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本編
俺が王様に会う話
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最近俺は思った。この世界、BL小説じゃなくて、飯テロ小説じゃね?しかも元凶俺。実は俺主人公?
なんて思ってしまっても無理はなく、なんと噂を聞きつけた王様が宿に食事に来ることになったとかで。
支配人、料理長がどうしたらいいか右往左往して俺に泣きついてきたわけで。
俺は俺で、そんな偉い人に提供したこともなく逃げの一択だったのに、支配人達はエル達にも泣きついてきたので、結局俺も駆り出されることになった。
ここの厨房で約2週間を過ごすが、みんなメキメキと腕を上げている。
オムレツなんてふわふわのトロトロで、俺より上手く作れるヤツが増えている。
ただ焼く、煮る、茹でるの工程でも、素材の下処理で味が全然変わることに気がついたのもある。
中堅料理人も下っ端と混じって、俺の調理を見ていたりする。
料理はやっぱり努力した分報われるよな。
「デセールにスフレパンケーキでございます。ベリーソースと蜂蜜はお好みでどうぞ。」
王様用フルコースを結局俺が作る羽目になって、やっと〆のデセールまできた。
俺に挨拶がしたいってことで、俺がデセールを給仕した。
部屋にカートを押して入ったら、王様らしき人と若い兄ちゃんとエル達が座っていた。
多分エル達は料理目当てに無理矢理捩じ込んできたんだろう。
エル達の持つ権力マジ怖いわ。
みんなお上品に食べ出した。
「シュワっと口の中で溶けた。」
「ふわふわで美味い。」
と、若い兄ちゃんとエルがいい笑顔で食べている。
エルの笑顔でまた俺は昇天しそうで。
「ユーリ、戻ってこい。」
と、ジークが俺の口にパンケーキを突っ込む。
「んぐっ、ん、んまい。…ん~、ちょっと粉の篩いが足りなかったかな?もう少しきめ細かいほうが、口当たりがいいかな。」
「…美味いぞ。」
「へへっ、ありがと。」
「うむ、美味かった。」
と王様らしき人が完食していた。
「ユーリとやら、馳走になった。どうだ、城で働かないか?」
「お褒めの言葉ありがとうございます。お、私は今はエルンスト様に仕えておりますので。エルンスト様のお気持ち次第にてございます。」
「そうか、あいわかった。…しかし残念だのぉ。エルンストは離さんだろうから、二度とこの料理は食べられないのだろう。」
俺の両耳のピアスを見ながらそう言う。
「僕達がユーリを離すことなんてないから、そうなるね。」
魔王を倒したら離して欲しい。
「あの魚料理が美味かった。もう食せないのは残念だ。」
若い兄ちゃんは肉より魚の方が好きなのか。
ポワレにして正解だったかな。ソースに生クリームを使ったから、重たいかなと思ったけど。
「肉料理。」
ジーク、本当に肉しか頭にないのな。
「おお、あれはエルンストがきちんと焼いてあるって言っていたが、誠か?」
「はい。塊肉をオーブンでじっくりと焼き上げましたので、火は通っております。今回は塊肉の真ん中部分だけを提供させていただきました。」
王様仕様に贅沢な一品を作らせてもらった。残り部分はサンドパンにしたし。
「…ユーリ。何かあったら、頼ってくるが良い。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「ちょっと、何かって、僕達死ぬ前提の話なの?」
「いや、そうでない。エルンスト達を知らない小物もわんさかおるでの。」
「下にいくほど制御が難しいのも事実で。」
つまり、下級貴族のやることまで、監視の目が行き届かないって話で。誘拐される危険は高くなっているようで。
飯テロは危険がいっぱいだった。
なんて思ってしまっても無理はなく、なんと噂を聞きつけた王様が宿に食事に来ることになったとかで。
支配人、料理長がどうしたらいいか右往左往して俺に泣きついてきたわけで。
俺は俺で、そんな偉い人に提供したこともなく逃げの一択だったのに、支配人達はエル達にも泣きついてきたので、結局俺も駆り出されることになった。
ここの厨房で約2週間を過ごすが、みんなメキメキと腕を上げている。
オムレツなんてふわふわのトロトロで、俺より上手く作れるヤツが増えている。
ただ焼く、煮る、茹でるの工程でも、素材の下処理で味が全然変わることに気がついたのもある。
中堅料理人も下っ端と混じって、俺の調理を見ていたりする。
料理はやっぱり努力した分報われるよな。
「デセールにスフレパンケーキでございます。ベリーソースと蜂蜜はお好みでどうぞ。」
王様用フルコースを結局俺が作る羽目になって、やっと〆のデセールまできた。
俺に挨拶がしたいってことで、俺がデセールを給仕した。
部屋にカートを押して入ったら、王様らしき人と若い兄ちゃんとエル達が座っていた。
多分エル達は料理目当てに無理矢理捩じ込んできたんだろう。
エル達の持つ権力マジ怖いわ。
みんなお上品に食べ出した。
「シュワっと口の中で溶けた。」
「ふわふわで美味い。」
と、若い兄ちゃんとエルがいい笑顔で食べている。
エルの笑顔でまた俺は昇天しそうで。
「ユーリ、戻ってこい。」
と、ジークが俺の口にパンケーキを突っ込む。
「んぐっ、ん、んまい。…ん~、ちょっと粉の篩いが足りなかったかな?もう少しきめ細かいほうが、口当たりがいいかな。」
「…美味いぞ。」
「へへっ、ありがと。」
「うむ、美味かった。」
と王様らしき人が完食していた。
「ユーリとやら、馳走になった。どうだ、城で働かないか?」
「お褒めの言葉ありがとうございます。お、私は今はエルンスト様に仕えておりますので。エルンスト様のお気持ち次第にてございます。」
「そうか、あいわかった。…しかし残念だのぉ。エルンストは離さんだろうから、二度とこの料理は食べられないのだろう。」
俺の両耳のピアスを見ながらそう言う。
「僕達がユーリを離すことなんてないから、そうなるね。」
魔王を倒したら離して欲しい。
「あの魚料理が美味かった。もう食せないのは残念だ。」
若い兄ちゃんは肉より魚の方が好きなのか。
ポワレにして正解だったかな。ソースに生クリームを使ったから、重たいかなと思ったけど。
「肉料理。」
ジーク、本当に肉しか頭にないのな。
「おお、あれはエルンストがきちんと焼いてあるって言っていたが、誠か?」
「はい。塊肉をオーブンでじっくりと焼き上げましたので、火は通っております。今回は塊肉の真ん中部分だけを提供させていただきました。」
王様仕様に贅沢な一品を作らせてもらった。残り部分はサンドパンにしたし。
「…ユーリ。何かあったら、頼ってくるが良い。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「ちょっと、何かって、僕達死ぬ前提の話なの?」
「いや、そうでない。エルンスト達を知らない小物もわんさかおるでの。」
「下にいくほど制御が難しいのも事実で。」
つまり、下級貴族のやることまで、監視の目が行き届かないって話で。誘拐される危険は高くなっているようで。
飯テロは危険がいっぱいだった。
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