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本編
俺が無駄に悩む話
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エル達の仲間の1人がいると思われる街に着いた。
着いた時間が夕方だったので、今日はこのまま宿屋に直行となった。
大きな街で、多くの人々が行き交う。王都でもあまり見なかった獣人やドワーフを見る。この街は多種族を受け入れているようだ。
街の門番に教えてもらった宿屋に着く。
外観は大きく、俺が働いていた宿屋より高級そうだった。
2人は家名持ちだから、出身は貴族出とわかるが、俺は平民だから家名はない。
高級なところは大体が貴族向けだから、俺が泊まることはできない。
「エル、ジーク、俺ここには泊まれない。俺は別の宿屋探す。」
「ユーリ、大丈夫だから。」
「ユーリは俺達と一緒にいればいいだけだ。」
と、ジークに手を引かれて宿屋に入った。エルの気遣い、ジークの手の温かさが、じんわりと心に染み入る。
宿屋に入れば案の定、貴族と思われるお客や、従業員にジロジロ見られる。
エルとジークは堂々として、若い女性達は顔を赤くして2人を見ていた。
エルが受け付けをして、部屋を案内される。
部屋は豪華な造りになっていて、二間続きで、奥が寝室なんだろう。
案内の人がエルに食事は部屋で取るか食堂で取るか、朝の食事の確認などをしていた。
ジークは部屋に入ってソファでぐだあっと寛ぎ、俺は興味津々であちこちを見て回る。
寝室を覗いたら、でかいベッドが2台。俺はソファかな。
平民の宿屋なら、冒険者パーティー用に4~6台のベッドが置いてある部屋も用意しておくけど、貴族用なら大体の部屋がツイン仕様なのが普通だから。
「ユーリ、疲れただろう。食事は部屋で取れるようにしたから、部屋で待っていて。ジークとちょっとここら辺見てくるから。部屋から出たらダメだよ。」
「うん、気を付けていってらっしゃい。」
2人を見送り、ソファにゴロンと寝転がる。
疲れているが、魔物を倒しているわけでもなく、馬車に揺られ、ご飯を作っているだけ。夜寝る前に口づけを交わすだけで給金が発生する。
仕事らしい仕事なんてしていない。
2人の傍は楽しいから忘れていたけど、周りから見たら俺ってお荷物だよなぁ。
剣も攻撃魔法も使えない。美形2人の傍で、平民が大事そうに連れていたら、おかしいよな。
それに2人が俺を大事にしてくれるのは、治癒力やレベルアップのため。
魔王を倒せたら、雇用契約は終了する関係なんだ。
こんな高級宿、二度と泊まれない生活に戻るんだろう。
…いや、2人と離れるのが嫌なのかな。
柄にもなく悩む俺。ない頭を使ったら、そのままソファで寝落ちしてしまった。
「ユーリ、起きて。ごはん届いているよ。」
エルにゆさゆさ揺すぶられて、目が覚める。
「んあっ、ん、あさ?」
「まだ夜。食事届いたから食べよっか。」
「あ、ごめん。寝ちゃった。」
「いや、ちゃんと部屋で待っててくれたから、怒ってないよ。さ、食べよ。」
料理が盛られた皿はすでにテーブルに置かれ、反対側ソファにはジークが座っていた。
俺の隣にエルが座ると、2人は食べ始めた。
寝起きのすぐの食事で、中々食べ物が呑み込めないでいた。
「ユーリの飯の方が上手い。」
「そうだね。」
「……。」
いつもなら調子に乗って『もっと褒め称えてもいいんだよ』と言ってくるユーリが何も言ってこない。
「ユーリ?具合悪いの?」
「…ん、いや、まだ眠くて、頭回らないだけ。ごめん。もう寝るわ。」
と、俺はまたソファで寝だした。
着いた時間が夕方だったので、今日はこのまま宿屋に直行となった。
大きな街で、多くの人々が行き交う。王都でもあまり見なかった獣人やドワーフを見る。この街は多種族を受け入れているようだ。
街の門番に教えてもらった宿屋に着く。
外観は大きく、俺が働いていた宿屋より高級そうだった。
2人は家名持ちだから、出身は貴族出とわかるが、俺は平民だから家名はない。
高級なところは大体が貴族向けだから、俺が泊まることはできない。
「エル、ジーク、俺ここには泊まれない。俺は別の宿屋探す。」
「ユーリ、大丈夫だから。」
「ユーリは俺達と一緒にいればいいだけだ。」
と、ジークに手を引かれて宿屋に入った。エルの気遣い、ジークの手の温かさが、じんわりと心に染み入る。
宿屋に入れば案の定、貴族と思われるお客や、従業員にジロジロ見られる。
エルとジークは堂々として、若い女性達は顔を赤くして2人を見ていた。
エルが受け付けをして、部屋を案内される。
部屋は豪華な造りになっていて、二間続きで、奥が寝室なんだろう。
案内の人がエルに食事は部屋で取るか食堂で取るか、朝の食事の確認などをしていた。
ジークは部屋に入ってソファでぐだあっと寛ぎ、俺は興味津々であちこちを見て回る。
寝室を覗いたら、でかいベッドが2台。俺はソファかな。
平民の宿屋なら、冒険者パーティー用に4~6台のベッドが置いてある部屋も用意しておくけど、貴族用なら大体の部屋がツイン仕様なのが普通だから。
「ユーリ、疲れただろう。食事は部屋で取れるようにしたから、部屋で待っていて。ジークとちょっとここら辺見てくるから。部屋から出たらダメだよ。」
「うん、気を付けていってらっしゃい。」
2人を見送り、ソファにゴロンと寝転がる。
疲れているが、魔物を倒しているわけでもなく、馬車に揺られ、ご飯を作っているだけ。夜寝る前に口づけを交わすだけで給金が発生する。
仕事らしい仕事なんてしていない。
2人の傍は楽しいから忘れていたけど、周りから見たら俺ってお荷物だよなぁ。
剣も攻撃魔法も使えない。美形2人の傍で、平民が大事そうに連れていたら、おかしいよな。
それに2人が俺を大事にしてくれるのは、治癒力やレベルアップのため。
魔王を倒せたら、雇用契約は終了する関係なんだ。
こんな高級宿、二度と泊まれない生活に戻るんだろう。
…いや、2人と離れるのが嫌なのかな。
柄にもなく悩む俺。ない頭を使ったら、そのままソファで寝落ちしてしまった。
「ユーリ、起きて。ごはん届いているよ。」
エルにゆさゆさ揺すぶられて、目が覚める。
「んあっ、ん、あさ?」
「まだ夜。食事届いたから食べよっか。」
「あ、ごめん。寝ちゃった。」
「いや、ちゃんと部屋で待っててくれたから、怒ってないよ。さ、食べよ。」
料理が盛られた皿はすでにテーブルに置かれ、反対側ソファにはジークが座っていた。
俺の隣にエルが座ると、2人は食べ始めた。
寝起きのすぐの食事で、中々食べ物が呑み込めないでいた。
「ユーリの飯の方が上手い。」
「そうだね。」
「……。」
いつもなら調子に乗って『もっと褒め称えてもいいんだよ』と言ってくるユーリが何も言ってこない。
「ユーリ?具合悪いの?」
「…ん、いや、まだ眠くて、頭回らないだけ。ごめん。もう寝るわ。」
と、俺はまたソファで寝だした。
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