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※途中から視点変わります。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
(あぁ、キラキラした眼差しが痛い……困ったな……この状況で、私がそのマリアだなんて……とても言えないわ……)
そんな気持ちでどうしようか悩んでいると、裁縫部の主任が奥の部屋から大きな声で私を呼びながら、小走りに駆けてきた。
「マリアさぁーん! コロッセウムに出す新作ですね! 今、お持ちの物、お預かりします。すぐに縫い合わせます、今すぐに! トップデザイナーのマリアさんをお待たせしてはいけませんからねっ!」
三人の視線が一斉に私へ注がれて、いたたまれない。
「……す、すいません。同僚だったマリアさんが、あのトップデザイナーのマリアさんだったなんて、まったく思いもよらず……まさか同一人物だったなんて……」
ミオさんは顔面蒼白になり、声を震わせている。
「私もすみません」「俺も、すみません」
リナさんとケン君まで、謝らせてしまった。
「私こそ、言いそびれてしまってごめんなさい……イメージにそぐわなくて……申し訳ない気持ちです」
ミオさんたちを余計に恐縮させてしまったみたい。
(自分の気持ちを伝えるって難しいわ。 私は全然怒ってないんだけど……)
私は気を取り直して、主任に向かって話しかけた。
「これは見た目はスカートのように見えますが、足の部分がちゃんとふたつに分かれていて、とても便利なんです。口頭で説明したくて、自分で持ってきました……」
キュロットスカートの構造を丁寧に説明して、裁縫部の人たちに理解してもらえたところで、サンテリオ侯爵様が姿を現す。
「アトリエにいないから探してしまったよ。さあ、そろそろ帰ろうか?」
「もうそんな時間なんですか? まだまだやりたいことがたくさんあったのに……ところで、ブロック服飾工房の人たちを引き抜いたのですね?」
「違うよ、求人誌に募集を掲載しただけさ。よほど、ブロック服飾工房の待遇が悪かったのだろう。あんなに、ごそっと来るとは思わなかった」
とても愉快そうに笑うサンテリオ侯爵様に、ミオさんたちは苦笑している。
「……この時期に募集するなんて、絶対わざとですよね?」
私が尋ねると、
「あぁ、もちろん、わざとさ。だが、積極的な意地悪はしていない。あいつらが従業員を思いやり、待遇を良くしていれば、誰も転職なんてしないさ」
そんなサンテリオ侯爵様の言葉をきっかけに、ブロック服飾工房から来た人たちは口々に愚痴をこぼし始めた。
「ソフィア様がいばり散らして、すっごく居心地が悪かったよなぁ」
「お給料は少なくて、支払いも遅れがちだったから、本当に辛かったわ」
「気に入らないことがあると、すぐに『クビにしてやるからっ』だもんね」
そして皆、ここに転職してきたことを心から喜び、自然と顔をほころばせていた。
「でも、ここは働きやすいし環境も良くて、やっと落ち着ける場所に来られて、本当に良かったです!」
「そう、そう。裁縫を楽しみながら仕事ができるって、本当に素晴らしいです。ブロック服飾工房では、小さな失敗でもずっとガミガミ文句を言われたし、上手に仕上げても『レオナード様の指示が良かったから』『ソフィア様のデザインが良かったから』みたいに言われるだけでしたから」
確かに、その状況ではサンテリオ服飾工房の募集がなくても、辞めたいと思った人は少なくなかっただろう。
※レオナード視点
僕はオッキーニ男爵領では自分の才能が一番だと思っていたが、サンテリオ服飾工房と張り合うつもりは全くなかったし、ましてや接点など皆無だと思っていた。国で一番のファッション街に構えるサンテリオ服飾工房は、誰もが一度は着たいと憧れるドレスを作る、女性たちの夢のブランドだ。ブロック服飾工房とは、そもそも格が違いすぎる。しかし、マリアから盗んだデザイン画のおかげで、僕たちは同じ舞台に立つことが決定した。初めは素晴らしいチャンスだと思い、ソフィアと手を取り合って喜びの声を上げた。
しかし、王家からの課題は、想像以上に手強かった。コロッセウムには多くの民が押し寄せるだろう。富める者も、そうでない者も――そのすべての人が着たいと思う服を作れ、そんな趣旨だった。
(そんなの、到底思い浮かぶはずがないさ……)
僕がこれまで作ってきたのは、オッキーニ男爵領のお金持ちを相手にした、どこか貴族風のドレスばかりだ。貴族になれない平民が、そこそこのお金を出して真似したいと思う――そんな人たちの欲望を叶える、いわば“見かけだけは派手で豪華に見えるドレス”なのだ。
(……いいデザインの案も浮かばない上に、従業員たちは半分も残っていない……くそっ、何もかもうまくいかないぞ!)
