異世界生活始まりは、オッサン顔Tシャツ!?

蓮月

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第3笑

パーティーはっ、女の戦場なのですっ!!

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前回のあらすじ

パーティーが始まりましたよ?

蓮月 「奏夜がキャーキャー言われてるのが、ムカつく。」

奏夜 「ドヤッ(笑)」

蓮月 「クソムカつくわ~。腹立つなあの顔(怒)」

奏心 「安心して。化けの皮が剥がれた瞬間に、女子から逃げてくから。」

奏夜 「…………(泣)。」

奏心×ギリク殿下??

奏心 「いつの間にそんな変な噂が!?」

発信源は国王陛下&王妃ですが。

ギリク殿下 「すまん……。」


でした。




ギリク殿下 「すまない。待たせた。」

奏夜 「いえ。大丈夫ですよ。」

奏夜は誰だよお前と言いたくなる
様な完璧スマイルを殿下に向ける。
それに対してギリク殿下の顔が
一瞬引きつったのを奏夜は、
見逃さなかった。

奏夜 「……今、一瞬キモッて思っただろ。」

奏夜はボソリとギリク殿下にだけ
聞こえる声で呟いた。
それに笑顔で答えるギリク殿下。
奏夜は笑顔のままだが、
明らかに怒りマークが顔に
引っ付いている。

奏夜 「まあ、後でゆっくり話しましょうか?ギリク殿下。」

ギリク殿下 「……ぷっ。」

奏夜 「……うぜぇ。」

カイル 「まあまあ、その話は後にしよう!」

奏夜はほんとーうに本当に
仕方がなく諦めた。

奏夜 「……それで?なかなか寄ってこないんですが?」

奏夜はチラリと周りを見る。
奏夜達5人の周りは心なしか
壁がある様にスペースが
出来ていた。

ギリク殿下 「まあ、目立つし、知らない3人が居たら迂闊に近寄れないだろう。」

確かに5人は1番パーティーの
中で目立っていた。

ギリク殿下は燃えるような
赤髪にキリッとした整った顔、
そして深い緑の瞳が映える
青色の軍服に白のマントを
靡かせている。

奏夜は黒色の軍服を着ている為、
上から下までほぼ黒で
統一されている。

カイルは金髪と青い瞳が
映える白色の軍服を着ている。

奏心は黒髪と対照的な
白のスレンダーのドレスだ。

リリスはふわりとした印象に
合うように薄黄色の
ベルラインのドレスだ。
ちなみにカイルがデートの時に
プレゼントして貰った
イヤリングも付けてますよ。

ハイクラスの美男美女に
そう簡単には人は近づけない。
しかし、例外はいるようで……?

???「こんばんは。ギリク殿下。カイル様。」

ギリク殿下 「……こんばんは。マギー嬢。」

カイル 「……こんばんは。」

オレンジ色の髪をくるくると
カールさせた何処かの貴族の娘の
1人の…ギリク殿下曰く、
マギー嬢と言うらしい。
彼女の周りには取り巻きらしき
貴族の娘達が5~6人程立っていた。

