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本編
俺と北の国の話
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3日目に王都に入った。真っ先にお城に向かう。
北の国に入ってから、本当に強い魔物が出てくるようになった。
それと同時に冒険者も稼ぎ時として北の国に来ている者も多く、行く先々で冒険者からエルとジークに送られた秋波の数は少なくない。
中にはエルに鞭を渡してきて『俺を罵りながら、これで打ってください!!』なんて言ってくる猛者までもいた。みんなドン引きだよ。
ロドリーなんかは面白がって『やってあげれば?』なんて言うし。エルは『む~り~!』ってその場から逃げ出した。
そんなエルとジークはどことなくお疲れのようなので、やることはやって、ゆっくり休もうとなった。
今回はきちんと王宮の応接室に通された。王様から話はきちんと伝わっていたようだ。王様ありがとう!
でもさ、王様は余計な情報まで渡していたようで。
応接室に通されてあと、遅れて北の国の王様らしき人と部下たちが入ってきた。
「ユーリ殿の作る料理が美味いらしいではないか。我を美味いと言わせたなら、この国の滞在を許可しよう。」
ソファに座るなり、ヒゲのイケオジな王様がそう切り出した。
ん~、もう無理だな。
俺はそう思ってソファから立ち上がる。
「ロドリーさんの国に帰ろ?魔王?料理?知らんよ。もうさ、エル達勇者辞めなよ。守って当たり前の考えの奴なんて守る必要なんてないじゃん。」
「「「ユーリ?」」」
エル達や、王様や部下達が驚いている。
「あのさ、この国、料理人をバカにし過ぎ。ムカつく!料理ってさ、食事ってさ、人間の血肉を造る上で大事なの!なんでその大事な職業の人をバカにできるの?料理人をバカにするなら、自分で料理を作ってみろ!帰るよ!」
と、王様たちが唖然とする中、エル達も立ち上がり帰ろうとする。
「お、お待ちください!」
「待たないよ。この国に来てから不愉快なことだらけでもう居たくないもん。」
うんうんとみんなが頷く。
「不敬だぞ!!」
「不敬でも何でもいいよ。どうせもうすぐこの国は魔王に乗っ取られるし。こんな国、乗っ取られたほうが少しはマシになるだろ?」
俺にしては随分と過激な事を言っているつもりであるのはわかっていた。でもそれだけ、怒っているからな!
俺の言葉で情けない顔となった王様は、
「た、助けてくれないのか?」
と問いかけてきた。
「助けるって?俺、この国の民じゃないもん。俺自身、戦えんもん。俺は知らんよ。エル達にお願いしたら?」
そんな俺の後ろで4人はこそこそと話している。
「ユーリが怒っている時の言葉遣いは結構面白いな。」
うるさいよ、ロドリーさんや。
「料理人を侮辱されて怒ったあの宿の時以来だな。」
「あの時の啖呵を切るユーリはカッコよかったもんね。コンソメスープもローストビーフも美味しかった。」
エルよ、今は料理の感想はいらん。しかもそのコンソメスープとローストビーフは一瞬のうちに食べやがったのはどこのどいつらだよ。俺は自分の分を確保してなかったら、食えんかったぞ。
「ユーリさん、カッコいい。」
リリー、俺は今この国を見捨てたばかりだから、『カッコいい』は当て嵌まらんよ。
王様が次はエルに問いかける。
「エルンスト、助けてくれんのか?」
「ん~~、無理かな。可愛い恋人が貶められて許す奴いたら教えて欲しいな。」
良い笑顔で答えるエル。いや目が笑ってない笑顔って怖えって。
「あのさぁ、皇国に恨みがあって僕に当てつけてくんのはまだ許せるけど、仲間を、恋人を貶めてくるのは違うと思うんだけど。」
そもそもなんでエルに当たってくるのかな?
