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本編
エル達の街での話
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エル視点です。
ーーーーーーーーーー
街に着いた僕達は、騎士団へ行く前に洋服店に立ち寄った。
僕が店の人に説明して、旅に必要な物を用意してもらう。
リリーは、入り口に飾られてあるワンピースをじっと見ていた。
ロドリーはそんなリリーに話しかけた。
「リリー、着てみたいか?」
「でも、旅には必要ないし。」
「今着たらいい。エル!」
「どうしたの?」
「これ。」
と、ワンピースを指す。
「ああ、可愛いね。リリーに似合うよ。すみません。このワンピースのサイズ違いってありますか?」
と、店内で着替える事になった。
着替えにはお店の人が手伝ってくれたが、背中や腕の傷を見て、痛ましい顔をして聞いてきた。
「お嬢ちゃん、この傷はあの人達にやられたのかい?」
リリーは首を振る。
「ううん。助けてくれたの。」
リリーはにっこり笑って言う。
「そうかい。それは良かったね。」
「うん、お兄ちゃん達はとっても優しいの。」
リリーの満面の笑顔を見て、お店の人も安心した。
ワンピースを着て着替え部屋から出る。
僕とロドリーは、リリーの姿を見て、
「「可愛い!」」
って言ってくれた。
リリーは照れながらも嬉しそうだった。
騎士団に向かう途中、お店の人のやり取りをリリーから聞いた。
男2人に女の子を連れて行けば、そう見られるよな。ロドリーだけなら、確実に人攫いと通報されていただろう。
リリーは、ロドリーに抱っこされたまま、騎士団へ行く。
男ばかりの場所で、リリーはロドリーにしがみつく。まだ、男が怖いのだろう。
個室に通され色々と話を聞かれる。
リリーは聞かれたら答えていく。
騎士が、
「嫌なら答えなくていいんだけど、君を最初に襲った冒険者の顔って覚えている?」
「…はい。金髪で青い目の人。口元に黒子がありました。」
リリーは少し青褪めながら答えた。
「ありがとう。」
その後も村や村長の話を色々聞かれた。
お昼になった頃に一旦休憩しようと、食堂に連れて行かれた。騎士が食事を持って来るって言ってくれたが、
「僕達持って来ているから大丈夫だよ。」
と、僕が答えた。
席に座り、ユーリから持たされた弁当を出す。
木で出来た漆塗りの箱を出す。ユーリは重箱って言っていた。
長く逗留した宿にいる時に、頼んでいたらしい。
取り皿とフォーク、コップを配ると、重なっている三段の箱を広げる。
中身は一段目、二段目に唐揚げ、ハンバーグを一口大にしたもの、野菜を揚げたものなど色々入っていた。三段目は、おにぎりが入っている。その中の小さめのおにぎりはリリーの為だろう。
リリーの取り皿に少しずつおかずを乗せる。
『いただきます』と言い、みんなで食べ出す。
僕とリリーはおにぎりを、ロドリーは唐揚げを食べる。
冷めているが、塩が効いたおにぎりは美味しい。しかも中には濃いめの味付けがしてあるミンチ肉が入っていた。
「ユーリさんのごはん、美味しいね。」
リリーが笑顔で食べる。僕とロドリーは微笑ましく見る。
リリーは、リンクの記憶が戻ってから、僕達に怯えることは無くなった。けど、僕達とユーリと会話していると違和感を覚える。『なんだろう?』って思っていたら、ユーリが気がついた。
リリーとリンクのそれぞれの性格が出る時があると。
リリーが辛い、苦しいって思うとリンクが出て来て、リリーを守ってくれる。
でも、それだといつかリリーがいなくなって、リンクに入れ替わってしまうのではないかと指摘した。
僕達みたいに幼い頃から少しずつ前世と今世の性格が擦り合わせていければいいが、リリーはもう10歳ということと、男女の違いで中々難しいのかもしれない。
今世はリリーとして生まれたなら、リリーのままでいてあげさせたいと4人で結論付けた。
なら、何をしたらいいかと言えば、『普通に子供らしく、女性らしく接してあげればいい』とユーリが言う。
『リンクの時は、可愛い容姿をしていたから、女性扱いをものすごい嫌がっていたけど、リリーは女の子なんだから、女性扱いしても怒らないでしょ?それにリンクが出てこなければ、自然とリリーだけになるんじゃない?』とも言った。
ユーリの知識には本当に助かる。
そんなユーリは今頃ジークと…。
ジークが離さないんだろうなぁ。僕もユーリと抱き合いたいなぁ。
キスだけでも満足しているけど、ユーリの全部を知りたい。
