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本編
俺が温泉に入る話
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リリーの村を出て、約一週間で北の国に入った。
リリーがいるから、魔馬達もいつもよりゆったりめに駆けてくれた。それでも普通の馬より速い。しかも俺とリリーだけになると護衛もしてくれる。本当に賢い!
王都は更に3日くらいかかるらしい。
道中、割に強い魔物も何体か出現している。エル達は特に気にせずに倒しているけど、幾つかの商人の小隊を助けていた。
御礼と言われるけど、現金以外は全部断っている。
なんで断るのかリリーが聞いてみたら、俺の一件で懲りたらしい。リリーもリンクもその話を聞いて怒っていた。
まだ二重人格っぽいところがあるけど、成長していけば、自然と一つになると思う。
北の国に入ってから、野営は寒さで厳しくなって来たので、宿に泊まるようになった。
雪とか降ってないが、夜になると氷点下になる。
まだ俺達だけならいいが、流石にリリーの身体が心配で泊まるようになった。
「聞いてきたら、あっちに宿あるって。」
「そこにするか。」
「でも、ちょっと変わった宿だって。お風呂のお湯が変な匂いするって聞いたよ?」
「変な匂い?」
「そう。玉子の腐ったような匂いって。」
「それって温泉?」
「「「おんせん?」」」
「地中から湧き出るお湯だよ。多分硫黄が含まれているから、そういう匂いがするじゃないかな?そこ行こう!」
「ユーリが珍しく興奮している。」
「魚以来だな?」
と、勝手に俺が決めてしまったが、やっぱり温泉だった。
久しぶりの温泉!ひゃっはぁぁ!
俺とリリーとエルで家族風呂に入る。
ジークとロドリーは身体が大きいので、大浴場に行ってもらう。
「リリーの背中の傷、だいぶ薄くなってきたね。」
リリーの背中を洗いながら、俺が言う。
エルは俺の背中を流してくれている。
「なんか、こうしていると家族だねぇ。」
「ユーリさんがママ?エルさんがパパ?」
「僕はお兄ちゃんがいいな。」
「俺がママなのは決まりなのか?」
「「うん。」」
リリーにまでママと呼ばれてしまって、俺は軽くショックを受ける。
身体を洗ったあとは、ゆっくりと湯船に浸かる。
「ゔぇぇ~~。」
「ユーリ、どっから出んのそんな声。」
「温泉に入れば自然に出るよ。リリー、外寒かったから、よくあったまろうな。」
「うん。」
母ちゃんと風呂に入っていた頃、よく母ちゃんが歌っていた歌を口遊む。
懐かしいなぁと思いながら、歌った。
「素敵な歌だったね。」
「母ちゃんがよく歌っていたなって。あんまり歌詞覚えてないけど。よし、上がってごはん食べよう。」
家族風呂から出れば、ジーク達も大浴場から出てきたので、そのまま食堂に行く。
行きがてらロドリーがコソコソと教えてくれた。
「ジーク、何人か冒険者に誘われていた。ユーリが恋人だってわかったら、嫌味言われるかもしれんから、気をつけろ。」
「うん、なるべく誰かといるよ。」
ジーク、カッコいいからな。エルと並んでも見劣りしないしな。
エルは神々しくて簡単に近寄れないけど、ジークには突撃勘違い系がくるんだよな。
なんでだろ?
食事は、…まぁどこも一緒だよね。ステーキ、パン、スープ。でも温泉の蒸気で蒸した野菜もあった。マヨ欲しい。実はさっき温玉作ったんだよね。温玉かけて食べようかな。
「ユーリ、ソースないか?」
「ステーキ用?ニンニク?タマネギ?おろし?」
「僕タマネギ。」
「俺ニンニク。」
「俺も。」
「リリーは?」
「おろしをお願いします。」
アイテムボックスから取り出す。
毎回のことだから、大量に作ったよ。
ジークとロドリーはきちんと歯を磨いてから寝れよ?朝ニンニク臭い部屋はヤダぞ。
「これこれ。もう塩だけじゃ物足りないんだよな。」
「本当に。」
「リリー、肉硬いからよく噛んでね。」
もぐもぐ中なので、うんと頷くリリー。
「やっぱり、ユーリはママだ。」
「なんだそれ?」
「いや、3人で背中を洗っていた時に家族みたいだねって話をしたら、僕もリリーもユーリがママだねってなったの。」
「そうか。ユーリ、幸せな家庭作ろうな。」
「あら、ちゃんと稼いできてね、旦那様。」
「ぶははっ!ジーク、稼ぎがないと捨てられるぞ。」
「俺はそんな甲斐性なしでないから、安心しろ。」
「わたしは?」
「リリーは大事な娘だよ。ジークパパが嫁に出さないかも?」
「なら、お婿さん取る!ユーリママと離れたくないもん。」
「リリー!俺も離れたくない!」
「ええ、僕は?」
「エルさんはお兄ちゃんでしょ?だから、パパの跡を継ぐの。お兄ちゃんは家族だから一緒にいるの。」
「リリーの方が大人だな。」
ロドリーの言葉に頷く俺とジーク。むっきーっと怒るエル。そこだと思うよ、子供っぽいところは。
と、わちゃわちゃしながら、ごはんを食べ終わったあと、部屋に戻った。
リリーがいるから、魔馬達もいつもよりゆったりめに駆けてくれた。それでも普通の馬より速い。しかも俺とリリーだけになると護衛もしてくれる。本当に賢い!
