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本編
俺が料理を本格的に作った話3
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俺はふんすっと腰に手をあてお坊ちゃんたちを怒った。
食欲は、3大欲求の一つだ。それをただ満たすために食べるんだったら、生の野菜でも齧っていればいい。
でも、平和に安全に食材も豊富にあるのなら、美味しいのが食べたくなる。
それを追求したのが料理だと俺は思う。
その料理を作る料理人を馬鹿にされる謂れはない!
「くっ、このっ!!」
取り巻きの一人が俺を殴ろうとして、手を振り上げた瞬間、ジークから物凄い威圧を掛けられて、ピタッと手を振り上げたまま動けなくなってしまった。冷や汗だらだら流している。お坊ちゃんたちも動けないでいる。
いやぁ、ジーク怖いよね。マジ切れの時、本当に怖かった。ちびるかと思った。
でも、威圧なんて慣れていない周りのお客様も巻き込まれて、ちょっと恐慌状態になりそうで。
「ジーク、他のお客様も怖がっているから、威圧解いて。」
と、俺が言えばジークは威圧を解いてくれた。
エルはニヤニヤ笑って傍観しているだけ。
お坊ちゃんたちはへなへなと床に倒れるように座り込む。
俺はしゃがんでお坊ちゃんたちと目線をあわせて言う。
「貴族だ、平民だなんて言って人を馬鹿にしているとそのうち痛いめにあうよ?貴族も平民も心を持っている同じ人間なんだよ?貴族家に生まれたからって、そのまま貴族でいられるの?平民になることもあるよね?自分が平民になった時、ただ平民だからってバカにされたら嫌じゃない?それとも平民になったのに貴族だった頃のままの態度でいれると思うの?できないよね?もうすぐ成人するくらいの年齢でしょ?大人になるんだから、きちんと考えて行動しなよ?」
お坊ちゃんたちは涙目で頷いて、俺達に謝って食堂を出て行った。
お坊ちゃんたちも思うところはあったらしい。次男以下の子息は入り婿先がなければ平民になるしかないからなぁ。
この世界、男女比率でいけば女性の方が少ないから、男が余っている状態なんだよなぁ。
「エルとジークを相手に無謀にも突っ込んでいけるって若さだよなぁ。」
俺はしみじみそう言う。
「何ジジくさいこと言ってるの。」
「ユーリ、肉!」
「はいはい。」
と、食事を再開した。
ジークが驚かせたので、他のお客様にはお詫びにデザートで用意していたクレープシュゼットを振る舞った。
エル達は『勿体ない』って言っていたが、『関係ない人達を怖がらせたんだから』と言って、納得してもらった。
今回のことで、宿から追い出されても仕方ないことだったし。
クレープシュゼットは、オレンジとリキュールの香り、ちょっとほろ苦い大人のクレープ。子供にはミルクアイスを添えてあげる。パフォーマンスにもなるフランベを見せられないのが残念なところで。
みんないい顔をして食べてくれるのが嬉しい。
「ユーリのごはん、ますます人気になるな。」
「本当に。ユーリ、宿から出ちゃダメだよ。誘拐されるよ?」
「流石に誘拐は嫌だから、宿からは出ないよ。出る時はどちらかと一緒に出るよ。」
と、これがフラグにならないことを願った。
でも、作った料理を笑顔で食べてもらえるって、料理人冥利に尽きるよな。
ーーーーーーーーーー
お読みいただき、たくさんのいいねをありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い致します。
食欲は、3大欲求の一つだ。それをただ満たすために食べるんだったら、生の野菜でも齧っていればいい。
でも、平和に安全に食材も豊富にあるのなら、美味しいのが食べたくなる。
それを追求したのが料理だと俺は思う。
その料理を作る料理人を馬鹿にされる謂れはない!
「くっ、このっ!!」
取り巻きの一人が俺を殴ろうとして、手を振り上げた瞬間、ジークから物凄い威圧を掛けられて、ピタッと手を振り上げたまま動けなくなってしまった。冷や汗だらだら流している。お坊ちゃんたちも動けないでいる。
いやぁ、ジーク怖いよね。マジ切れの時、本当に怖かった。ちびるかと思った。
でも、威圧なんて慣れていない周りのお客様も巻き込まれて、ちょっと恐慌状態になりそうで。
「ジーク、他のお客様も怖がっているから、威圧解いて。」
と、俺が言えばジークは威圧を解いてくれた。
エルはニヤニヤ笑って傍観しているだけ。
お坊ちゃんたちはへなへなと床に倒れるように座り込む。
俺はしゃがんでお坊ちゃんたちと目線をあわせて言う。
「貴族だ、平民だなんて言って人を馬鹿にしているとそのうち痛いめにあうよ?貴族も平民も心を持っている同じ人間なんだよ?貴族家に生まれたからって、そのまま貴族でいられるの?平民になることもあるよね?自分が平民になった時、ただ平民だからってバカにされたら嫌じゃない?それとも平民になったのに貴族だった頃のままの態度でいれると思うの?できないよね?もうすぐ成人するくらいの年齢でしょ?大人になるんだから、きちんと考えて行動しなよ?」
お坊ちゃんたちは涙目で頷いて、俺達に謝って食堂を出て行った。
お坊ちゃんたちも思うところはあったらしい。次男以下の子息は入り婿先がなければ平民になるしかないからなぁ。
この世界、男女比率でいけば女性の方が少ないから、男が余っている状態なんだよなぁ。
「エルとジークを相手に無謀にも突っ込んでいけるって若さだよなぁ。」
俺はしみじみそう言う。
「何ジジくさいこと言ってるの。」
「ユーリ、肉!」
「はいはい。」
と、食事を再開した。
ジークが驚かせたので、他のお客様にはお詫びにデザートで用意していたクレープシュゼットを振る舞った。
エル達は『勿体ない』って言っていたが、『関係ない人達を怖がらせたんだから』と言って、納得してもらった。
今回のことで、宿から追い出されても仕方ないことだったし。
クレープシュゼットは、オレンジとリキュールの香り、ちょっとほろ苦い大人のクレープ。子供にはミルクアイスを添えてあげる。パフォーマンスにもなるフランベを見せられないのが残念なところで。
みんないい顔をして食べてくれるのが嬉しい。
「ユーリのごはん、ますます人気になるな。」
「本当に。ユーリ、宿から出ちゃダメだよ。誘拐されるよ?」
「流石に誘拐は嫌だから、宿からは出ないよ。出る時はどちらかと一緒に出るよ。」
と、これがフラグにならないことを願った。
でも、作った料理を笑顔で食べてもらえるって、料理人冥利に尽きるよな。
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お読みいただき、たくさんのいいねをありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い致します。
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