【完結】魔王を倒す前に俺が倒れます!

ゆい

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番外編

俺の家族の話3

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「忘れていたわ。」

完全に頭から抜け落ちていた。

「私も結局会えなかったけど、ユーリにも連絡ないなんて。バージンロードはどうするの?」

「え!俺、男だよ?」

「でも嫁なんでしょ?」

「…あれ?」

「あれ?じゃないでしょ。ちゃんと説明聞かなかったの?」

「…披露宴の献立を考えてました。」

「この、バカユーリ!」

久々に姉に叱られる俺。いつも叱る側なのに。
義兄は姉を宥めようとしてくれるが、怒りは収まらずで。

「義姉上の怒り方、ユーリそっくり。」

「ユーリが似たんだろ?」

お前らうるさいよ!

「それよりメシ出してくれんかな?儂、腹減った。」

「「「「「……。」」」」」

エルパパの空気読まない発言で、姉の気が抜けたみたいだ。

「もう、ちゃんと明日確認しなさいよ?式は明後日なのよ。」

「はい!明日ちゃんと確認します!」

エルパパにオムライスを出して、アラン、ミラン、リリー、姉にプリンアラモードを出す。義兄、エル、ジークにチーズをカリカリに焼いたのと赤ワインを出した。

「で、父さん達ってどこ行ったの?」

「北の国よ。ドラゴンが出たって聞いてすぐに飛んで行ったわ。」

「ドラゴン?なんで?商会の仕事じゃないの?」

「商会の仕事が終わってすぐよ。ユーリのために魔石が欲しいって。招待状確認する間もなく、北の国に行ったんじゃない?それに魔石が欲しい理由は、ユーリが幼い頃、『電話』が欲しいって言っていたじゃない。だから父さん達ユーリの願いを叶える為に魔石探しをしているのよ。」

あれ?俺、幼い頃に前世の記憶思い出していたのか?覚えてねぇ。
しかしこの世界で電話を作るなんて、やっぱり大変だよな。

「ドラゴンなんて北の国で出たっけ?」

「いや、初めて聞いた。」

と、エルとジーク。

「でもドラゴンかぁ、何ドラゴンかな?僕まだアースドラゴンを倒したことないな。」

「エルとは相性が悪いからな。俺は四体制覇しているぞ。」

「ドラゴンに種類あるの?」

「あるよ。ファイヤ、アイス、アース、ダークと。」

「へぇ。」

「お兄ちゃん達、ドラゴン倒したことあるの?!」

「あるぞ。」

「リリーも!」

「お姉ちゃんも!すっげぇ!」

「リリーもあるんだ。」

「エルさんと相性の悪いアースドラゴンだよ。」

「あれは火も氷も効きが悪くて、リリーの雷魔法か、ジークとロドリーの剣でやっと倒せるんだよ。でも、今は雷魔法覚えたからイケるよ。」

「なら一人で行って来い。俺は付き合わんぞ。」

「ええ。ユーリもジークがドラゴン倒すところ見たいよね?」

「いや、別に。」

「ええ、ユーリが味方してくれない。」

「てかさ、ドラゴンて美味しいの?」

「…食べてみたかったの?」

「だって、強い魔物ほど美味しいじゃん。食べてみたくない?」

「…エル。」

「やったぁ!じゃあ明日狩りに行って来るね!」

「いや、結婚式前日だから。」

「披露宴に豪勢な肉料理は必至だよな。」

「魔石は売ってくれ。」

「イヤだよ。それで、ユーリの調理器具を作るんだから。」

「ん?ってことは、厨房の魔道具の魔石って?」

「ほぼドラゴンの魔石だね。半永久使用が可能。しかも壊れにくい。ちなみに登録使用者以外は使えない仕様になっているよ。」

「そうなんだ。知らんかったわ。」

「それなら父さん達こっちに来て、エルさん達から買った方が早かったわね?」

「姉さん、それを言ってはいけないよ。」

俺のためならって喜んでエル達は、父さん達に魔石をあげそうだな。
てか、電話か。是非作ってもらいたいな。

デセールが食べ終わった子供達は、もう眠そうだから、夕食はここでお開きとなった。
姉と義兄も驚きすぎて疲れたって言っていたし。
明日は、エルとジーク以外がジークの実家に行く。やっぱり2人でドラゴンを狩りに行くらしい。
教会で式を挙げたあと、公爵家で披露宴をするから、最終微調整打ち合わせだ。
姉家族も明日から公爵家に滞在する。
姉家族も新婚の家庭にいるのは、気まずいよね。それにジークがいつ満足するかわからないから、おもてなしができないし。エル曰く最低3日は籠りそうって言っていたし。
式挙げたあとは、エルも参戦する予定だから、俺体力、魔力が持つか今から不安で仕方がない。

エルパパにも『城で披露宴を』って言われたけど、エルが断ってくれた。
俺が気後れするのもあるが、まだエルは母親と和解、いや話もしてないんだろうと思う。
誰よりも魔法が得意なだけで『バケモノ』と呼び、エルの手を振り払った母親。
長男を次期皇太子に推した彼女にとっては、次男は障害にしか見えなかったのだろう。
まだエルパパの方が分かりやすい。
結局側妃は秘密裏に処刑されていた。
第三皇子にも説明して理解してくれた上での処刑だったらしい。
第三皇子はあまり政治に興味ないらしいので、軟禁はせずに普通に貴族学校に通い、将来は教師になりたいとか。
エルの助言『健康な身体は使え』で決まったとか。
第三皇子は、そんなエルの懐の大きさに感激したとか。
いや、面倒くさいから丸投げしたよな。ジークも俺もわかっているからな。

懐の大きさならジークパパとジークママが一番だと俺は思うぞ。



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