王都は更に3日くらいかかるらしい。
道中、割に強い魔物も何体か出現している。エル達は特に気にせずに倒しているけど、幾つかの商人の小隊を助けていた。
御礼と言われるけど、現金以外は全部断っている。
なんで断るのかリリーが聞いてみたら、俺の一件で懲りたらしい。リリーもリンクもその話を聞いて怒っていた。
まだ二重人格っぽいところがあるけど、成長していけば、自然と一つになると思う。
北の国に入ってから、野営は寒さで厳しくなって来たので、宿に泊まるようになった。
雪とか降ってないが、夜になると氷点下になる。
まだ俺達だけならいいが、流石にリリーの身体が心配で泊まるようになった。
「聞いてきたら、あっちに宿あるって。」
「そこにするか。」
「でも、ちょっと変わった宿だって。お風呂のお湯が変な匂いするって聞いたよ?」
「変な匂い?」
「そう。玉子の腐ったような匂いって。」
「それって温泉?」
「「「おんせん?」」」
「地中から湧き出るお湯だよ。多分硫黄が含まれているから、そういう匂いがするじゃないかな?そこ行こう!」
「ユーリが珍しく興奮している。」
「魚以来だな?」
と、勝手に俺が決めてしまったが、やっぱり温泉だった。
久しぶりの温泉!ひゃっはぁぁ!
俺とリリーとエルで家族風呂に入る。
ジークとロドリーは身体が大きいので、大浴場に行ってもらう。
「リリーの背中の傷、だいぶ薄くなってきたね。」
リリーの背中を洗いながら、俺が言う。
エルは俺の背中を流してくれている。
「なんか、こうしていると家族だねぇ。」
「ユーリさんがママ?エルさんがパパ?」
「僕はお兄ちゃんがいいな。」
「俺がママなのは決まりなのか?」
「「うん。」」
リリーにまでママと呼ばれてしまって、俺は軽くショックを受ける。
身体を洗ったあとは、ゆっくりと湯船に浸かる。
「ゔぇぇ~~。」
「ユーリ、どっから出んのそんな声。」
「温泉に入れば自然に出るよ。リリー、外寒かったから、よくあったまろうな。」
「うん。」
母ちゃんと風呂に入っていた頃、よく母ちゃんが歌っていた歌を口遊む。
懐かしいなぁと思いながら、歌った。
「素敵な歌だったね。」
「母ちゃんがよく歌っていたなって。あんまり歌詞覚えてないけど。よし、上がってごはん食べよう。」
家族風呂から出れば、ジーク達も大浴場から出てきたので、そのまま食堂に行く。
行きがてらロドリーがコソコソと教えてくれた。
「ジーク、何人か冒険者に誘われていた。ユーリが恋人だってわかったら、嫌味言われるかもしれんから、気をつけろ。」
「うん、なるべく誰かといるよ。」
ジーク、カッコいいからな。エルと並んでも見劣りしないしな。
エルは神々しくて簡単に近寄れないけど、ジークには突撃勘違い系がくるんだよな。
なんでだろ?
食事は、…まぁどこも一緒だよね。ステーキ、パン、スープ。でも温泉の蒸気で蒸した野菜もあった。マヨ欲しい。実はさっき温玉作ったんだよね。温玉かけて食べようかな。
「ユーリ、ソースないか?」
「ステーキ用?ニンニク?タマネギ?おろし?」
「僕タマネギ。」
「俺ニンニク。」
「俺も。」
「リリーは?」
「おろしをお願いします。」
アイテムボックスから取り出す。
毎回のことだから、大量に作ったよ。
ジークとロドリーはきちんと歯を磨いてから寝れよ?朝ニンニク臭い部屋はヤダぞ。
「これこれ。もう塩だけじゃ物足りないんだよな。」
「本当に。」
「リリー、肉硬いからよく噛んでね。」
もぐもぐ中なので、うんと頷くリリー。
「やっぱり、ユーリはママだ。」
「なんだそれ?」
「いや、3人で背中を洗っていた時に家族みたいだねって話をしたら、僕もリリーもユーリがママだねってなったの。」
「そうか。ユーリ、幸せな家庭作ろうな。」
「あら、ちゃんと稼いできてね、旦那様。」
「ぶははっ!ジーク、稼ぎがないと捨てられるぞ。」
「俺はそんな甲斐性なしでないから、安心しろ。」
「わたしは?」
「リリーは大事な娘だよ。ジークパパが嫁に出さないかも?」
「なら、お婿さん取る!ユーリママと離れたくないもん。」
「リリー!俺も離れたくない!」
「ええ、僕は?」
「エルさんはお兄ちゃんでしょ?だから、パパの跡を継ぐの。お兄ちゃんは家族だから一緒にいるの。」
「リリーの方が大人だな。」
ロドリーの言葉に頷く俺とジーク。むっきーっと怒るエル。そこだと思うよ、子供っぽいところは。
と、わちゃわちゃしながら、ごはんを食べ終わったあと、部屋に戻った。
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