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公爵アイザック
アイザック3
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そして今――、なんとかシャラリーニャを納得させるべく、息子へ罪をなすりつけようと思考の渦にいた。
「そ、そのギルバートが言っていたことは――…」
言い訳は出来ない。
でもしなければ、殺される確率が高い。
だったらこうなった原因の息子も道連れにする――などと考えている最低親父に、シャラリーニャはおもいっきりため息を吐く。
そして、少し達観した面持ちで話し出した。
「あなた?アイザック様――…、もう二十年以上夫婦をしていますのよ?あなたの性癖ぐらい、薄々分かっておりましたわ」
「あ、そ、そうなのか?」
「ええ、あれだけ毎回わたくしの胸をいじくりまわして、顔を埋めてきたらお好きな事くらい分かりますとも」
さすがに二十年以上も夜を過ごせば、分かりたくなくても分かるもの。
外野からとやかく言われようとも、本当は分かっていた。
バレていないとか考えている王族男子諸君がおかしいのだ。
娘時代ならともかく、子供も成人する年になってくれば寛大にもなる。
男は馬鹿な変態なのだと、少しばかり心を落ち着かせたが、次の夫の言葉でシャラリーニャは目を細めた。
「そ、そうなのか……すまなかった。私はただ、本当に好きなのだ!それが高じて、シャラの下着をコレクションしてしまって――…下着に自分のそれを挟んで、疑似体験をしていたんだ」
ギルバートに語っていたのはこの事だ。
そして、シャラリーニャの下着でナニしていたと……。
その後も照れたように告白する。
「実は、その胸に一目ぼれしたんだ。だが、もちろん!君の事を知れば知るほど好きになったが!だが、一度でいいからその胸に自分の昂ぶりを挟んで擦ってもらいたい――そんな欲望が捨てきれず…」
胸に一目惚れ?
笑顔がピクリと動く。
「いや、他にもすばらしい胸の持ち主の令嬢はたくさんいた。それでも、シャラ一筋だ!だから、娼婦を頼ることなく、シャラの下着で疑似体験をしていたんだ!」
素晴らしい胸の持ち主の令嬢がいた?
シャラリーニャの肩が震えだし、手のひらにあった扇子をぎゅっと掴む。
「もちろん!シャラのおっぱいには心から満足している!なにせ、十四の頃から見守って来たんだから!しかし、下着で疑似体験すると言うのもなかなかで――…一度ハマってしまったものは抜け出せなくなってだな……」
十四――……
バキっとどこかで何かが壊れる音が聞こえるも、アイザックは弁解している。
しかしすでに弁解にもなっていないと気付いてもいない。
そして最後はすっきりしたかのように言う。
「いやあ、でもこうしてシャラに打ち明けられて良かった!……できれば、ぜひ今晩にでも私の願いを叶えてもらえたらと――……。ああ、でもシャラが無理だと思うのなら、下着でこれからも我慢しよう!なので、ぜひ私が選んだ下着を身に着けてくれないか?……ギルバートじゃないが、妻が自分の選んだ下着をつけているというのものなかなか興奮するものが――……」
ぞくっとした殺気にアイザックは恐る恐る妻を見て、涙した。
般若の如く、鬼神の如く……
死んだ――
そう確信した。
―*―*―*― ―*―*―*― ―*―*―*―
【補足?】
ギルバート→自覚のある優秀な冷静変態。リリアーヌの匂い大好き男。幼女趣味ではない。パンツ収集は手段であって目的ではない。
アイザック→胸は男のロマン、胸フェチは普通の性癖だと思っている(行き過ぎている変態だとは気付いていない)。優秀だけど、おっぱいを語らせると長くなる。下着を盗むのは、自分の分身をおっぱいに挟むことが未だに出来ないため、想像上の疑似体験を行うため。同じく手段であって目的ではない。
こんなところかな?