「エル、この王様の恨みって何?」
「魔物討伐の騎士の派遣のお願いを皇国が拒否したせいだよ。」
「それは皇帝のせいだろ?エルは政治になんて携わっていないんだから、関係ないんじゃないか?」
「…皇帝の拒否した理由は、本当に私的理由だからな。」
「ジーク知っているの?」
「皇帝と王とで一人の女性を取り合ったって話は聞いたことがある。まあ、今のこの国の王妃だがな。」
「ええっとそれって、つまり…。」
みんなじーっとエルを見る。
エルは苦い笑いをするだけ。
つまり好きな人に皇帝は選ばれなかったから、北の国の王様を恨んで派遣しなかったのか。大人げねぇぇ。
でもね、料理人が貶されることとは話が別なのよ。
北の国に入ってから、本当に強い魔物が出てくるようになった。
それと同時に冒険者も稼ぎ時として北の国に来ている者も多く、行く先々で冒険者からエルとジークに送られた秋波の数は少なくない。
中にはエルに鞭を渡してきて『俺を罵りながら、これで打ってください!!』なんて言ってくる猛者までもいた。みんなドン引きだよ。
ロドリーなんかは面白がって『やってあげれば?』なんて言うし。エルは『む~り~!』ってその場から逃げ出した。
そんなエルとジークはどことなくお疲れのようなので、やることはやって、ゆっくり休もうとなった。
今回はきちんと王宮の応接室に通された。王様から話はきちんと伝わっていたようだ。王様ありがとう!
でもさ、王様は余計な情報まで渡していたようで。
応接室に通されてあと、遅れて北の国の王様らしき人と部下たちが入ってきた。
「ユーリ殿の作る料理が美味いらしいではないか。我を美味いと言わせたなら、この国の滞在を許可しよう。」
ソファに座るなり、ヒゲのイケオジな王様がそう切り出した。
ん~、もう無理だな。
俺はそう思ってソファから立ち上がる。
「ロドリーさんの国に帰ろ?魔王?料理?知らんよ。もうさ、エル達勇者辞めなよ。守って当たり前の考えの奴なんて守る必要なんてないじゃん。」
「「「ユーリ?」」」
エル達や、王様や部下達が驚いている。
「あのさ、この国、料理人をバカにし過ぎ。ムカつく!料理ってさ、食事ってさ、人間の血肉を造る上で大事なの!なんでその大事な職業の人をバカにできるの?料理人をバカにするなら、自分で料理を作ってみろ!帰るよ!」
と、王様たちが唖然とする中、エル達も立ち上がり帰ろうとする。
「お、お待ちください!」
「待たないよ。この国に来てから不愉快なことだらけでもう居たくないもん。」
うんうんとみんなが頷く。
「不敬だぞ!!」
「不敬でも何でもいいよ。どうせもうすぐこの国は魔王に乗っ取られるし。こんな国、乗っ取られたほうが少しはマシになるだろ?」
俺にしては随分と過激な事を言っているつもりであるのはわかっていた。でもそれだけ、怒っているからな!
俺の言葉で情けない顔となった王様は、
「た、助けてくれないのか?」
と問いかけてきた。
「助けるって?俺、この国の民じゃないもん。俺自身、戦えんもん。俺は知らんよ。エル達にお願いしたら?」
そんな俺の後ろで4人はこそこそと話している。
「ユーリが怒っている時の言葉遣いは結構面白いな。」
うるさいよ、ロドリーさんや。
「料理人を侮辱されて怒ったあの宿の時以来だな。」
「あの時の啖呵を切るユーリはカッコよかったもんね。コンソメスープもローストビーフも美味しかった。」
エルよ、今は料理の感想はいらん。しかもそのコンソメスープとローストビーフは一瞬のうちに食べやがったのはどこのどいつらだよ。俺は自分の分を確保してなかったら、食えんかったぞ。
「ユーリさん、カッコいい。」
リリー、俺は今この国を見捨てたばかりだから、『カッコいい』は当て嵌まらんよ。
王様が次はエルに問いかける。
「エルンスト、助けてくれんのか?」
「ん~~、無理かな。可愛い恋人が貶められて許す奴いたら教えて欲しいな。」
良い笑顔で答えるエル。いや目が笑ってない笑顔って怖えって。
「あのさぁ、皇国に恨みがあって僕に当てつけてくんのはまだ許せるけど、仲間を、恋人を貶めてくるのは違うと思うんだけど。」
そもそもなんでエルに当たってくるのかな?
「エル、この王様の恨みって何?」
「魔物討伐の騎士の派遣のお願いを皇国が拒否したせいだよ。」
「それは皇帝のせいだろ?エルは政治になんて携わっていないんだから、関係ないんじゃないか?」
「…皇帝の拒否した理由は、本当に私的理由だからな。」
「ジーク知っているの?」
「皇帝と王とで一人の女性を取り合ったって話は聞いたことがある。まあ、今のこの国の王妃だがな。」
「ええっとそれって、つまり…。」
みんなじーっとエルを見る。
エルは苦い笑いをするだけ。
つまり好きな人に皇帝は選ばれなかったから、北の国の王様を恨んで派遣しなかったのか。大人げねぇぇ。
でもね、料理人が貶されることとは話が別なのよ。
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