ユーリの全てを知っているジークは、狡いと思った。
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街に着いた僕達は、騎士団へ行く前に洋服店に立ち寄った。
僕が店の人に説明して、旅に必要な物を用意してもらう。
リリーは、入り口に飾られてあるワンピースをじっと見ていた。
ロドリーはそんなリリーに話しかけた。
「リリー、着てみたいか?」
「でも、旅には必要ないし。」
「今着たらいい。エル!」
「どうしたの?」
「これ。」
と、ワンピースを指す。
「ああ、可愛いね。リリーに似合うよ。すみません。このワンピースのサイズ違いってありますか?」
と、店内で着替える事になった。
着替えにはお店の人が手伝ってくれたが、背中や腕の傷を見て、痛ましい顔をして聞いてきた。
「お嬢ちゃん、この傷はあの人達にやられたのかい?」
リリーは首を振る。
「ううん。助けてくれたの。」
リリーはにっこり笑って言う。
「そうかい。それは良かったね。」
「うん、お兄ちゃん達はとっても優しいの。」
リリーの満面の笑顔を見て、お店の人も安心した。
ワンピースを着て着替え部屋から出る。
僕とロドリーは、リリーの姿を見て、
「「可愛い!」」
って言ってくれた。
リリーは照れながらも嬉しそうだった。
騎士団に向かう途中、お店の人のやり取りをリリーから聞いた。
男2人に女の子を連れて行けば、そう見られるよな。ロドリーだけなら、確実に人攫いと通報されていただろう。
リリーは、ロドリーに抱っこされたまま、騎士団へ行く。
男ばかりの場所で、リリーはロドリーにしがみつく。まだ、男が怖いのだろう。
個室に通され色々と話を聞かれる。
リリーは聞かれたら答えていく。
騎士が、
「嫌なら答えなくていいんだけど、君を最初に襲った冒険者の顔って覚えている?」
「…はい。金髪で青い目の人。口元に黒子がありました。」
リリーは少し青褪めながら答えた。
「ありがとう。」
その後も村や村長の話を色々聞かれた。
お昼になった頃に一旦休憩しようと、食堂に連れて行かれた。騎士が食事を持って来るって言ってくれたが、
「僕達持って来ているから大丈夫だよ。」
と、僕が答えた。
席に座り、ユーリから持たされた弁当を出す。
木で出来た漆塗りの箱を出す。ユーリは重箱って言っていた。
長く逗留した宿にいる時に、頼んでいたらしい。
取り皿とフォーク、コップを配ると、重なっている三段の箱を広げる。
中身は一段目、二段目に唐揚げ、ハンバーグを一口大にしたもの、野菜を揚げたものなど色々入っていた。三段目は、おにぎりが入っている。その中の小さめのおにぎりはリリーの為だろう。
リリーの取り皿に少しずつおかずを乗せる。
『いただきます』と言い、みんなで食べ出す。
僕とリリーはおにぎりを、ロドリーは唐揚げを食べる。
冷めているが、塩が効いたおにぎりは美味しい。しかも中には濃いめの味付けがしてあるミンチ肉が入っていた。
「ユーリさんのごはん、美味しいね。」
リリーが笑顔で食べる。僕とロドリーは微笑ましく見る。
リリーは、リンクの記憶が戻ってから、僕達に怯えることは無くなった。けど、僕達とユーリと会話していると違和感を覚える。『なんだろう?』って思っていたら、ユーリが気がついた。
リリーとリンクのそれぞれの性格が出る時があると。
リリーが辛い、苦しいって思うとリンクが出て来て、リリーを守ってくれる。
でも、それだといつかリリーがいなくなって、リンクに入れ替わってしまうのではないかと指摘した。
僕達みたいに幼い頃から少しずつ前世と今世の性格が擦り合わせていければいいが、リリーはもう10歳ということと、男女の違いで中々難しいのかもしれない。
今世はリリーとして生まれたなら、リリーのままでいてあげさせたいと4人で結論付けた。
なら、何をしたらいいかと言えば、『普通に子供らしく、女性らしく接してあげればいい』とユーリが言う。
『リンクの時は、可愛い容姿をしていたから、女性扱いをものすごい嫌がっていたけど、リリーは女の子なんだから、女性扱いしても怒らないでしょ?それにリンクが出てこなければ、自然とリリーだけになるんじゃない?』とも言った。
ユーリの知識には本当に助かる。
そんなユーリは今頃ジークと…。
ジークが離さないんだろうなぁ。僕もユーリと抱き合いたいなぁ。
キスだけでも満足しているけど、ユーリの全部を知りたい。
ユーリの全てを知っているジークは、狡いと思った。
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