何もしない悪役令息になってみた

ゆい

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番外編

side ライオル

追加の番外編です。書き忘れていましたが、ご指摘をいただきまして、追加させていただきます。
時系列的には、エドワードが結婚して、リアムが帝国に行くまでの頃の話です。



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「いつになったら孫の顔が見れるんだ?」

久しぶりに実家に帰ったら、父にそう言われた。
その言葉で久々に父を殴りたくなった。
ルーフェスが私の腕を掴んでくれなかったら、多分前歯の2本や3本、折るくらいには殴っていただろう。





昔から父と私の仲は良くなかった。
自分そっくりな息子が気に入らないらしい。顔も性格も。
最愛の人とできた愛の結晶が子供の私……なんだけど、愛の結晶ではなかったらしい。
子どもはいらないと言った父、1人は欲しいと頼んだ母。結局、母に押されて妥協してできた私。
まだ母似であればそれなりに可愛がられていたかもしれない。
しかし、生まれてみたら自分そっくりの子供。私の顔を見た父は、『やっぱり、無理だ』と母に告げたらしい。

そんな父から、抱っこをされたり、頭を撫でられたりは疎か、顔を合わせるのも半年ぶりに会えれば良い方だった。私には父との思い出の記憶というものはなかった。


そんな私の心情をわかってくれているルーフェスは、無理に子作りを強要してこなかった。
義父母も義弟達も義祖父母も、『子供は?』『孫は?』なんて聞いてこなかった。ルーフェスが、きちんとみんなに説明をしてくれたんだろう。
ルーフェスも『いざとなったら、エドワードの子を養子にしようか?フレデリックも君の従兄弟だから、血縁上なんの問題もないだろ?それについては、エドワードもフレデリックも賛成してくれているんだ』と言ってくれた。
ルーフェスは、前もって根回しをしていたようだ。

確かに公爵家が、私達の代で爵位返上するわけにもいかない。
王弟妃となるエドワード、皇弟妃となるリアムの後ろ盾もそうだが、領地で生活している領民のことを考えると、簡単に返上できるものではない。
でも、私は怖かった。父のように子供に無関心になってしまう親になってしまうのではないかと。




 両親とルーフェスと私で無言の晩餐を終え、自室へと戻った。
やっぱり実家の居心地が悪くて、ルーフェスに、

「明日、サファイア家に帰ろう。今回は母上の顔を見に帰って来ただけだし。」

「…イオの望むままに。」

と、ルーフェスは柔らかい笑みで返事をくれた。
母だけには先に挨拶をしておこうと、2人で母の部屋を訪ねると、先客がいた。

「いい加減にしてくださいませ!ライに何の落ち度もございませんのに、なぜこうもライに辛く当たるのです!」

「……そんな、つもりは…。」

「貴方が子供が嫌いなのは知っています。親友のフリオさんを亡くされてから、でしたね。」

「うぅ、フリオは、バカだ。見知らぬ子供を馬車から庇って、代わりに自分が……。」

「でも、フリオさんは子供が大好きでしたよ。孤児院にも毎月寄付していましたし、時間ができたら訪問していましたし。私も何度かご一緒させていただきましたわ。」

「君はフリオの好みに合致するから、創作意欲を高めるためにと、フリオが君に張り付いていたんだろう。」

「そのおかげで、何点か素敵な装飾品のデザインを描いてもらいましたわ。それにリアムさんの分も、何点かデザインとフリオさんが製作した装飾品を、私が預かっておりますし。」

「はぁ?!それは初耳だぞ!」

「そうでしょうね。私、貴方に内緒にしていましたもの。……それに、今の貴方、あの物語のロベールにそっくりですわよ?」

「!!!」

「子供に無関心。叱ることも、褒めることもしない。…あの物語のリアムさんは最後どうなりましたか?助けを求めても家族や婚約者から手を振り払われ、謂れもない中傷を浴び続け、最後は死ぬことが救いだったって、自ら毒を飲んで死んでいった。ライは、まだ私やルーフェスがいるからそんな状況にはなりえませんが、一歩間違えれば貴方が、ライをそのように追い込んでいたのですよ?いくら自分の顔が、放蕩王子で有名だった先々代の王兄に似ているからって、更に、自分にそっくりなライオルまで嫌うことはないでしょう。『孫は?』なんてライに聞く前に、いい加減自分が大人になってください。…はぁぁ、貴方は、仕事面では有能でも、家庭面ではポンコツですよ。私が心労でいつ儚くなることやら……。」

「……リオはどこか、具合が悪いのか?医者は?」

「どこも悪くありませんよ。ただ、最愛の夫が、最愛の息子を苛めるので、気苦労が絶えなくて、今にも倒れそうです、という話です。」

「…いや、だが、いまさら…何を…。」

「もう本当に今更なんですけどね。無関心でここまできたのなら、無関心を貫き通せばよいのに、『孫は?』なんて聞くんですから。どうせ、リアムさんか私に似ている孫がみたかったんでしょ?似なかったら、普通にまた無関心に戻るんでしょうね。」

「そんなことは……。」

「ないわけないでしょ!あるから言っているんです!もう、今日は貴方とこれ以上話したくありません!部屋から出て行ってください!」

「…リオ。…ごめん。おやすみ。」

ガチャ。

「ぶっ、ひょぅぅぅぅ!!」

ドダン!!