奏夜 「(ワ〇ピースのピエロ?)」

マギー嬢はピンクの派手派手しく
胸元を強調する様なフリルの
ドレスを着ていた。

マギー嬢 「ギリク殿下が、あの伝説の魔獣をお倒しになられたんですね!流石でございます!!」

マギー嬢はギリク殿下の
腕にわざと胸を押し付ける。
ギリク殿下はめちゃくちゃ
嫌な顔をしているが、
マギー嬢は気づいていない。

ギリク殿下 「……俺ではない。」

マギー嬢 「はい?」

ギリク殿下 「ほとんど、彼ら4人が倒したと言っていい。」

マギー嬢は奏夜達を見る。

マギー嬢 「まあ!そうなのですか!!カイル様は知っていますが……お名前をお伺いしても?」

奏夜には色目を使い、
対照的に奏心とリリスには
鋭い目つきで問う。

奏夜 「奏夜と申します。ここで、とても素敵な(最悪な)方に出逢えるとは、俺は今日は幸運(不運)ですね。」

奏夜はマギー嬢の手をとり、
軽く口ずけするふりをする。
マギー嬢は嬉しそうに頬を
染めている。

マギー嬢 「お上手な方ですわね。」

奏夜がすっと元の位置に
戻ると奏心とリリスが
前に出て名前を言う。

奏心 「奏心と申します。(よくそんな嘘120%の事が言えるわね…。)」

リリス 「リリスと申します。(……えっ、奏夜?誰??別人…。)」

マギー嬢 「あ、そうなの。」

マギー嬢は自分から聞いたくせに
とても興味無さそうに言った。
その態度に対して奏夜達は
笑顔の裏でブチ切れていた。

ギリク殿下 「では、他の方々にも挨拶に行くので。」

ギリク殿下はこれ以上付き纏われたく
ないため、逃げようとした。

マギー嬢 「えっ、ま、待って下さいませ!!」

マギー嬢は再びギリク殿下の
腕に縋り付く。

ギリク殿下 「何かな?俺は忙しいんですが?」

マギー嬢 「え、えっと……明日、我家でパーティーをするんですの。宜しければk……。」

ギリク殿下 「悪いが明日は忙しいので。」

ギリク殿下はマギー嬢が
言い終わる前に拒否した。
それにマギー嬢は慌てた。

マギー嬢 「で、では来週はどうでしょう!?」

ギリク殿下 「悪いが来週も用がある。」

マギー嬢 「そ、そうなんですか…。」

マギー嬢は顔を引くつかせている。

マギー嬢 「…来週の用とは一体何ですの?」

ギリク殿下は奏夜達を見つつ言う。

ギリク殿下 「"大切な"友人達と出かけるのです。」

わざと"大切な"を強調させて言った。

マギー嬢 「…わ、わたくしも御一緒できませんか?」

マギー嬢はうるうるとした
上目遣いをしつつ、ギリク殿下に
胸を更に押し付けつつ言う。

ギリク殿下 「……残念ながら、"大切な"友人達との約束なので。……それでは失礼。」

ギリク殿下はスッと纒わり付く
腕を払い除け、他の人々に
挨拶へと向かって行った。
その後、姿を悔しそうに
見つめるマギー嬢。
その間に気づかれないように
その場を離れる奏夜達。

奏夜 「……媚び過ぎだろ、アイツ。」

奏心 「露骨にギリーが嫌な顔してたのに、気づいてなかったし。」

4人はとりあえず、
会場の隅っこに落ち着いた。

奏夜 「……うーん。とりあえず、挨拶しているのは重役の奴らか。」

奏夜はギリク殿下が順番に
挨拶していっている人を
"観察眼"を使って見ている。

カイル 「そうだね。次期国王として、優秀な重役とのパイプは必要だから。」

奏夜 「そうだな。」

「お、カイル!!珍しいな、お前が来てるなんて!!」

奏夜とカイルが喋っていると、
カイルの馴染みらしい騎士達が
立っていた。

奏夜 「じゃー、俺はぶらぶらしてくる。」

カイル 「え?あ、わかった。」

「あれ?邪魔しちまったか?」

カイル 「いや、大丈夫だ。」 

「にしても、何でカイルがここに?」

カイル 「えーっと、ギリク殿下のお願いでね……。」

カイルはそのまま暫くは
馴染みの騎士達と話していた。

奏心とリリスは、
軽く(本当は沢山食べたいけど、
マナーだから我慢。)食事をとろうと
料理が並べられている場所に行く。

奏心 「……どれも凄い豪華ね。」

リリス 「でも、ほとんどが捨てられるなんて、勿体無い!」

奏心 「後で私達が食べるから大丈夫よ。」

リリス 「あ、そっか。」

年頃の女子の会話じゃない…。
奏心達がそんな話をしていると……

「そこのお嬢様方。少し良いかな?」

奏心達は声をかけられた。
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