そんな時、風の噂で耳に入ったのは、ここを辞めた者たちが皆、サンテリオ服飾工房に転職できたという話だった。腹の虫が収まらなかった僕は、意地悪でひとつの策を思いつく――嫌がらせのつもりで、元従業員たちの勤務評価をでっち上げ、サンテリオ服飾工房宛に送ってやったのだ。
『嘘つきで、怠け癖のある者たちだ。そのまま雇い続ければ、大変な騒ぎになるだろう』と書いてやった。実際の彼らは真面目に働く職人ばかりだったが、怒りに任せて筆を走らせた。
(あんな奴ら、サンテリオ服飾工房から解雇されてしまえ!)
ところが、返ってきたのは、サンテリオ侯爵家の紋章が刻まれた封蝋で閉じられた1通の手紙。
封筒の中にあった手紙にはただ1行だけ。
『濁った目に、真実は映らない』
(これは僕の目が濁っていて、優秀な人材さえも見極められない、という意味だよな? 能なしって言われた気がする……しかもすっごく怒っているかんじだぞ……)
僕は高位貴族を怒らせた恐怖と惨めさで、もうどうしようもなく頭を抱えて泣くしかなかった。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※音声入力で執筆しているため、侯爵が公爵に変換されてしまいます。何度も見直しをしているのですが、投稿直前に書き直す部分などもあったりすると、そこも公爵に変換されるんですよね💦 投稿後も見直して、修正をいれていきますので、ご容赦くださいませ🙇🏻♀️
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(あぁ、キラキラした眼差しが痛い……困ったな……この状況で、私がそのマリアだなんて……とても言えないわ……)
そんな気持ちでどうしようか悩んでいると、裁縫部の主任が奥の部屋から大きな声で私を呼びながら、小走りに駆けてきた。
「マリアさぁーん! コロッセウムに出す新作ですね! 今、お持ちの物、お預かりします。すぐに縫い合わせます、今すぐに! トップデザイナーのマリアさんをお待たせしてはいけませんからねっ!」
三人の視線が一斉に私へ注がれて、いたたまれない。
「……す、すいません。同僚だったマリアさんが、あのトップデザイナーのマリアさんだったなんて、まったく思いもよらず……まさか同一人物だったなんて……」
ミオさんは顔面蒼白になり、声を震わせている。
「私もすみません」「俺も、すみません」
リナさんとケン君まで、謝らせてしまった。
「私こそ、言いそびれてしまってごめんなさい……イメージにそぐわなくて……申し訳ない気持ちです」
ミオさんたちを余計に恐縮させてしまったみたい。
(自分の気持ちを伝えるって難しいわ。 私は全然怒ってないんだけど……)
私は気を取り直して、主任に向かって話しかけた。
「これは見た目はスカートのように見えますが、足の部分がちゃんとふたつに分かれていて、とても便利なんです。口頭で説明したくて、自分で持ってきました……」
キュロットスカートの構造を丁寧に説明して、裁縫部の人たちに理解してもらえたところで、サンテリオ侯爵様が姿を現す。
「アトリエにいないから探してしまったよ。さあ、そろそろ帰ろうか?」
「もうそんな時間なんですか? まだまだやりたいことがたくさんあったのに……ところで、ブロック服飾工房の人たちを引き抜いたのですね?」
「違うよ、求人誌に募集を掲載しただけさ。よほど、ブロック服飾工房の待遇が悪かったのだろう。あんなに、ごそっと来るとは思わなかった」
とても愉快そうに笑うサンテリオ侯爵様に、ミオさんたちは苦笑している。
「……この時期に募集するなんて、絶対わざとですよね?」
私が尋ねると、
「あぁ、もちろん、わざとさ。だが、積極的な意地悪はしていない。あいつらが従業員を思いやり、待遇を良くしていれば、誰も転職なんてしないさ」