話の内容で驚いた私達は、ドアの前で動けず立ち尽くしていた。
ドアを開けたら、そんな私達がいたから、父は珍しく(初めて?)変な声を上げ、体勢を崩して尻餅をついた。

「やだ、オール、どうしたの?今の声、ぶふっ!!……って、ライ。」

父の情けない姿と声に笑った母が、私に気付いたら途端にいつものお淑やかな顔を作り出す。

「もしかして、話、聞いていた?」

私はこくんと頷く。

「…そう、詳しい話は明日しましょう。今夜はもう寝なさい。」

と、有無を言わせない笑顔で言う母。
こうなると私は逆らうことなんてできない。
ルーフェスと部屋に戻る。ドアを閉める時も、父は尻餅をついたまま、微動だにしてなかった。
部屋に戻る間、私の肩を抱きながら、支えてくれた。部屋に戻ってからも、ずっと抱きしめて離さなかった。
ルーフェスも、リアムや義父の名前が出てきたことに驚いていた。それでも動揺を私に見せることなく、私の気を遣ってくれている。

もし、仮に、母やルーフェスがいなかったら、父しかいない家庭だったら、私も自ら毒を飲んで……。

いや、今、ルーフェスの腕の中にいるのだから、変なことは考えないようにしないと。
明日、詳しい内容を聞くのは怖いけど、ルーフェスがいてくれるから。
私は、ルーフェスの背中に手を回して、ぎゅっとしがみつくように眠った。





翌日、父の部屋で話を聞くことになった。
父は尻餅をついた際に腰を打ち、急性腰痛症、いわゆるギックリ腰になって、ベッドの住人になってしまった。
父の子供嫌いから、フリオさんの話、【神の国の記憶】の話など色々と、母が教えてくれた。
父は痛みからなのか、口を挟まずに聞くだけだった。

「…リアムの話は、そうなっていたかもしれない、ってことですか?」

と、ルーフェスが母に聞く。

「そうね、ロベールが、リアムを大事にしなかったら、の話になるわね。」

「……リアムの成長が遅かったのは、事実です。3歳を過ぎても言葉が拙くて、食事マナーも中々できないでいました。リアムは、私やエドワードがすぐにできたことが中々できないでいました。けれど、努力を怠っていたわけでないとわかっていたのに。いつまでも幼いリアムに苛々していた時もありました。でも、できないからと、家庭教師がリアムに罵詈雑言を浴びさせるということがありました。その時に、使用人に言われて、父に相談したそうです。父も母も調査の結果、家庭教師をクビにしました。母は、『リアムは人よりちょっと成長が遅いだけで、頭の回転も速いし、人の機微もわかるわ。まだ、体の使い方が下手なだけだから』って言ってました。私は、母の言葉で、いつの間にか何もできない弟を蔑んでいたと気づかされました。…もし、使用人が指摘しなかったら、もし、リアムが父上にも相談しなかったら。……今その話を聞いて考えると、本当に物語のリアムみたいに、私はリアムを、弟を見殺しにしていたのかもしれません。」

「……ルーフェス。」

私は、ルーフェスの手の甲に私の手のひらを乗せる。

「大丈夫だ。リアムもエドワードも私の自慢の弟だ。物語のようになっていないんだよ。」

笑顔でそう言ってくれた。私も、

「うん。優しくて可愛い義弟達だよ。」

と、答えた。

「リアムさんは物語のようにならなくて、本当に良かったわ。」

と母が言う。

「…で、オールとライなんだけどね。私、考えたの。ライも無事嫁いだことだから、オールとは離縁しようかなって。」

「「「えええぇぇぇ!!」」」

と、3人で驚く。でも、父はその後腰の痛みで呻いていた。

「でもね、この人のことだから、離縁はしてくれなさそうだし、離縁できても私に張り付いていそうだし。だから、離縁することは諦めたの。」

父がホッと一安心したようだ。

「でもね、今回の『孫は?』には、私も本当に怒っているのよ?産むことも、育てることも、本当は夫夫二人三脚で頑張りたかったのに、全部私に任せっきりだったのよ。それなのに『孫は?』って。……でね、サファイア家の別邸でちょっとお世話になろうかなって思って。」

「「「はぁぁぁぁぁ??!!」」」

「アムール様に相談したら、『うちにおいで!』って。ロベールからも許可は貰ったわよ。ライ達は午後には向こうに帰るんでしょ?ルーフェスには申し訳ないけど、姑も連れて行って欲しいのよ。いいかしら?」

