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本編
俺がリリーに会う話2
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空き家はボロかった。まずは掃除からだな。と、思ったけど、エルのチート魔法で一瞬にして綺麗してくれた。
「すごい!」
「いやぁ、それほどでもあるよ。」
何照れているの?しかも全く謙虚さのない返事だし。
台所に行くと、竈門があった。コンロでなかった。
「ジーク、ロドリーさん、薪がいるよ。」
「竈門か。」
「夜暖炉にも火を入れないと寒いだろ。」
「リリー、薪はどうしたらいい?」
「ええと、家の裏に…あると、思います。」
「ロドリー、見てこよう。なかったら、薪割りだ。」
「了解。」
「エル、一応寝室確認して。俺ごはんの準備する。」
「了解。」
エルが別の部屋に行った。
俺はアイテムボックスから泥麦とボールを出して研ぐ。
「お、お手伝い、します。」
「ん。じゃあ、食器洗って。」
と、戸棚から使えそうな食器を流し台に持って行く。
「み、水、汲んで、きます。」
「水は魔法で出すからいいよ。」
流し台の桶に水を少し入れ、桶を軽く洗ってから、半分くらいまた水をだした。
「流し台に届かないな。あっ、丁度良い踏み台があるから、これ使って。」
踏み台を見つけ、流し台前に設置してあげる。
「ありがとう、ございます。」
リリーは袖を捲り、食器を洗い始める。
その時俺が見たリリーの腕には、無数のみみず腫れの傷だった。
「リリー、…何それ。」
急に低くなった俺の声音に驚いて、怯えだした。
「あっ、…う、…あ。」
「なんで、…なんで、こんなに傷だらけなの?」
「あ、わたしが、ちゃんと、しごと、できなくて。」
リリーは泣きながら、答えてくれた。
「仕事って、こういう手伝い?」
「……。」
リリーは何も答えてくれない。表情も翳りを見せる。
俺は思い出した。『好きなように使ってください』との村長の言葉。
自分の娘に何やらせているだよ!
「エルぅ!」
俺は有りったけの声で呼んだ。
エルはタタッと走ってきた。
「ユーリ、どうし……。」
泣いている俺とリリー。更にリリーの腕の傷を見て、言葉を失った。
エルはしばらく無言だったが、目を閉じて、息を吐き、
「リリー、この傷、手当てしようか?いつまでも痛いのやだよね?」
エルはリリーを連れて別室に連れて行った。
俺は怒りが収まらない。いや、何故か悔しくて涙が止まらなかった。
一頻り泣いたあと、野菜を刻む。肉に下味をつけ、小麦粉を叩く。
丁度良くジークが薪を持ってきてくれた。
「ユーリ、薪、…泣いたのか?」
俺の目尻を親指で拭う。
「ちょっと、ね。詳しくは、みんな揃ったら話す。」
竈門に薪を入れ、火を入れる。寸胴を出して、竈門に置き水を入れる。野菜を入れ煮込む。
もう一つ寸胴を出し、浸水した泥麦を炊く。
ジークは食器を洗ってくれた。
火を使っている時は俺がそこから離れないから、食器の準備をしてくれている。
「リリーは?」
エルとロドリーも台所にやってきたので、情報を共有することにした。
「寝かした。背中の傷が特に酷かった。」
「服で隠れるからね。他人には見えない。」
「あと、その、アソコも酷かった。」
「「……。」」
ジークとロドリーが言葉を失う。
「エル、診せてくれたの?無理矢理診てないよね?」
「いや、手当ての代償の支払いとして、自ら脱ぎだした。その時に診た。」
「…なんて酷い!」
ロドリーの怒りが伝わる。
「…まだ10歳なんだろ?」
「うん。この3年後くらいに娼館に売られる。」
「…俺たちと旅は難しいか?」
「いや、難しくないよ。リンクの記憶が戻れば魔法が使えるし、戦力にもなる。ただ、どうやって戻すかだ。」
「魔王の呪いだから、解いちゃえばいいんだけどね。小説だと、エル達に会って思い出すはずなんだけど、まだ思い出した様子はないし。」
「…とりあえず、ごはん食べようか。それからまた考えよう。」
真面目な話をしていたが、3人は料理の匂いで途中から腹が鳴り出したので、ひとまず食べることにした。
締まらねぇな、ホントに!
