠せないでいた。
黄金の髪と瞳になり、肌もなめらかで、10歳ほどは若返った気もする。顔立ちも、可愛らしく庶民的な丸顔だったはずなのに、グレイスに負けず劣らずの美貌になっていた。
「龍神様、これは、本当にリリィなのでしょうか?」
私とグレイスが、不安になるほどの変りようだったので、同時にこのような質問をしてしまった。
「えぇ、間違いなく中身はリリィですよ。ただ、龍の血が入ったので、龍族特有の容姿に変っただけです。髪と瞳は黄金に、肌は太陽の陽をあびるとキラキラと光ります」
「あぁ、中身がリリィなら、容姿の変化は気にはなりません。とにかく、リリィが生きてくれていうことはないです。もう、二度とリリィをこのような目にはあわせたくありません」
私は、龍神様に感謝してグレイスと抱き合って喜んだ。お姉様もアレクサンダーも、満足げな顔をしていた。
「こんなことが、二度とないようにリリィを外にはお使いにはださないようにしますわ」
グレイスが誓いをたてるように言った言葉に龍神様が愉快そうに笑った。
「外に行っても、それこそ治安の悪い路地裏でも、好きに歩かせて大丈夫ですよ」
「「「「え! なんて、乱暴なことをおっしゃるのですか?」」」」
私達は、龍神様に向かって非難めいた眼差しを向けてしまった。神様だというのに、あまりにも若く美しいこの青年には、つい甥っ子のアレクサンダーと接している時と同じ気分になってしまう。
「リリィは、もうなにをされても、傷が治りますからねぇ。当分、死ぬこともないですし・・・・・・」
「「「「えぇ! 死なない・・・・・・それって・・・・・・」」」
「龍は、ほぼ5000年ほど生きます。途中から龍化したのなら、4000年ほどかな。 怪我もしなければ病気にもなりません」
私達は、驚くと同時に呆れたのだった。
4000年だと? リリィは、私達が亡くなった後も、ずっと生きることになる。
それは、果たして幸せなのだろうか・・・・・・
「なぁに、大丈夫ですよ。私にプロポーズしてきたので快諾しました。人間界で生きるのも悪くない」
龍神様には、私の心の中の声が聞こえたのだろうか? ん? ということは・・・・・・この龍神様がリリィの夫になるわけで・・・・・・これは・・・・・・リリィのために結婚式が開けるではないか!
「誰が、誰にプロポーズしたのでしょうか?」
グレイスが、期待をこめて頬をピンクに染めながら目を輝かせていた。
私と同じように、リリィの結婚式ができると思ってワクワクしているのに違いない。
「あぁ、リリィが私に花嫁にしてくれ、と言ったので・・・・・・私は、このリリィの話を貴女方から聞いて、とても好意をもっていたのでね。相思相愛というわけです。展開が、早すぎる気もしたが、人間界ではこんなものですか?」
龍神様の言葉に私達は、心の底から、幸せな笑い声をたてたのだった。
私達の、賑やかな笑い声に目を覚まして、キョトンとしていたのがリリィだった。
「あれぇ? ここは、天国のはずなのに、皆様がなぜいらっしゃるのです? あ、もしかして・・・・・・あの残酷王子達に殺されたんですね? お会いできたのは嬉しいですが、リリィは悲しいです。こんなの、酷いです。・・・・・・うっ、うっ、うわぁーーん!」
リリィは、大きな声で泣き出したのだった。
黄金の髪と瞳になり、肌もなめらかで、10歳ほどは若返った気もする。顔立ちも、可愛らしく庶民的な丸顔だったはずなのに、グレイスに負けず劣らずの美貌になっていた。
「龍神様、これは、本当にリリィなのでしょうか?」
私とグレイスが、不安になるほどの変りようだったので、同時にこのような質問をしてしまった。
「えぇ、間違いなく中身はリリィですよ。ただ、龍の血が入ったので、龍族特有の容姿に変っただけです。髪と瞳は黄金に、肌は太陽の陽をあびるとキラキラと光ります」
「あぁ、中身がリリィなら、容姿の変化は気にはなりません。とにかく、リリィが生きてくれていうことはないです。もう、二度とリリィをこのような目にはあわせたくありません」
私は、龍神様に感謝してグレイスと抱き合って喜んだ。お姉様もアレクサンダーも、満足げな顔をしていた。
「こんなことが、二度とないようにリリィを外にはお使いにはださないようにしますわ」
グレイスが誓いをたてるように言った言葉に龍神様が愉快そうに笑った。
「外に行っても、それこそ治安の悪い路地裏でも、好きに歩かせて大丈夫ですよ」
「「「「え! なんて、乱暴なことをおっしゃるのですか?」」」」
私達は、龍神様に向かって非難めいた眼差しを向けてしまった。神様だというのに、あまりにも若く美しいこの青年には、つい甥っ子のアレクサンダーと接している時と同じ気分になってしまう。
「リリィは、もうなにをされても、傷が治りますからねぇ。当分、死ぬこともないですし・・・・・・」
「「「「えぇ! 死なない・・・・・・それって・・・・・・」」」
「龍は、ほぼ5000年ほど生きます。途中から龍化したのなら、4000年ほどかな。 怪我もしなければ病気にもなりません」
私達は、驚くと同時に呆れたのだった。
4000年だと? リリィは、私達が亡くなった後も、ずっと生きることになる。
それは、果たして幸せなのだろうか・・・・・・
「なぁに、大丈夫ですよ。私にプロポーズしてきたので快諾しました。人間界で生きるのも悪くない」
龍神様には、私の心の中の声が聞こえたのだろうか? ん? ということは・・・・・・この龍神様がリリィの夫になるわけで・・・・・・これは・・・・・・リリィのために結婚式が開けるではないか!
「誰が、誰にプロポーズしたのでしょうか?」
グレイスが、期待をこめて頬をピンクに染めながら目を輝かせていた。
私と同じように、リリィの結婚式ができると思ってワクワクしているのに違いない。
「あぁ、リリィが私に花嫁にしてくれ、と言ったので・・・・・・私は、このリリィの話を貴女方から聞いて、とても好意をもっていたのでね。相思相愛というわけです。展開が、早すぎる気もしたが、人間界ではこんなものですか?」
龍神様の言葉に私達は、心の底から、幸せな笑い声をたてたのだった。
私達の、賑やかな笑い声に目を覚まして、キョトンとしていたのがリリィだった。
「あれぇ? ここは、天国のはずなのに、皆様がなぜいらっしゃるのです? あ、もしかして・・・・・・あの残酷王子達に殺されたんですね? お会いできたのは嬉しいですが、リリィは悲しいです。こんなの、酷いです。・・・・・・うっ、うっ、うわぁーーん!」
リリィは、大きな声で泣き出したのだった。
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