「「喜んで!!」」

と、私とルーフェスは揃えて答える。
アムール様がそう言ったなら、もう決定事項だ。それがサファイア家の家訓だから。

「リオォォォ!!」

父が叫ぶけど、

「腰が治った頃に迎えに来てくださいませ、旦那様。まぁ、別邸まで辿り着けるかわかりませんが?」

と、母はにこやかに笑いながら、ベッドから動けない父を置いて、私達と一緒にさっさとサファイア家に帰って来た。

母は、馬車の中で、父には内緒の話をしてくれた。

「あの人も大分悩んだのよ。放蕩王子で有名だった先々代の王兄に顔が似ているからって、王宮では陰口を聞いて育ったから。自分の子供も同じ目に会わせたくないって思っていたのよ。あの人、本当は子供が好きなのよ。よく3人で孤児院に行って、子供達と遊んだものよ。…子供を見ると、フリオさんを思い出して、感情が抑えられなくなっちゃうみたいで。大切な大事な親友だったから。」

「「……。」」

「でもね、自分の子供だからって、ライにあの態度はないと思うわよ。でもやるんだったら、最後まで貫いて欲しかったわ。やることが中途半端なのよ!……ライオルには可哀想なことをしたと思っているわ。でも、『許して』なんて言っているわけじゃないのよ。ライオルが子供を産むことを、育てることを怖がっているのは、私達親の責任だわ。そんな風な環境でも、ライは立派に成人してくれたんだもの。それだけでも感謝しないとなのにね。」

「母上。」

「それにね、大事な命を産むのも育てれるのも怖かったけど、最愛の人との子供なんて、愛の結晶以外他ならないわ。私はライオルが生まれたことに嬉しかったもの。だから、いつまでも怖がらないで。貴方の最愛の人は、オールみたいに任せっぱなしにする人かしら?」

「…ううん、違うよ。誠実で、真っ直ぐで、でも弟をすぐに甘やかして義両親に怒られて、それにちょっとドジなところもあるけど、とっても頼れる人だよ。」

「だったら、最愛の人を信じて、一緒に子育てしなさいな。貴方はオールじゃないし、ルーフェスとなら大丈夫なんでしょ?子育ては、毎日忙しくて、大変で、楽しいわよ。」

「…母上。」

私は思わず、一滴の涙を零した。

「あとは、ルーフェスとよく話し合いなさい。今回のことでまた気持ちも変わるでしょ?」

私達はお互いを顔を見合わせて、母に向いた後、

「「はい。」」

と、答えた。

今回のことで、確かに私の気持ちも大分変わったし、ルーフェスも『立場上産むことはできないけど、イオの為ならなんだってするし、子育てだって一緒にやりたいよ。なにせ愛の結晶だから、2人で育てるなんて当たり前だよ』って言ってくれた。






それから数ヶ月後、私はルーフェスの子を無事に身籠った。
リアムが私が妊娠したと教えてくれた。
私の薄青の中に、薄紫が見えるって教えてくれた。
サファイア家の家族も母も王族も喜んでくれた。
ルーフェスは、無事に出産するまでは一緒にいると言って、義父を困らせていた。
ルーフェス、きちんと仕事はして欲しいな。領民が困っちゃうから。



父は母を迎えに来たが、アムール様の罠により悉く返り討ちにあい、未だ母に面会が出来ていない。
『サリオルぅ!』と、別邸の方から聞こえる時があるが、またダメだったみたいと、笑ってしまう。
母に会えない寂しさからか、王宮に通っているリアムに会いに行ったら、『なんでライ兄様を大事にしなかったの?』と聞かれて、真っ白になったそうだ。
きちんとリアムに答えるまで、接近禁止を言われたようだ。更に真っ白な灰になって、散っていったそうだ。(宰相補佐官談)
完全なる自業自得である。








暖かい陽射しを受けながら、サロンでリアムとお茶を飲む。

「楽しみだねぇ。」

リアムが私のお腹を摩りながら言う。

「そうだね。」

と、私は答える。

「誰に似るからな?瞳は母様の紫を受け継いでいるから、顔は誰かな?…見れなくて、残念だけど。」

「誰に似ても、似なくても、私とルーの子供だよ。とっても可愛いはずだよ。それに見えなくても、リアムは可愛がってくれるでしょ?」

「もちろんだよ!ふふっ、本当に楽しみだなぁ。」

リアムは見えない分、私のお腹を触って、お腹の子に話しかけてくれる。
偶にルーフェスがリアムを妬くけど。
『私が父親なのに。リアムをパパって呼んだら、泣くかも』と可愛いことを言っていた。
ルーフェスも、夜は負けじと一生懸命にお腹の子に話しかけてくれているけど。

廊下をちょっと急ぎ足で歩く音が聞こえる。あの歩き方は…。

「イオ!ただいま!」

領地に視察に出ていたルーフェスが戻って来た。

「おかえり、ルー。」

私は満面の笑みを浮かべて、ルーフェスを出迎える。







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誤字脱字などで、少し改稿しました。
読みにくい箇所などありましたら、ご報告をお願いします。

感想 36

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