【完結】魔王を倒す前に俺が倒れます!

ゆい

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本編

俺が前世を思い出した後の話

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恐怖で走馬灯のように幼い頃まで記憶が蘇った時に前世の記憶も思い出し、『あれ?この世界、小説の中の世界じゃね?』となった。
エルの顔を見た。

「エル、…エルンスト・サン・リストウィーク。」

「ユーリ?」

ジークの顔を見る。

「ジーク、…ジークハロルド・ダンドウェル。」

「ユーリ!」

俺は壁からズルズルと崩れ落ちる。
まさに絶望だった。
俺は、…転生したのか?しかも、母ちゃんに嵌められてハマったBL小説に。…嘘だろ。あの小説の世界なのか?マジか?

顔を上げ2人を見れば、確かに小説の表紙や挿絵に酷似した主人公と仲間の顔だった。実物は数倍美形だが。
しかし、転生しておいてなんだが、BLの世界だけは勘弁してくれ!神様は母ちゃんと同じで俺にBL布教が趣味なんですかぁ!?

「ユーリ?大丈夫か?」

「エル、…今、ユーリは俺達の本名を言わなかったか?」

「……言っていたな。ユーリ、誰から聞いた。」

掴まれたままの腕を上に引き上げられた。

「いたっ!だ、誰にも、聞いて、いない。腕、痛い。」

痛くて涙が出てきた。
腕も痛いが、心はもっと痛い。
なんで主人公とその仲間(主人公を押し倒した男)と旅に出なきゃならないんだ。
そうだ、BL世界であっても俺がBLする必要はない、俺は名前も出てこないモブなはずだから、魔王を倒す旅には同行していなかった。

「か、帰る、王都に帰りたい!」

半泣き状態の俺はただ帰りたいと喚いた。

「…ジーク。」

「ああ。」

項垂れながら喚く俺を見た2人は、アイコンタクトで会話をしていたらしく、俺は全く気が付かなかった。


あれからジークに抱き上げられベッドに降ろされた。
またあれよあれよという間に服は脱がされ、前にエル、後にジークという布陣で俺を甚振っている。
ジークは俺の乳首を捏ねくりながら、

「俺達の本当の名前を知っている訳を言え。」

と、尋問してくる。
耳元で聴くバリトンボイスが腹に響く。
エルは俺の俺をレロレロと飴玉を転がすように舐める。
根元から先端へ舌を這わせたり、尿道口を開くように舌を入れたりする。

「ユーリの精液甘いね。」

先走った液体を舐めながらエルはそう言う。
甘いって何?俺糖尿病?

俺はジークの質問にどう答えて良いかわからず、ただエルの与えてくる快楽で頭が回らないでいた。
そんな快楽で思い出したのは、【尋問は、身体に痛みを与えるより快楽を与えられた方が辛い】って読んだ官能小説の一文。
そんなことを思い出した俺は暴れようとしたが、後ろのジークに抑えられているため、出来なかった。

今さっき前世で読んだBL小説知識を思い出しただけで、頭がいっぱいいっぱいなのに、なんでその主人公と仲間に襲われているんでしょうか?!

目の前に神様がいたら、殴ってもいい案件ですよね!?



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