そんなサンテリオ侯爵様の言葉をきっかけに、ブロック服飾工房から来た人たちは口々に愚痴をこぼし始めた。
「ソフィア様がいばり散らして、すっごく居心地が悪かったよなぁ」
「お給料は少なくて、支払いも遅れがちだったから、本当に辛かったわ」
「気に入らないことがあると、すぐに『クビにしてやるからっ』だもんね」
そして皆、ここに転職してきたことを心から喜び、自然と顔をほころばせていた。
「でも、ここは働きやすいし環境も良くて、やっと落ち着ける場所に来られて、本当に良かったです!」
「そう、そう。裁縫を楽しみながら仕事ができるって、本当に素晴らしいです。ブロック服飾工房では、小さな失敗でもずっとガミガミ文句を言われたし、上手に仕上げても『レオナード様の指示が良かったから』『ソフィア様のデザインが良かったから』みたいに言われるだけでしたから」
確かに、その状況ではサンテリオ服飾工房の募集がなくても、辞めたいと思った人は少なくなかっただろう。
※レオナード視点
僕はオッキーニ男爵領では自分の才能が一番だと思っていたが、サンテリオ服飾工房と張り合うつもりは全くなかったし、ましてや接点など皆無だと思っていた。国で一番のファッション街に構えるサンテリオ服飾工房は、誰もが一度は着たいと憧れるドレスを作る、女性たちの夢のブランドだ。ブロック服飾工房とは、そもそも格が違いすぎる。しかし、マリアから盗んだデザイン画のおかげで、僕たちは同じ舞台に立つことが決定した。初めは素晴らしいチャンスだと思い、ソフィアと手を取り合って喜びの声を上げた。
しかし、王家からの課題は、想像以上に手強かった。コロッセウムには多くの民が押し寄せるだろう。富める者も、そうでない者も――そのすべての人が着たいと思う服を作れ、そんな趣旨だった。
(そんなの、到底思い浮かぶはずがないさ……)
僕がこれまで作ってきたのは、オッキーニ男爵領のお金持ちを相手にした、どこか貴族風のドレスばかりだ。貴族になれない平民が、そこそこのお金を出して真似したいと思う――そんな人たちの欲望を叶える、いわば“見かけだけは派手で豪華に見えるドレス”なのだ。
(……いいデザインの案も浮かばない上に、従業員たちは半分も残っていない……くそっ、何もかもうまくいかないぞ!)
そんな時、風の噂で耳に入ったのは、ここを辞めた者たちが皆、サンテリオ服飾工房に転職できたという話だった。腹の虫が収まらなかった僕は、意地悪でひとつの策を思いつく――嫌がらせのつもりで、元従業員たちの勤務評価をでっち上げ、サンテリオ服飾工房宛に送ってやったのだ。
『嘘つきで、怠け癖のある者たちだ。そのまま雇い続ければ、大変な騒ぎになるだろう』と書いてやった。実際の彼らは真面目に働く職人ばかりだったが、怒りに任せて筆を走らせた。
(あんな奴ら、サンテリオ服飾工房から解雇されてしまえ!)
ところが、返ってきたのは、サンテリオ侯爵家の紋章が刻まれた封蝋で閉じられた1通の手紙。
封筒の中にあった手紙にはただ1行だけ。
『濁った目に、真実は映らない』
(これは僕の目が濁っていて、優秀な人材さえも見極められない、という意味だよな? 能なしって言われた気がする……しかもすっごく怒っているかんじだぞ……)
僕は高位貴族を怒らせた恐怖と惨めさで、もうどうしようもなく頭を抱えて泣くしかなかった。
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※音声入力で執筆しているため、侯爵が公爵に変換されてしまいます。何度も見直しをしているのですが、投稿直前に書き直す部分などもあったりすると、そこも公爵に変換されるんですよね💦 投稿後も見直して、修正をいれていきますので、ご容赦くださいませ🙇🏻♀️
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