「すごい!」
「いやぁ、それほどでもあるよ。」
何照れているの?しかも全く謙虚さのない返事だし。
台所に行くと、竈門があった。コンロでなかった。
「ジーク、ロドリーさん、薪がいるよ。」
「竈門か。」
「夜暖炉にも火を入れないと寒いだろ。」
「リリー、薪はどうしたらいい?」
「ええと、家の裏に…あると、思います。」
「ロドリー、見てこよう。なかったら、薪割りだ。」
「了解。」
「エル、一応寝室確認して。俺ごはんの準備する。」
「了解。」
エルが別の部屋に行った。
俺はアイテムボックスから泥麦とボールを出して研ぐ。
「お、お手伝い、します。」
「ん。じゃあ、食器洗って。」
と、戸棚から使えそうな食器を流し台に持って行く。
「み、水、汲んで、きます。」
「水は魔法で出すからいいよ。」
流し台の桶に水を少し入れ、桶を軽く洗ってから、半分くらいまた水をだした。
「流し台に届かないな。あっ、丁度良い踏み台があるから、これ使って。」
踏み台を見つけ、流し台前に設置してあげる。
「ありがとう、ございます。」
リリーは袖を捲り、食器を洗い始める。
その時俺が見たリリーの腕には、無数のみみず腫れの傷だった。
「リリー、…何それ。」
急に低くなった俺の声音に驚いて、怯えだした。
「あっ、…う、…あ。」
「なんで、…なんで、こんなに傷だらけなの?」
「あ、わたしが、ちゃんと、しごと、できなくて。」
リリーは泣きながら、答えてくれた。
「仕事って、こういう手伝い?」
「……。」
リリーは何も答えてくれない。表情も翳りを見せる。
俺は思い出した。『好きなように使ってください』との村長の言葉。
自分の娘に何やらせているだよ!
「エルぅ!」
俺は有りったけの声で呼んだ。
エルはタタッと走ってきた。
「ユーリ、どうし……。」
泣いている俺とリリー。更にリリーの腕の傷を見て、言葉を失った。
エルはしばらく無言だったが、目を閉じて、息を吐き、
「リリー、この傷、手当てしようか?いつまでも痛いのやだよね?」
エルはリリーを連れて別室に連れて行った。
俺は怒りが収まらない。いや、何故か悔しくて涙が止まらなかった。
一頻り泣いたあと、野菜を刻む。肉に下味をつけ、小麦粉を叩く。
丁度良くジークが薪を持ってきてくれた。
「ユーリ、薪、…泣いたのか?」
俺の目尻を親指で拭う。
「ちょっと、ね。詳しくは、みんな揃ったら話す。」
竈門に薪を入れ、火を入れる。寸胴を出して、竈門に置き水を入れる。野菜を入れ煮込む。
もう一つ寸胴を出し、浸水した泥麦を炊く。
ジークは食器を洗ってくれた。
火を使っている時は俺がそこから離れないから、食器の準備をしてくれている。
「リリーは?」
エルとロドリーも台所にやってきたので、情報を共有することにした。
「寝かした。背中の傷が特に酷かった。」
「服で隠れるからね。他人には見えない。」
「あと、その、アソコも酷かった。」
「「……。」」
ジークとロドリーが言葉を失う。
「エル、診せてくれたの?無理矢理診てないよね?」
「いや、手当ての代償の支払いとして、自ら脱ぎだした。その時に診た。」
「…なんて酷い!」
ロドリーの怒りが伝わる。
「…まだ10歳なんだろ?」
「うん。この3年後くらいに娼館に売られる。」
「…俺たちと旅は難しいか?」
「いや、難しくないよ。リンクの記憶が戻れば魔法が使えるし、戦力にもなる。ただ、どうやって戻すかだ。」
「魔王の呪いだから、解いちゃえばいいんだけどね。小説だと、エル達に会って思い出すはずなんだけど、まだ思い出した様子はないし。」
「…とりあえず、ごはん食べようか。それからまた考えよう。」
真面目な話をしていたが、3人は料理の匂いで途中から腹が鳴り出したので、ひとまず食べることにした。
締まらねぇな、ホントに!
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