結局、この親にしてこの子ありってことだな……
ちなみに、気になった方もいるかなと思って補足しますが、リリアーヌとあれこれしたかったギルバートがアイザックに何と言って母親の足止めをしてもらったか、ですが……
「父上、父上が母上と結婚する前数々の令嬢の生着替えを眺めて生チチ鑑賞していたのは知っていますよ?母上にばらされたくなければ、今日はがんばってください」
「お、おおおお、お前――な、なぜ!」
「僕は父上の子供ですよ?父上のやりそうな事くらい分かります。でも、カマかけただけなのに、本当にやっていたとは……、それバレれば完全に犯罪ですよ?理解してますか?」
「………」
「さて、判断は父上に任せます。まあ、あとで殺されるか、今殺されるかの違いですが――……前者の場合の方が、若干命の余裕があるかも知れませんね?」
悪魔の囁きに身を投じたアイザック。
すまん、リリアーヌと心の中で呟きながら少女を再び変態に差し出すのだった。
皆さん分かっていると思いますが、実は優秀さでいえばギルバートの方が上。
開放型変態(隠さす堂々としている:造語)という変質化した変態でもある。
【予告】
次回シャラニーニャ視点?になります。
「そ、そのギルバートが言っていたことは――…」
言い訳は出来ない。
でもしなければ、殺される確率が高い。
だったらこうなった原因の息子も道連れにする――などと考えている最低親父に、シャラリーニャはおもいっきりため息を吐く。
そして、少し達観した面持ちで話し出した。
「あなた?アイザック様――…、もう二十年以上夫婦をしていますのよ?あなたの性癖ぐらい、薄々分かっておりましたわ」
「あ、そ、そうなのか?」
「ええ、あれだけ毎回わたくしの胸をいじくりまわして、顔を埋めてきたらお好きな事くらい分かりますとも」
さすがに二十年以上も夜を過ごせば、分かりたくなくても分かるもの。
外野からとやかく言われようとも、本当は分かっていた。
バレていないとか考えている王族男子諸君がおかしいのだ。
娘時代ならともかく、子供も成人する年になってくれば寛大にもなる。
男は馬鹿な変態なのだと、少しばかり心を落ち着かせたが、次の夫の言葉でシャラリーニャは目を細めた。
「そ、そうなのか……すまなかった。私はただ、本当に好きなのだ!それが高じて、シャラの下着をコレクションしてしまって――…下着に自分のそれを挟んで、疑似体験をしていたんだ」
ギルバートに語っていたのはこの事だ。
そして、シャラリーニャの下着でナニしていたと……。
その後も照れたように告白する。
「実は、その胸に一目ぼれしたんだ。だが、もちろん!君の事を知れば知るほど好きになったが!だが、一度でいいからその胸に自分の昂ぶりを挟んで擦ってもらいたい――そんな欲望が捨てきれず…」
胸に一目惚れ?
笑顔がピクリと動く。
「いや、他にもすばらしい胸の持ち主の令嬢はたくさんいた。それでも、シャラ一筋だ!だから、娼婦を頼ることなく、シャラの下着で疑似体験をしていたんだ!」
素晴らしい胸の持ち主の令嬢がいた?
シャラリーニャの肩が震えだし、手のひらにあった扇子をぎゅっと掴む。
「もちろん!シャラのおっぱいには心から満足している!なにせ、十四の頃から見守って来たんだから!しかし、下着で疑似体験すると言うのもなかなかで――…一度ハマってしまったものは抜け出せなくなってだな……」
十四――……
バキっとどこかで何かが壊れる音が聞こえるも、アイザックは弁解している。
しかしすでに弁解にもなっていないと気付いてもいない。
そして最後はすっきりしたかのように言う。
「いやあ、でもこうしてシャラに打ち明けられて良かった!……できれば、ぜひ今晩にでも私の願いを叶えてもらえたらと――……。ああ、でもシャラが無理だと思うのなら、下着でこれからも我慢しよう!なので、ぜひ私が選んだ下着を身に着けてくれないか?……ギルバートじゃないが、妻が自分の選んだ下着をつけているというのものなかなか興奮するものが――……」
ぞくっとした殺気にアイザックは恐る恐る妻を見て、涙した。
般若の如く、鬼神の如く……
死んだ――
そう確信した。
―*―*―*― ―*―*―*― ―*―*―*―
【補足?】
ギルバート→自覚のある優秀な冷静変態。リリアーヌの匂い大好き男。幼女趣味ではない。パンツ収集は手段であって目的ではない。
アイザック→胸は男のロマン、胸フェチは普通の性癖だと思っている(行き過ぎている変態だとは気付いていない)。優秀だけど、おっぱいを語らせると長くなる。下着を盗むのは、自分の分身をおっぱいに挟むことが未だに出来ないため、想像上の疑似体験を行うため。同じく手段であって目的ではない。
こんなところかな?
結局、この親にしてこの子ありってことだな……
ちなみに、気になった方もいるかなと思って補足しますが、リリアーヌとあれこれしたかったギルバートがアイザックに何と言って母親の足止めをしてもらったか、ですが……
「父上、父上が母上と結婚する前数々の令嬢の生着替えを眺めて生チチ鑑賞していたのは知っていますよ?母上にばらされたくなければ、今日はがんばってください」
「お、おおおお、お前――な、なぜ!」
「僕は父上の子供ですよ?父上のやりそうな事くらい分かります。でも、カマかけただけなのに、本当にやっていたとは……、それバレれば完全に犯罪ですよ?理解してますか?」
「………」
「さて、判断は父上に任せます。まあ、あとで殺されるか、今殺されるかの違いですが――……前者の場合の方が、若干命の余裕があるかも知れませんね?」
悪魔の囁きに身を投じたアイザック。
すまん、リリアーヌと心の中で呟きながら少女を再び変態に差し出すのだった。
皆さん分かっていると思いますが、実は優秀さでいえばギルバートの方が上。
開放型変態(隠さす堂々としている:造語)という変質化した変態でもある。
【予告】
次回シャラニーニャ視点?になります。
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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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