53 / 161
おばちゃん学園に通っちゃいます!【1年生】
9
しおりを挟む
今日は、待望の魔法の授業となりました。はっきり言って、楽しみです。1年生3クラスと指南役の魔法士科の3年生との合同で行うので、演習場を使います。大体4人グループに分かれて、先輩から教えてもらいます。
いつもの4人と、指南役の先輩がなんと、入学式にぶつかってしまった人でした。その方はグランダル様とコンラッド殿下に教えてもらい、菓子折を持って教室まで突撃しましたが、不在にされており、クラスメイトの方に伝言をお願いしました。それ以降は、何の接点もなかったため、私もすっかり忘れていました。
「手を繋いで魔力を私から流します。それを感じ取れて、自身の中の魔力がわかるようにならなければ、魔法は使えません。」
モリー様が最初にやってみた。でも、モリー様は何も感じていないようだった。
マクスウェル様もやっぱり分からなかった。
コンラッド殿下は、実はもう使えるのだ。王族故の英才教育で、ある程度は習得済みだそうだ。
私もやってみる。掌からじんわり温かいものを感じる。
「なんか温かいものを感じます。それが掌から、全身に伝わっているような感じがします。」
「それが魔力です。では、あなたから私に流せるかどうかやってみてください。」
流すのをやめたら、温かい感覚がなくなった。あの温かい感覚を相手に渡す感じで、『流れろ』と念じながらやってみた。
「……流れてきています。この感覚が大事です。」
「なるほど。」
「では、掌から全身に駆け巡らせてみてください。モリー君、もう1回やってみよう。」
先輩がモリー様、殿下がマクスウェル様に魔力を流している間、私は全身に魔力を流す練習をする。
右の掌に温かいものを集めるイメージを作ると、掌が温かくなる。その温かいものが、右腕、右肩、頭、左肩、左腕、左の掌、左腕、胸、お腹、左右の脚と、全身をイメージして、温かいものを移動させてみた。中々に面白い。
「シュバルツバルト嬢は、覚えるのが早いなぁ。」
誰?
「…アオイ、いい加減自分の家名を覚えろ。」
「あっ、私のことか。まだ慣れなくて。」
「シュバルツバルト嬢は、養女なのか?」
「叔父上が後見人だ。」
「そうなんだ。」
「まぁ、養女でなくなる日がくるがな。」
最後の殿下の呟きは、誰の耳にも入らなかった。
いつもの4人と、指南役の先輩がなんと、入学式にぶつかってしまった人でした。その方はグランダル様とコンラッド殿下に教えてもらい、菓子折を持って教室まで突撃しましたが、不在にされており、クラスメイトの方に伝言をお願いしました。それ以降は、何の接点もなかったため、私もすっかり忘れていました。
「手を繋いで魔力を私から流します。それを感じ取れて、自身の中の魔力がわかるようにならなければ、魔法は使えません。」
モリー様が最初にやってみた。でも、モリー様は何も感じていないようだった。
マクスウェル様もやっぱり分からなかった。
コンラッド殿下は、実はもう使えるのだ。王族故の英才教育で、ある程度は習得済みだそうだ。
私もやってみる。掌からじんわり温かいものを感じる。
「なんか温かいものを感じます。それが掌から、全身に伝わっているような感じがします。」
「それが魔力です。では、あなたから私に流せるかどうかやってみてください。」
流すのをやめたら、温かい感覚がなくなった。あの温かい感覚を相手に渡す感じで、『流れろ』と念じながらやってみた。
「……流れてきています。この感覚が大事です。」
「なるほど。」
「では、掌から全身に駆け巡らせてみてください。モリー君、もう1回やってみよう。」
先輩がモリー様、殿下がマクスウェル様に魔力を流している間、私は全身に魔力を流す練習をする。
右の掌に温かいものを集めるイメージを作ると、掌が温かくなる。その温かいものが、右腕、右肩、頭、左肩、左腕、左の掌、左腕、胸、お腹、左右の脚と、全身をイメージして、温かいものを移動させてみた。中々に面白い。
「シュバルツバルト嬢は、覚えるのが早いなぁ。」
誰?
「…アオイ、いい加減自分の家名を覚えろ。」
「あっ、私のことか。まだ慣れなくて。」
「シュバルツバルト嬢は、養女なのか?」
「叔父上が後見人だ。」
「そうなんだ。」
「まぁ、養女でなくなる日がくるがな。」
最後の殿下の呟きは、誰の耳にも入らなかった。
81
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】16わたしも愛人を作ります。
華蓮
恋愛
公爵令嬢のマリカは、皇太子であるアイランに冷たくされていた。側妃を持ち、子供も側妃と持つと、、
惨めで生きているのが疲れたマリカ。
第二王子のカイランがお見舞いに来てくれた、、、、
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる